八年目
2011年3月6日
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(例のあのかたが修行してたとこから帰ってきたときの妄想漫画的なものです。い、いまさら?!)


「ふ・・・」
凍てつく寒さが全天をおおう季節が過ぎて、ようやく迎える早春のこの時期、なぜか、ふとため息が出る。たしか、去年も同じようなことをしていたような気がする。いや、去年だけではない。

「8年、か・・・」
『蕾』

そう、こんなふうに俺を呼ぶお前の声が聞こえなくなってから。

「蕾」
「早春を迎えたというのに、梅花がつぼみをつけたまま花開けないでいるようだけど。それって『職務怠慢』なんじゃないのかね?」

「それは、お前が・・・」
「・・・私が、何?」

「・・・?!」

「久しぶり、蕾。」

「な、なんで、東雲が、ここに?!」

「ご挨拶だね、蕾。君、久しぶりに会う幼馴染に言うセリフを、いい加減変えたらどうかね。これじゃあ下界にいるときと全く一緒じゃないか。しかも、自分の職務怠慢の責任を無意識に私に転嫁していたようだけど・・・?」

「そんなことどうでもいいわ!
だいたいお前、この前、円時山に修行しに行くから100年は出て来れないって・・・何で、今、まだ8年目だぞ?!」

「あぁ、そりゃあもちろん・・・」
「まさかお前、修行があまりにきつくて、逃げ出してきたのか・・・軟弱者めが・・・」
「な、何言ってるんだい君は!・・・この度わたしは、100年分の修行科目が全て終わって優秀な成績で修了したから、晴れて帰ってきたんじゃないかね。」
「・・・(うっ、なんだかいつものパターンのような・・・)」

「まあ、100年って言うのは、ふつーの仙人だったら、という基準設定のことだから、私にはその基準が当てはまらなかったというだけのことさ。」
「・・・」

「まあ、円時山始まって以来の最短修了年数なんだそうだけれどね。」
「・・・・・・」
【続く】
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またしてもお久しぶりの更新です。
明けまして・・・と申し上げるのが申し訳ないくらいです・・・。
あ、あ、
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m。
(・・・1月に言うものだ;)
前回の更新が驚きの7月末ということで、年末も年始も何の変化もなく、ついに閉鎖したとか思われたかもしれませんが(って、ただでさえこんなBUD自己満足なだけのサイト、こんなに長期間放置されてるのにおいでくださる奇特な方はいらっしゃるのだろうか・・・)、気持ち的にはまったくそんなことありませんで、BUD熱は出会った頃の高熱のまま本日も推移しております。ただ、ちょっと今年度仕事などが忙しくてですね・・・時間が、なく・・うう。
更新がのろいのはつまり、ここは天界みたいな時間の流れ方なんです!(・・・言い訳だ・・・)
一日が50時間くらいあって、一年は500日くらいあって、仕事は1日3時間で残業ナシで、稼ぎは今までどおりで、っていうような事態にならないかと、本気で願っちゃうくらいで、ええ。
(お世話になりました天神様には、後ほど、新年の(?!遅っ!)お参りしに伺います;(・・・ご迷惑千万だろうに・・・))
ということで・・・これは漫画なのか絵なのか・・・どっちつかずですが、次回続きの更新にまい進します。話と下絵はできてるので、次の週末までには・・・(更新が半年以上あいたひとが発する信用ならない誓約ですが;)。
どうぞよろしくお願いいたします。
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