アドリブな日々 Back Number 2003
 

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  2003.12.08    今はすでに解散してしまった演劇集団なんですが私がとても大好きだったグループで<カクスコ>というのを皆さん御存じでしょうか。この中年壮年男ばかり6人で編成されたグループの持ち味はズバリ、オヤジのぬくもり!なんです。劇自体は別に大立ち回りもグワーッとした盛り上がりも涙々の泣かせどころもなく、ただひたすらにオヤジ達のいろんな日常シーンがえんえんと展開していくのですがアホらしくて憎めないオヤジ達の毒にも薬にもならない存在感にただひたすらあったかいものを感じながら毎年寒い時期になるとひとりカクスコビデオにのめり込む私はもうオヤジなの?  
     
 
  2003.12.02    現代の人の歩行のしかたは手と足が交互に動きますよね。でも昔の日本人の歩き方はそれぞれ片側の手足を一緒に動かすいわゆるなんば歩きという歩行法だったらしいです。
 つい先頃、その歩き方のやりかた(妙ないいかた)というものを私は実地に体験することができました。師匠は剣道の有段者の方でその方がおっしゃるには現代人の歩き方は手足を振り子のように使ってバランスを取る歩き方であるが、なんば歩きというのは頭と肩を動かさずに肘から下を足の動きに一呼吸おくれる感じで添わせる風に動かすと自然に歩ける、との事でした。実際に師匠の指導の下、やってみるとなんと超自然に歩けるんですよ、これがまたどこまでも。しかもなんとなくこっちの方が歩く速度が早く感じましたね。師匠がいうには幼稚園とかで今でもよく手と足を同時に出す子がいるらしいんですがそれはやっぱり矯正されるみたいですね。でも昔の飛脚の人とか東京-大阪間を3日で走破したりしたらしいじゃないですか。今ではとても不可能と思えますが当時の日本人にとってはそれが当たり前でそれの秘密はその歩行法にあると私は思います。ですから今もたまに何かの時に役にたつかなと思って師匠に教わったなんば歩きをひそかに練習しています。人のいない場所で。だってものすごくヘンなんだもん、この歩き方。
 
     
 
  2003.11.08    今回も訳のわからん話です。みなさんもうすぐクリスマスですね。クリスマスといえばまず思い浮かんでくるのが私の場合はツリーの飾り付けなんです。なにが楽しいってあのちょこまかとした飾り付けほど楽しいものはなかったです。まあそのあとにケーキとサンタさんからのプレゼント(小四まで信じておりました)が控えているので子供心にクリスマスのモチベーションをヒートアップさせとったんでしょうが、でもあの飾り付けの最中はいま考えると無心でしたね(演奏もこうありたいです)。
 では説明します。まず渡辺家では姉と私でツリーのお家とお星と雪がわりの綿を平等に分配します。ツリーっつってもプラスチックの安いやつですよ。それのですな、その年の木々の合間だの枝ぶりのゴージャスなところだのを(立地調査)厳しい目でお互い選定し(場所取り。この段階でよくケンカになりました)そこに自分のお家をセッティングします。そして綿をお家の回りに程よく降らせまして電飾を一番綺麗に見えるように配置します。そして回りに星を飾って出来上がりなんですがなんかこう自分だけの隠れ家をまさに作ってるみたいな錯覚がそこにはあって二人とも真剣でしたね?あとはもう自分ちの家自慢。雪が降っても奥にあるから大丈夫なんだ〜とか高くて見晴らしがいいの〜とかそんなんです。僕は隠すのが好きでしたね。あねさんは目立つようにしてましたね。こういうのもなんか性格でますよね。みなさんはどうでしたか?
 
