相手のミドルカットの球種はカットであるが、各種ラバーに応じて回転の程度が異なることから、それぞれに対応した返球を採用する。
裏ラバーのミドルから返球に対してはHコークやFコーク回転を加えてドライブで返球しラリーを続ける方法と、2.9.6節 「3球目攻撃の第二法則」を用いて3球目攻撃を仕掛ける方法、そしてカットラリーを打ち切り強打する方法を紹介する。
① 相手の裏ラバーのミドルカットはΘカット(ΘB)である。
② 君はコートに入ったⅠの回転にHコーク(H)を加える。
③ 相手のコートにはⅡのドライブ(T)となって返球される。
自分が掛けるカーブ・ドライブは、相手の回転の極にあたり、球を制御し易いのも特徴だ。
振り方は3.6.3節 「下回転のドライブ返球技術:カットマンとの繋ぎ」を参考にして欲しい。
① 相手の裏ラバーのミドルカットはΘカット(ΘB)である。
② 君はコートに入ったⅠの回転にFコーク(F)を加える。
③ 相手のコートにはⅡのドライブ(T)となって返球される。
自分が掛けるカーブ・ドライブは、相手の回転の極にあたり、球を制御し易いのも特徴だ。
振り方は3.6.3節 「下回転のドライブ返球技術:カットマンとの繋ぎ」を参考にして欲しい。
裏ラバーのカットは、そのままドライブで打ち抜くのは難しいので、ラリーから3球目攻撃を仕掛け、戻ってきた球をドライブで打ち抜く。
① ラリーからの3球目攻撃は相手のΘカット(ΘB)から始まる。球はⅠのΘカットとなって君に向かってくる。
② 君はコートに入ったⅠの回転にカーブカット(RB)を加える。相手のコートにはⅡのカーブ(R)となって返球される。
③ 相手はⅡの回転をΘカット(ΘB)をするのでⅢのΘカーブ・カット(ΘRB)となり君のコートに戻ってくる。
④ 君はコートに戻ったⅢのΘカーブ・カット(ΘRB)にシュート・ドライブ(LT)でスイングすることで、Ⅳのドライブ(T)として打ち抜くと⑤となる。
ポイントは、カーブ・カット(RB)で仕掛け、巻き戻す様にシュート・ドライブ(LB)で打ち抜く。
① ラリーからの3球目攻撃は相手のΘカット(ΘB)から始まる。球はⅠのΘカットとなって君に向かってくる。
② 君はコートに入ったⅠの回転にシュート・カット(LB)を加える。相手のコートにはⅡのシュート(L)となって返球される。
③ 相手はⅡの回転をΘカット(ΘB)をするのでⅢのΘシュート・カット(ΘLB)となり君のコートに戻ってくる。
④ 君はコートに戻ったⅢのΘシュート・カット(ΘLB)にカーブ・ドライブ(RT)でスイングすることで、Ⅳのドライブ(T)として打ち抜くと⑤となる。
ポイントは、シュート・カット(LB)で仕掛け、巻き戻す様にカーブ・ドライブ(RT)で打ち抜く。
これは、相手がカットを出したその瞬間にラリーを打ち切り積極的に攻める技の紹介だ。この戦術は、カットマンにとってとても脅威だ。相手はどう戦って良いが分からなくなる。
① 相手がバック側から強めのΘカット(ΘB)で擦った。
② 自分のコートに入ったⅠのΘカット回転に弱めのカーブ・カット(RB)を加える。
弱めのカーブ・カットはラケットを立てて普段より前方で回転を与えることで接触時間を小さく出来る。躊躇なく振り抜いて良い。
③ 相手のコートにはⅡのドライブ(T)で返る。
この打ち方は、相手が粘着ラバーを装着していれば、そのカット回転がより強くなるので、君からの打球がより安定する。
① 相手がバック側からΘカット(ΘB)でサーブした。
② 自分のコートに入ったⅠのΘカット回転にHコーク・カーブ・ドライブ(HRT)を加える。
③ 相手のコートにはⅡのHコーク・カーブ・ドライブ(HRT)で返る。
振り方は3.6.3節 「下回転のドライブ返球技術:カットマンとの繋ぎ」を参考にして欲しい。
表ラバーのミドルカットは、ナックルに近いΘカットの回転なので、カーブやシュートの横回転を加えて、 相手のフォアあるいはバック側へカーブとして返球する。この返球は相手が想定しているドライブ系の回転と大きくことなり、 上方向の回転反力を使うことが出来ないので、球がショートしネットする。あるいは、回転を制御出来なくてテーブルオーバーする。
① 相手の表ラバーのミドルカットは回転の遅いΘカット(ΘB)である。
② 君はコートに入った①のスピンにシュート・カット(LB)を加える。
③ 相手のコートにはⅡのシュート(L)となって返球される。
振り方は3.8.2節 「ナックル系に対する返球技術:表ラバーに対する振り:フォアの振り」を参考にして欲しい。
① 相手の表ラバーのミドルカットは回転の遅いΘカット(ΘB)である。
② 君はコートに入ったⅠのスピンにカーブ・カット(RB)を加える。
③ 相手のコートにはⅡのカーブ(R)となって返球される。
振り方は3.8.2節 ナックル系に対する返球技術:表ラバーに対する振り:バックの振りを参考にして欲しい。
粒高ラバーのミドルカットは、Θナックルなので、カーブやシュートの横回転を加えて返球する。 この返球は相手が想定しているドライブ系の回転と大きくことなり、その上方向の回転反力を使うことが出来ないので、球がショートしネットする。 あるいは、回転を制御出来なくてテーブルオーバーする。
① 相手の粒高ラバーのミドルカットはΘナックル(ΘK)である。
② 自分はコートに入ったⅠのスピンにシュート(L)を加える。
③ 相手のコートにはⅡのシュート(L)となって返球される。
振り方は3.8.1節 「ナックル系に対する返球技術:粒高ラバーに対する振り:フォアの振り」を参考にして欲しい。
① 相手の表ラバーのミドルカットはΘナックル(ΘK)である。
② 君はコートに入ったⅠのスピンにカーブ(R)を加える。
③ 相手のコートにはⅡのカーブ(R)となって返球される。
振り方は3.8.1節 「ナックル系に対する返球技術:粒高ラバーに対する振り:バックの振り」を参考にして欲しい。