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プロフィール

ラ米の政権地図
ラ米略史
コンキスタドル(征服者)たち
植民地時代のラ米経済  
ラ米の人種的多様性
ラ米の独立革命
カウディーリョたち
ラ米のポピュリスト
ラ米の革命
軍政時代とゲリラ戦争
ラ米の戦争と軍部
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ブログ
OKI LatinReport
 このホームページは商社員として中南米(旧スペイン・ポルトガル植民地の十九ヵ国に限定させて頂く。イベロアメリカとも呼ぶが、通称のラテンアメリカ、或いは「ラ米」とつづめて表記する)と関った私が、退職後、現役時代に知識として知っておくべきだったと痛感する事項を、反省を込めて20091月に立ち上げたものだ。今回は第四回目の更新となる。素人仕上げで、碩学の研究者の眼から見れば稚拙な部分が多かろう。

ラテンアメリカの今日の動きを大雑把に纏めると、以下のようになろうか。

(1)全体として左派ないしは中道左派政権が広がっている
    (ラテンアメリカの政権地図参照)

(2)マチョ文化が沁みこんだ、と言われるラ米だが、女性の地位は向上し
   ている。今日、ラ米十九ヵ国の内、女性大統領を戴くのが三ヵ国ある

(3)当初独立国家としての先輩として、ラ米新興国の模範として映った
   米国に対する反発が強い。何故反発をもたれるようになったか検証
   (ラテンアメリカと米国参照)

(4)域内統合が進んでいる(ラ米の地域統合参照)

 2008年の米国発世界同時不況に入るまで一次産品価格の高騰により、資源国であるラ米諸国は、輸出主導型の経済成長期にあった。同時不況の影響は、中国など新興諸国の経済成長の恩恵を受け、先進国ほどではなかったが、2012年より陰りを見せ始めた。

 このホームページでは、国別の史書は日本でも多く出ていることを考え、寧ろラテンアメリカ全体像を覗く。上記(1)、(2)については、別途用意したブログOKI LatinReportをも是非お読み頂きたい。政権状況の動きに合わせ、種々報告させて頂いている。

上記のラテンアメリカの政権地図ラ米と米国ラ米地域統合の他、下記1.10.の如くテーマ別に纏め、その中で構成国、或いは地域の比較対照を、ラ米全体に対するインパクトの強弱はあまり追求せずに試みることとした。

1.   ラ米略史:文字通り、駆け足でみるラ米の全体史だ。

2.     コンキスタドル(征服者)たち「新世界」の征服にやってきた、ラ 米では今日も日常的に語られる人たちである。

3.   ラ米の独立革命:ラ米の独立について、今日でも繰り返し語られる基 本的な事件と登場人物だ。現役時代の私はこの殆どに無知だった。

4.
植民地時代のラ米経済 :植民地時代のラ米を支えていた金と銀。だが植民地時代の生き生きとした経済活動をも覗いて頂きたく、最近追加した。

5.      ラ米の人種的多様性:ラ米における人種分布を歴史的背景と現状に対し地域的特徴を述べる。

6.      カウディーリョたち:ラ米の家父長的文化を見る上で、カウディーリョの存在は見過ごせない。コンキスタドルの流れで見たい。

7.      ラ米のポピュリスト:英語ではポピュリストだが、ラ米では意味合いが異なるため、ポプリスタで表記する。寡頭支配(オリガキー、即ち大資産家らエリート階級による政治権力行使)からの脱却の過程を知る上で重要。ポプリスタのカリスマ性をカウディーリョの流れで見たい。

8.      ラ米の戦争と軍部:ラ米軍部の規模と軍事費から入る。戦争は旧宗主国に対するものを除くと、メキシコの対米、対仏、アルゼンチンの対英以外は域内(国境問題)及び国内(権力闘争)に限られる。後者の内戦は十九世紀末以降に限り、全体としても幾つか重要なものをピックアップし述べる。

9.     ラ米の革命:ラ米四大社会革命(メキシコ、ボリビア、キューバ及びニカラグア)とペルーの左派軍政及びとチリのアジェンデ政権成立を述べる。

10.      軍政時代とゲリラ戦争1960年代から80年代にかけてのラ米軍政時代。それまで国によって散発的に見られたものが、この時期に集中

上記6.〜10.は敢えて作成した。ラ米といえば独裁者とか革命、或いは軍政のイメージも根強い。かかるイメージが横たわる背景は知っておきたい。

なお、色々なデータの出所は様々な彼我の書籍や文書類に及ぶ。かなり一般的なデータについては出所を省略する。また登場人物は全て、敬称を略した。

2013年9