アドリブな日々 Back Number 2011
 

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  2011.12.15    オヤジ殿はその昔、トヨタ自動車に勤めておりました。一貫してトヨタ関連なので、ウチの車は当然オールトヨタかと思いきや、ダイハツ、スズキとその時の気分で買い替えておったです。愛社精神はさほどでもなかったようです。

 で、子供の頃オヤジ殿に連れられて、勤め先の花が島のトヨタに行ったことがあります。その日は休日で、ドライブがてらに会社に野暮用で寄ったような感じでしたが、初めて入ってみた車の修理工場はもう何ともいえない近代文明的な迫力でした。

 子供でしたから判りませんでしたが、今見たらカーマニア垂涎もののレトロな車が沢山ところ狭しと並べられていたんでしょう。その日は日曜日ですからちらほら人がいる以外は無人の工場でしたが、オヤジ殿はそこの人間なので、ナベは子供でしたがその威光のおかげで何も臆することなく工場内を自由に散策することが出来ました。オヤジ殿がとてもかっこ良く見えましたね。

 整然と並べられた工具の山、建物の奥深くまで無限に続く天井にも届きそうなパーツ棚、伝言板に綴られた謎の言葉の数々。鉄板の上を歩くとグワーングワーンと音が工場内に響き、子供心にとても面白かったですね。見回すと壁には『今だ!見せろトヨタの低力』と大書してありました。なんなんだろ?低い力?なんか専門用語かなあ?なんて思ってオヤジ殿に聞くと『なーに言うちょるか!よく見ろ!底力じゃろが!』と笑われました。ナベの天然は天性のものらしいです。そんな明るい陽の光が差し込む誰もいない工場内は、独特なオイルの匂いと不思議に清廉とした空気の漂うとても静かな異空間でした。

 こないだキャロルの車検に落っこちちゃいました。万全だったつもりですがサスペンションのゴムブーツの破れを指摘され、再検査と相成りました。かなり悔しかったので帰宅すると早速キャロル号をジャッキアップし、覗いてみたところなんとか自力で部品交換が出来そうな感じです。なので潜り込んで分解出来るかリハーサルをしていたら、急になつかしいあの休日の工場のオイルの匂いがしてきました。

 あれからそオヤジ殿は10数年前にトヨタを定年退職し、あの日のチビナベはすっかりデカナベになり40年近くの月日が過ぎましたが、あの懐かしいオイルの匂いはあの日のままでした。人生いろんなことが詰まってますけど実は一瞬の出来事なのかも知れませんね。

 今年は春に悲しい災害に見舞われ、特に関係された方々には大変な一年となりました。ここに改めでお悔やみとお見舞いを申し上げます。そして来たる2012年は、上を向いて元気に歩ける一年になれば、と心より思います。 どうぞ皆さんよいお年を!!
 
  2011.12.01  
 
       笑うと筋肉がほぐれてリラックスし、なにより心がスッと軽くなるので古来から『笑う門には福来る』なんて言葉がありますね。私もまさにその通りだと思っているので実は人生の座右の銘の1つにエントリーしてるんですが『笑う門には時と場所を選んで』とちょっと長いですけど気をつけなければいけないな、と最近思いました。

 バス停でバスを待っているとき、急に変なことを思い出しちゃってそこにバスが来たりするとちょっと困りますね。こっちはひとりでネタにハマってますから笑いから抜け出られないんですよ。でもその時はツボ笑いを愛想笑いにかえて、ニコニコニッコリ「お願いしまーす。」なんて言って無事乗車しました。

 あるときは散歩中にハマってしまい、しかも前方から人が接近してくるのを確認したときは(ヤバイ!)と思って両手で顔の筋肉をほぐしてるフリしてすれ違いました。でもすれ違い様に目がバチッとあってしまい、なんだか見抜かれてたようなのでちょっと悔しかったです。