     
 
  2003.10.25    今回は少し訳わかんない話かもしれません。私は暗いなか懐中電灯で闇を照らすのが好きです。照らした先にお化けがうつったらいやだけど、決してそんなのではなくただ暗がりに光を当ててそこに浮かび上がる物の淡い反射とその裏に投影された影を見ているとなぜかぞくぞくするんですね。まったくの闇はこわいけど光を手にしているという安心感でそう感じるんでしょうか。なんとなくわかります?一回ためしにやってみてください。子供の頃に田舎の親戚の家で花火とか肝試しとかした時の楽しい夜歩きの思い出が甦ってくるかもしれませんよ。だんだん忘れていくものですよね、そういうのって。楽しかったいろいろな思い出と一緒に今の自分を過ごせたらいいなーなあんて思いますね。人って子供の時の育ちかたで一生が決まると思いません?そう考えると親のありかたって本当にダイジですよね。
と、そう来たかー!
 
     
 
  2003.09.23    この日古坂ルミ子さんのリサイタルが赤坂の草月ホールでありました。以前お仕事を御一緒させていただいた方で女優さんでもありシャンソン歌手でもあるとても多才な方なのですがこの日のコンサートはまたひときわ艶やかで奥深いステージでした。
 もし私がもっと早くに東京に出てきてもっと早くにこのなんといいますか大人の世界っちゅうものをですね、ちゃんと解る人間になっていればきっと今頃はルミ子さんのおっかけをばしていたかも知れません。なまじ音楽をやっているものですからバック(今日の演奏者さん達がこれまたよかった)のサウンドのアレンジだのヴァイオリンの絶妙な泣きのフレーズだのあっちこっち意識が飛んで聴きながらとても忙しかったのですが、それでもすばらしいステージを終え最後のルミ子さんの半ベソの挨拶あたりで会場のおじちゃん達はもうもう胸キュンクラクラしてたんではないですかね〜。わたしなんか思わず『ル〜ミクォ〜』と叫んじゃろか思いました。飾り気のないとても素晴らしい方です。私もがーんばるぞー。
 
     
 
  2003.08.19    あつい夏(ようやく少しだけ)みなさんいかがおすごしでしょうか。私ワタナベは先日ブラジルを代表するアーティスト、ジョイスのライヴを横浜モーションブルーにて楽しんでまいりました。
 私がブラジルものにハマったきっかけは故ナラ・レオンとこのジョイスなのですが、彼女の歌声はなんかこうスコーンと抜ける感じでカーンと張りがある感じでとってもリズミカル。こんな説明でわかります?音楽をヤッテいる私にとっては日々の生活でスッペラポンとなっていた脳みそが心地いい上質の刺激ですっかり新品になった気分でした。おかげでニューなべはすこやかに頑張っております。ジョイスさんありがとありがと
 
     
 
  2003.07.19    サテ今回は、ボサノヴァ時代に知り合った女性ヴォーカル山本のりこさんのお話しです。みなさんボサノヴァというと思い浮かぶ人は誰ですか?小野リサ、アントニオカルロスジョビン、ナラレオン等々いろんな歌い手さんがいますね〜。結論からいうと山本のりこさんの声はその多くの先人達のどの範疇にもあてはまらない不思議でしかもなんだかとてもやたら心地良い声の持ち主でボサノヴァを知らない人でも「そうだよ、これがボサノヴァなんだよ。」と思わず言ってしまうようなハートフルな音楽センスの方です。
 強烈な個性をアピールするだけのヴォーカリスト、プレイヤー、あるいはよく聴くタイプのアーチストなんつう人々は不肖わたくしめのこのラーメン日記にはのっけない規則なんでもし皆さんが山本のりこさんの音楽を聴く機会がありましたらそれはもう素晴らしい一期一会になることでしょう。女性の心のオアシス、癒されたい男性の心の友といったところでしょうか。この夏一度は彼女を聴いてみてください
山本のりこホームページ    http://www.noriko-yamamoto.com/
 
     
 
