対戦相手とのラリー対応の技量が同じく位なら、相手とのサーブの優劣が勝負を決める。ここではサーブをベクトルで考えて戦術として構成すると共に、サービスに不可欠な知識と技術を述べている。

4.1 相手を観察する★★★
観察するにあたって重要な点が2つある。 一つは、観察にあたっての君の眼の焦点の当て方だ。もう一つは、台の中心線など固定した点から相手がどの程度離れているかを観察し、変化する相手の意図を読む。

4.2 サービスにおけるラケットアプローチ★★★
ラケットアプローチとは、サーブボールを投げ上げる前にラケットを後方に引くことを言う。 サーブスイングには「ラケットアプローチの無いサーブ」と、「ラケットアプローチの有るサーブ」がある。 ラケットアプローチの有るサーブは、サーブに際してスイングに余裕を与え、球に威力を与える。

4.3 サーブのコースと力加減★★★
球の飛距離は、球の進行方向の振りの半径で調整する。しかし、球の回転については、長い球にも、短い球にも同じ回転速度を与えるには、擦るスイングの方向、即ち球に飛行方向に対する垂直方向の振り半径は同等に取らねばならない。

4.4 テーブルアウトを狙うサービスを考える★★★
テーブルアウトを狙うサービスの回転には二通りある。相手の振りによって球の回転軸を立てて横回転となるようサーブ回転を与えて打球の飛距離を伸ばす方法。もう一つは、相手の振りと同方向の回転を与え、球の回転への力の寄与をなくし、その力で球の飛距離を伸ばしてしまう方法だ。

4.5 レシーブゾーンと球の回転★★★
相手がレシーブで与える球の回転は、レシーブゾーンによって制約を受ける。 だから、君からの各ゾーンへのサーブ回転は相手の加えた回転との合成でテーブルアウトする回転を配給する。しかしながらシェイクハンドとペンフォルダではレシーブゾーンによって対戦相手の球の回転は異なる。

4.6 サーブを俯瞰する(対シェイクハンド)★★★
理想的なサーブは、相手に対して3球目攻撃を想定したサーブで、相手が不注意に打つと球が台から出たり、ネットに引っ掛かってしまうので相手は仕方がなく繋げる球だ。 そして、そんなサーブ球はコート全面に多く存在している。

4.7 サーブを俯瞰する(対ペンフォルダ)★★★
シェイクハンドを説明してペンフォルダについては自分で考えてというのは少し酷なので、説明することとした。

4.8 下回転サーピスの振り抜き角度★★★
君は下回転の強いサービスを出す時、ドライブの振り方の延長線で、単に速く球の下部を擦れば良いと思っていないだろうか。落下してくる球を最速の下回転にするには、ラケットと球との滑りを最少する為に腰で水平に圧力かけながら、ラケットを45°で振り下ろす。球との接触時間を長く、加速しながら転がすことが大切なのだ。

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