 昔授業中に変な回覧が回ってきて、内容はなんだか忘れましたけど猛爆ネタだったのであん時は苦しかったですね。なんかハラ痛いフリか咳き込んだフリをして、先生ボク今ちょっとだけ喉とハラの調子が悪いので気にしないで授業続けてねアピールのうつむき状態で乗り切ったような記憶があります。

 ここに少々のアドレスがあります。来年の福笑いに繋がると幸いです。

http://www.youtube.com/watch?v=XLBlhcehyOc
 ぼくが、夜中にハマってさあ大変、だったのが5:55秒からのTV放送です。この司会者は絶対笑っちゃいけないシリアスな番組で先頭切ってツボにハマっちゃった人です。この方は降板させられたそうで笑いも時には怖いですね。

http://www.youtube.com/watch?v=Yr8rWnhl9kY&feature=fvwrel
  ドイ
ツのお天気お姉さんです。気象映像に一瞬オッサンの顔が映り込んだのにハマっちゃったらしいです。でもこういう人は逆に好感が持ててファンになっちゃいますね。多分この人は降板はしなくで大丈夫だったと思います。

http://www.youtube.com/watch?v=Iux_rvVY9jw&feature=related
 これ載っけちゃうと女性の読者から総スカン(死語じゃないですよね?)を食いそうでとても怖いのですが、バストアップした瞬間の効果音、シュルルルー!がツボにはまりました。

http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=ucOv4OE30aI
  赤
ちゃんからのスタートで全世界に広がっているところがとってもいいです。僕もくしゃみはよく人に笑われますが、自分じゃ気付かないもんなんですね。でもヒヨッヒヨッと笑う人は初めて見ました。

いよいよ年末、みなさんもお忙しい時期ですね。たまには大笑いして筋肉をほぐしてくださいね。
 
     
 
  2011.11.15    ヤフーの天気予報は1時間おきの雨雲予想をしてくれるのでなかなか頑張ってるなあと思います。よく裏切られますが。。

 こないだお仕事で都心に出た時のことです。ヤフー雨予想は都心では深夜にところどころ一時的ににわか雨、ということだったので、オウそれなら充電を兼ねてしびこさんで行っこうと思ったのが運のつきでした。未だ調整中のボケ奈々子さんに比べてしびこさんは実に快適、行きしはルンルンで楽しい秋バイクを満喫したのですが、仕事をしてると夕方6時過ぎからなんとお外は霧雨状態になってきました。

 何じゃこりゃあ!by松田優作。もうお外もナベの心もすっかり暗くなってしまいました。そして刻々と時は過ぎ一縷の望みを抱いて幾度も窓の外を見るのですが、雨足はどんどんとひどくなる一方です。ついにはお仕事をしているビル自体の時間切れの時がやってきました。

 あーあ、濡れて帰るのかあ。にわか雨ちゃうやん!深夜ちゃうやん!つまらんなあ、と思っていたらスタッフの人が『漫画喫茶で雨宿りしていったらどうですか?」と言ってくれました。そう、実を申しますとナベはこの漫画喫茶とやらに行ったことがなかったのでこの発想が出て来なかったのです。

 近くにあった深夜の漫画喫茶はじつにじつに狭い空間でした。基本的に店内は明るく、快適に過ごせるようとても静かで清潔なのですが、なんか夜の都会で行き場をなくした疲れた人間の辿り着く最後の漂着場所、といった感じ。受付のスタッフの子も目を合わすことなく無表情なまま機械的に案内をしてくれるだけでした。

 なべがその日にたどりついた最後の居場所は『リクライニングの25番』でした。迷路のような通路を奥に行き、『25番』とかかれた形だけのドアを開け、中に入ると狭い縦長の空間に机とパソコンとリクライニングチェアがあります。水のしたたるビニール傘と無料サービスのドリンクをこぼさないよう机において、深夜なので出来るだけ音を立てないよう無理な体勢でゴワゴワの皮ジャンから腕を抜きハンガーにかけ、狭いチェアに深々と沈むと苦労してブーツを脱ぎ、そこでようやく深いため息をつきました。

