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小児鍼
小児鍼とは
通常使用する鍼の刺入による刺鍼法ではなく、軽微な皮膚接触刺激を主とした特殊な鍼法である。対象年齢は生後1週間から小児期にいたる期間までであるが、それ以上の年齢に使用しても不適当ではない。
小児鍼は脳・脊髄神経の分布領域に当たる頭部、体幹、四肢の皮膚表面に軽微な接触・摩擦刺激を与え、皮膚反射を利用して自律神経の機能を調整し、疾病の予防と治療、健康増進、体質改善などの目的におこなう。
小児の身体的特徴
1、小児は小さな成人ではない。
成人と異なる点→非常に急速な発育の過程にあるということ。
2、不安定性である。
生活活動のバランスが動揺しやすい。なかでも中枢神経系統と栄養面のアンバランスは著しく現れる。
@神経系統では大脳の発育が未熟である。つまり神経系統のコントロ−ル機能が充分でないため、外部からの刺激に反射的にしか反応できない。
A自律神経系もバランスは崩れやすい。
B意識水準が低く、睡眠時間が長くなる。乳幼児にとって、睡眠は生活の重要な位置をしめている。
C刺激に対して、感受性が高い。刺激に対して「馴れの現象」が充分でないため、刺激に対して新鮮な感受性を持つためと思われる。
D感覚は発達途上であるが、触覚については他の感覚よりも比較的早く完成を見る。
E皮膚は極めて敏感であり、皮膚血管は拡張しやすい。粘膜の同様である。
F栄養バランスが崩れ易い、また量や質の過不足が容易に起こる。
小児鍼の手技の特徴
@皮膚接触刺激が主である。
A刺激部位は成人の経穴のような限定された部位を用いることはない。
B治療時間は5分以内。
C刺激に応ずるのは触覚である。
D生後4〜5ヶ月から2歳までが最適応期である。
E適応症は疳虫症状などの神経症が主である。
F治療の効果は速効的である。
G不眠に対して催眠効果が著しい
H皮膚血管の拡張、発赤が高い確率で現れる。
臨床から見た小児鍼
@発育が早いために精神と身体の間でアンバランス状態が現れやすい。最も離乳期によく見られる。そのようなアンバランスの調整に小児鍼が役に立つ。
A大脳が未熟でコントロ−ル機能が不充分のため、間脳性反射の亢進が現れやすい。このため自律神経失調が出やすい。小児鍼の治療は反射の亢進の鎮静的に働くと考えられる。
B触覚は非常に敏感であるため、接触刺激を用いる小児鍼が最適である。
C感覚が未熟で部位感覚が未分化であるため、どの場所を刺激しても同様な反応を示す。小児鍼が経穴を考慮しない理由である。
D皮膚・粘膜は外部からの刺激に対して非常に敏感である。小児鍼の治療においてはむしろ有利な点である。軽い刺激を用いる小児鍼が偉効を奏する理由である。
E栄養のバランスが崩れ易い事に対しては正しい指導が必要である。栄養のバランスが崩れることにより、発現する症状に対しては小児鍼は有効です。
F小児が成人と比べて意識水準が低く、動揺しやすい。小児の睡眠時間が長く、小児の生活において重要である。疳虫症状の主なものが不眠・夜泣きであることから意識水準の安定が小児鍼治療の大切な役目である。
小児鍼の手技
@接触鍼法・・・小児鍼の最も一般的手技、軽く皮膚に接触させるだけでまったく刺入しない。
A摩擦鍼法・・・皮膚を摩擦する方法。主として肩背部など比較的緊張して固くなっている所にてきしている手技である。鍼の摩擦する角度で刺激量を調節する。
B切皮鍼法・・・特定の場所以外ではあまり行わない。主として肩背部で掻きむしるような手技である。少し血が滲むこともある。
C刺入法・・・ごく浅く、切皮程度か2〜3分程度しか刺入しない。
この方法は接触鍼法、摩擦鍼法を実施した後、肩背、頚部、腹部にポイント的に用い る。
小児鍼の適応症
疳虫、小児性消化不良、夜尿症、吃音、虚弱体質、湿疹、蕁麻疹(じんましん)、
アトピ−性皮膚炎
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