  2003.07.05    この前、ライヴ用の使い捨てコンタクトが切れそうになったので、メガネ屋さんに買いに行った時のことです。
 どうもコンタクトレンズという物は、お医者さんのチェックが必要なものらしく、そこのショップにもお医者さまがいらっしゃいました。なのですが、その店はまず地下2階にあり、人通りが極端に少なくかなり静か〜で、さらにそのお医者さんコーナーは、一番奥の暗い寂しい所(店員さんとの交流もなさそう)だったので、彼女(女医さんでした)は、かなりなストレスで、もう爆発寸前だったみたいでした。どうも視力の測定以外は全く仕事がないらしく、そんな所にぼそぼそとワタシが行ったものだから八つ当たりなんでしょうか、まぶたをかなり手荒にひっくり返され痛いでした。
 彼女は確かに何かに対してかなりむかついてた様子でしたが、お腹が空いていたのではないのは確かで、ガシガシと私にああしろこうしろと指示を出す時に、ほのかにカツ丼のいい香りしました。でもこれじゃあなんか険悪な二人みたいなんで、最後に私も頑張って『先生、どうもありがとうございました。』と頭を下げたらフッと空気が和らぎニッコリされました。笑うと可愛らしかったです。最初は目が合っただけで、ワシ石になるんちゃうか思ったくらいの勢いでしたよ。
 やっぱ人間、ささいな事で転がる先が変わるみたいですね。これから暑い季節、みなさんもすこやかにお過ごしになられますように。
 
     
 
  2003.06.30    さて今回は久しぶりのラーメン紀行です。といっても旅先で出会った素敵なラーメン屋さんではなく地元あざみの駅前で出会った素敵なラーメン屋さんのお話しです。
 私わたなべは東急田園都市線あざみの駅が最寄りなのですが8年前に越して来た時から深夜10時頃から駅のバス通り沿いにたま〜に出没する屋台のラーメン屋さんに気付いていました。ですが以前お話にでました天理ラーメンと九州地元のとんこつラーメン栄龍軒以外のラーメンは当時食べる気がしなかったのでこの数年というものそこの屋台に立ち寄ることはなかったのですが最近は年とともにだんだん節操がなくなってきましたもんでようやく1年ほど前にちょっと立ち寄ってみましたところ、まああ〜〜〜なんとも人生チャレンジしてみるもんですねエ。私のこころの港の栄龍軒にはあと一歩でしたが熊本ラーメンの心意気を感じる、なかなかしっかりしたお味でした。ト〜ロトロトロリのチャーシューにこがしニンニクチップが程よい細麺スープはマサニなつかしき九州時代を彷佛とさせるに十分な一杯でした。また行こうっと。
 
     
 
  2003.06.05    シャンソン第2弾!この日私はおなじみエスカーダで友部裕子さんのシャンソンライヴを聴いてまいりました。以前よりいろいろとお話は聞いていたのですが結論から申しますと、は〜もう久しぶりにぶっ飛びました。声量があるとか歌のテクニックがあるとかでなく彼女の歌はもう圧倒的!!!の一語につきる!。私は残念ながらシャンソン世代ではないのですが、この無知な私でさえ、う〜ん、ほうほう、きょえ〜、などと彼女の奏でる音楽に無条件に感動できました。シャンソンというとどうしても古い時代の音楽といった認識をもってしまうのですが友部さんのシャンソンはなぜか新しい!。選曲がどうのというより、彼女のセンスがとても若いんでしょうな。いやあ、東京にきてほっんとうに良かった。いやあ、音楽ってほっんとうに素晴らしいですね。  
     