 狭い縦長の空間はナベのその日の最後の砦でした。結局そこに3時間ほどいましたでしょうか。コンビニ弁当をひとり黙々と食べ、懐かしい漫画をパラパラとめくり、ヤフー天気予報で外の様子を知り、インターネットでバイク情報を眺め、無料のコーヒーを飲み、トイレで顔を洗い、隣からは誰かのスースーという寝息が聞こえ。。。

 夜の都会の地下の一角から外界に出ると、冷たい冷気が顔を刺激しすっかり雨の上がった雲のスキマから星がちらっと見えました。今日のはちょっとしたホームレス体験だったでしょうか。やはり人間も生き物ですからほんの僅かな居場所でも安心して安らぐ『自分の巣』というものは必要なようです。ヤフー天気予報が外れてくれたおかげでエラい目にあいましたが、でもふだん体験しない貴重な時間を過ごした様な気がします。
 
     
 
  2011.11.01    本日奈々子さん試運転で青葉インターから川崎インターへ向かう途中の出来事でした。素人整備を続けたもんですからプロがやればたった1回、1週間で済む調整が実に58回(ヘタクソ!)、10ヶ月弱もかかってしまいました。カネが無いせいもありますが我ながらしつこい性格です。

 で、ようやく58回目にしてなんとかマシな状態になったので高速走行チェックをしていた時です。急激に車の流れが悪くなってきました。おっかしいなあ〜と思いつつ、そこはバイクですから車の間をスイスイ抜けていってたらなんとなんとその渋滞の先頭でパトカーが、両側の窓を開け腕を出し後方を制止しながら、ゆっくり車列を率いていたではありませんか。

 んだよー、こいつはー!いいかげんにしろよー!高速代返せ!なんてことはコワいから絶対口には出さずにそのパトカーの直後に尾いたらなんか言い出しました。『この先、一旦停止します。一旦停止します!!』 オヨッなんじゃろか?と思っていたらそうこうしているうちにホンマに停止してしまいました。高速道路で車の流れを止めるとはなんとも大胆なヤツら!と思っていたら『今だ!○○!行け!』『ハイッ!』なんてやり取りがパトカーの拡声器から流れてきました。

 おおっ、どうした!と思ったら、助手席のドアがバンと開いて、ちょっと太めの若手がナベ達に向かって『ゴメン!』と一言叫ぶと、前方に散乱していた木材を超高速で脇に撤去し始めました。

 そう、彼らは体を張って高速路上の危険物を、素手と足を使って必死に清掃してくれていたんです。もう一瞬でナベのハートはキュン!となってしまいました。なーんだ、そんなんなら『ゴメン!』なんて謝らなくでも全然いいどころか、こっちこそありがとうだよ!!なんて思いすっかり目がハート、フォーリンラブしてしまったのでこの感謝の意を伝えたく、せめてすれ違い様に『ゴクロウサマでした!』を言ってやろうと思ったのですが、撤去が済んだパトカーはその若手を乗せるとあっという間に加速していきました。

 あれー、待ってー、お待ちになってー!と今度はヘルメットの中で口に出して絶叫したのですがパトカー速い速い。あっという間にブッチぎられてしまいました。それでも先ほども申しましたようにしつこい性格の私ですから、執拗に追いかけようやく川崎インターで追いつくと首をねじ曲げ、にっこり微笑みかけました。でもパトカーの乗務員は高速で3キロほども追いかけてきたナベのことをうさん臭そうに睨んでいました。

 皆さん、路上の落下物には注意しましょう。あとこの時期カマキリがなぜかよく道路上でカマを振り上げていますから踏まないでくださいね!
 
     
 
  2011.10.15    ある晩、奈々子さんで例の保土ヶ谷パーキングに走りに行きました。この高速は料金が安いのでストレス解消には最適の懐に優しい高速道路です。で、いつもパーキングに着いて何をするわけではないんですが、その日も缶コーヒーをグビグビやりながらイマイチ調子の上がらない奈々子さんをぼーッと眺めておりました。

 すると、ふと視界の端を横切った黒い影があります。その暗がりに目を向けるとそこにはかわいいコオロギがおりました。そいつはノソノソと縁石をよじ登り、登りきった歩道でしばらくじっと何かを考えているようでしたが、こちらに方にまたノソノソと歩いてきました。

 最近節電でどこもかしこも暗いもんですから薄暗がりの中、どうもそのコオロギがやたら平たく見えたのがちょっと気になりましたが、何とも親しげにこちらに歩いてくるもんですから、一応歓迎の体勢でそいつを迎えました。

 そしたらやっぱりゴキブリでした。ウオウでした。でもなぜか可愛らしさを感じるキャラクターです。そうこうしているうちにそいつはなべの30センチ横をかすめるように歩いて来て、またじっと何かを考え始めましたがしばらくすると一直線にこちらに向かってきました。

 なんでゴキブリって人に向かってくるんでしょうね。さすがにちょっと迷惑だったので落ちてた枯れ葉でヤツの自慢の触覚をツンツンと弾いて『オイオイ、こっちはナンもないよ』と語りかけました。するとそいつは、フムと考えたあと、向きを変えて歩道の向こうの茂みの方にノソノソと歩いてゆきました。その邂逅にはちょっと心のふれあいがあったような気がしました。

 なぜやつは憎めなかったのか?そのカギは、歩く速度にありました。最初に勘違いしたように、あまりにもゴキブリらしからぬ力のないユルいトロい歩き方。その速度はまるでカブトムシ級でした。で、そのあとあまりにも無防備な接近の仕方。バシッとやられたら一発なのに(しませんけど。優しいのではなく見たくないから。ナニを)緊張感のかけらもないその佇まい。そして、『またね、バイバイ』といわれたら、あ、そうか、わかりましたとばかりにきびすを返し立ち去るその後ろ姿。あまりにもノコノコ歩いてゆくのでその背中がなんか可愛かったですね。

 ゆっくり歩く昆虫だったらきっとやつら一族ここまで憎まれる存在にはならなかっただろうと思われます。違いますかね?
 
     
 
  2011.10.01    地図を広げると、なぜか旅をしている気分になります。
行ったことのない場所の地名や観光名物の表示を見ているともうそれだけで文字通りトリップしてしまいますね。

 最近はパソコンのグーグルマップがあるのでストリートビューで実際の風景を見たりもできますが、どうしても都心がメインなので田舎の風景とかは航空写真や地図の記載でイメージを膨らませたりしています。でも見れないぶんそっちの方が好き勝手な風景が頭の中に浮かんできて楽しいですね。

 最近ハマっているのは、謎の道です。縮尺が小さいと記載が漏れたりするような道でも、拡大してみると以外に細っこい道がしゅるーっと浮き出てきて、それが遠く彼方の山の中に伸びていたりして、それを頑張ってたどっていったらうねうね山間部を縫うように繋がっていてそれが山向こうの街に到着した時はなんかヤッターって気分になりますね。

 わりに日本海側に行ったりするのが好きです。地図上ですが、海の風景に明るさはあってもなんかちょっと影があるようで。ナベ好み。地名とかにも古風な雰囲気がさりげなく残っているような気がします。あと例によって廃止になった線路跡なんかもよく探検します。昔林業を支えた軽便鉄道とかはなぜかトンネルの入り口の記載だけが深い山の中なんかにポツンとあったりして、そのマークをたどって頭の中で線路を敷いていくと結構つながって山の奥深くまで行ったりするので、昔の人の開拓精神は凄かったんだなあ、と改めて思います。