 
  2003.06.01    シャンソン!!!この日私はおなじみエスカーダでシャンソンのサポートにお呼ばれしてまいりました。こちらのお店で月2回ほど歌っていらっしゃる方で舞台女優としても活躍中の古坂ルミ子さんがこの日人生何十何回めかのお誕生日をむかえられ目出たい日でのハッピーライヴでした。
 このルミ子さんという方が僕にとってはなんとも頼もしい先輩といいますか本当に苦労人といいますか気配りの鬼のような方といいますか、、、。自分の誕生日なのに集まってくれたいつものお客さんに今日はいつもの倍楽しんでもらわなきゃ申し訳ない!とばかりに歌の最中はもちろん間のインターバルでも席の暖まる暇もなくお客さんに笑顔のもてなしをしていらっしゃいました。本当に綺麗な方なのですが実に気さくでお話するともう楽しくなってしまいますね〜。でルミ子さんのシャンソンが実に大人の情愛を感じさせるいいシャンソンなんですよ〜。
 興味のある方は是非エスカーダにいらしてみてくださいね。(今月はラーメンだよりはお休みしました。たまには音楽してる人みたいにせんとね。)
 
     
 
  2003.05.01    天理ラーメンのお話しVol,2 。。。。で、今回は数カ所ある彩華ラーメン店の中からビニールハウス方式のお店に立ち寄りました。この彩華ラーメンは前述の本店、屋台の他にちゃんとした店構えの所とか安直な風避けビニール張りのお店とかいろいろありますが、今回のビニールハウスではまずパチンコ屋の景品交換所みたいなレジにて前金で注文すると番号を言われます。それからセルフでお冷やをコップに汲んでビニールハウスの中に入り、油でなんかズルズル光っているテーブルをズクズクの布巾で拭いてジッと待っているとやがて威勢のいいお兄ちゃんが番号を連呼しながらラーメンを運んできます。ここまで書いて見直してみると多分行ったことのない方はこの文章を読んで『よっしゃ、なかなかうまそうな店だ』とは絶対思わんでしょうな。でも大丈夫なんですよ、お客さん!まあ辛いのが苦手な方には正直いって不向きですが、ニンニクと唐辛子と企業秘密のなんかのダシがバランスよくとれたスープにツルッと食べやすいストレート麺にたっぷりの野菜&チャーシュー! もう食べ終わる頃には、お父さんもお母さんも汗ビッショリってな感じです。お値段も500円だかそんなあたりでかなりお安い。奈良方面を旅する方、ぜひ天理に立ち寄ってこの彩華ラーメンをご賞味していい汗かいてみてください!  
     
 
  2003.04.01    3月飛び石集中ライヴも無事終わり、まず来ていただいた方々に厚く御礼申し上げます。
 厚くといえば3月ワイルーツアーから帰る途中、熱いラーメンをまたまた食ってまいりました。そのラーメンの名は彩華ラーメン!東京在住の方は殆ど御存じないかと思います。別名、天理ラーメン!! すごいですね〜、てんり、と打ったら一発で天理と出ました。なぜ天理ラーメンと言うのか?それは奈良の天理教団総本山のエリアの中(といっても何も寺の中にある訳ではなく関係施設が広い平野にすごい規模で集中してるのでしかたなく間を国道が通っておる次第です)に本店(とてもボロっちい)と屋台(行くには勇気がいる)があるから我々俗人はそう呼んでるわけです。
 こうやって書いてると、あ〜食いてエ〜と辛抱たまらんくなりますのでこの続きはまた来月〜。
 
     
 
  2003.02.27    この度WairU'大阪ツアーに行ってまいりました。自分の中ではラーメンツアーなのですが一応3ケ所程ライブをとどこおりなく済ませ、さあお待ちかねのラーメン巡りを敢行してきました。
 今回のチャレンジは京都の天々有。洛北の京福電鉄というちんちん電車に揺られること約15分。たしかに風情満点だけど、ざぶい!それでもなんとか天々有にたどり着き、列ができてるからさらにざぶいけど我慢し、根性でようやくおいしいラーメンにありつく事ができました。
 お味はまったり濃厚トンコツ、しかぁしコクのあるマイルド味で、やはりうまいラーメンというのはなかなか良い複雑さがあるなぁ。演奏もそうありたいなぁと、事のついでではありますが思った次第なんですねー。おいしい食べ物を作る人ってなんか尊敬しますよね。
 
     
 
   
 

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