 と、オタク的な楽しみ方の他に先ほどのストリートビューなんかは実に実用的ですね。行ったことのない仕事先とかもこれで目印の交差点とかを一度見ておけばまず一発で現地につけますし、原住民の人より駐車場とかバイク置き場とか詳しくリサーチしていけるので、現地の人とかにちょっと尊敬されて気分がいいですね。だから男子は地図とかに強いんでしょうか?んー、違うか。
 
     
 
  2011.09.15     なんか部屋を片付けたら、暫くの間はことあるごとにその部屋を覗いてその整理整頓ぶりに充足感を味わうクセがあるのは私だけでしょうか。

 ただいまアメリカ帰りの奈々子さんの調整をやり始めて早や9ヶ月。今だに満足いく走りに出会えてません。のであんなにハマッていたバイクブログも全く更新することが出来ず、取り憑かれたようにバイク部品の調整に明け暮れ、部屋のひとつが目も当てられないような状況になっておりました。

 でもただでさえ調整が上手くいかずテンションがすでにゼロなのに、あまりにテンションが下がる下げ下げな光景だったので、その中で作業することに耐えきれなくなり、一気にどわ〜っっと整理しました。まず梱包用のプチプチを大量に破棄し、新品パーツ、中古パーツ、工具類、ケミカル類を汗だくになって分類し、でっかいボックス4つに収めたらアラスッキリ!!キラキラピカーンな整理整頓されたお部屋が出来ました。

 で最近になって以前こすり過ぎてダメになりかけたキラキラなマフラーのストック品も、中古の上物がしびなな揃って格安で手に入り今はそのお部屋に立てかけているので、その部屋を通るたびにまず部屋の全体像を眺め回し、立てかけてあるピカピカマフラーをそれぞれ手で触って質感を楽しみ、たまにご家庭の必需品クレゴーゴーロクをスプレーしてティッシュで磨いてさらに艶ピカにしては心を満足させております。たまに一人で笑っております。

 なんかお部屋の模様替えとか整理とかはキュッと引き締まった感があって楽しいですね。皆さんはいかがですか?
 
     
 
  2011.09.01    時代時代によって流行り廃りがあります。音楽ではさすがに60年代はリアルな記憶がないですが、子供心に白黒テレビから流れて来るCMソングなどではジェントルな雰囲気のものが多かったように思えます。ちょうど今の韓流スターが持ち合わせている大人のかっこよさとでも言いましょうか、わきまえた魅力などがあったように思えます。

 70年代もその流れなんですがアメリカのヒッピー文化と日本の下町文化が融合して、ちょっとヤング台頭といった感じの流れですか、グループサウンズが流行りだして当時『ガロ』を聴いていた隣のお姉ちゃんがやったら大人に見えたもんです。

 80年代はナベ的にはおもいっきり青春時代ですから久米宏の『ザ・ベストテン!』から流れてくるJポップに酔いしれていましたね。当時好きだった歌手に町田義人という歌手がいます。ご存知の方は少ないでしょうね。この人は映画『キタキツネ物語』のサントラを歌った人で、薬師丸ひろ子ちゃんの映画『野生の証明』の主題歌「戦士の休息」の声の人です。

 最近この方の声を全く聴かないのでこないだちょっと調べてみたところ、もうすでに歌は辞められているそうですね。ふっと気付いたらその人はもうそこにはいなかったみたいな衝撃でした。現在は陶芸家として新たな人生を歩まれ、日本の芸能界には全く未練がないそうです。野性的な響きの中にもどことなく儚げな繊細さを感じさせる独特の歌声は、ひとすじの美しい日本刀を見ているような不思議な魅力がありました。

 この人の燃え尽き方はとても真似出来ないなあと思いました。そして今更ながら日本の音楽業界からこの人が去ったことは自分にとって青春時代そのものが終わったように感じさせるひとつの出来事でした。人生いろいろですね。
 
     
 
  2011.08.15   「ん〜、おやおや〜、君は誰だ?」その職員は私の手元を見るなりそう言いました。私の手の中には先ほどまで瀕死の状態で息も絶え絶えだった小鳥が収まっていました。

 路上でうずくまっていたその鳥は、なべが保護した時にはくちばしを開け、ちょうど犬が暑さでハアハアする時みたいに息が荒く羽ばたいて逃げる力もありませんでした。雀でもないしインコでもないしとりあえずとある動物園に保護をお願いしてみたところ、放鳥までお世話をしてくれるそうなので連れて行くことにしました。

 途中水分を与えながら移動していたら幾分元気になってきて、到着した時点ではかなり暴れ出したんで大丈夫そうではあったのですが、骨折とかしていたら処置出来ないので大事をとって診てもらうことにしました。ところがこれが意外な展開となってしまったのです。

 最初の担当者に預けても何の鳥か解らなかったので、もっと鳥に詳しい専門家さんに来てもらい見てもらったところその方はじっと職員さんの手元を見るなり、冷たく「ガビチョウ」とひとこと言ってすぐに奥へ消えてしまいました。

 「そうか、おまえはガビチョウかー!」とまわりの職員も急に反応し出したんで、何のことかと思い「ガビチョウって何ですか」と聞くと「特定外来生物というのがありまして、、、」と説明をし出しました。要は日本古来の生物ではなく、なんらかのルートで日本に住み着き、もともとある自然形態を脅かす生物、動物のことで、これを飼育することは条例で禁止されているとのことです。

 「じゃあその鳥は治療してもらえないんですか?」と聞くと「治療は出来ません。それどころかもう処分の対象になってます。」その職員はなべが連れてきたその小さな鳥を捕まえたまま離そうとせず、じっとナベの目を見てそういいました。

 「え、じゃあわかりました。僕が飼います。」「飼うことは出来ません。法律で罰せられる行為になりますし、またこのままどこかの山とかに放しても罰せられます。」「えっ、それじゃあその鳥はどうなるんですか?」思わず声の高くなったナベに対して職員の方は淡々と「現時点でこのままウチで処分ということになりますね。」

 その日家に帰って「鳥 特定外来生物」で調べてみたところ、トップヒットで例のガビチョウが出てきました。バブル期に中国から観賞用として大量に輸入されてきた鳥でしたが、なりが地味で鳴き声もちょっと甲高いところから(元々は中国ではそのさえずりを楽しむために飼育されていたものなんですが。。。)すぐに飽きられ、売れなくなって困った業者、または飼い主によって山とかに放棄されたものが、日本に住み着いたみたいです。ですがですがですが、生態系に対してどういう悪影響を及ぼしているか、となると『数は少なく生態系に影響を与えるほどではない』要するに『不明』だそうです。

 これですからね。特に農作物を荒らすわけでもなく(スズメによる被害の方が大きいと思いますが)、生態系を崩すような捕食をするわけでもなく(ムクドリとかとおなじような生活らしいです、たかがムクドリレベルですよ!)、行政的にはとりあえず昔ここにいなかったからよく解んないけどなんかある前に消してしまおう的な対応の仕方です。

 生き物に対しての日本人のこういう面はいただけませんね。政府で保護して出さないようにする、あるいは元の土地に返す努力をする、あるいは面倒を見る努力をする前に何でもかんでも処分ですからねえ。今回のお話はちょっとシリアスなお話になってしまいましたね。実際シュールな展開でした。

 えっ、例のガビチョウですか?さあねえ、ただ僕は行政の都合は知りませんが、小さい生き物は好きですからねえ。もし必要とあらば建前上「僕が持ってきたんだから僕が責任もって処分します』ぐらいは言いますし、動物園の人達も本来はすぐに処分すべき行政的立場でも個人的な部分での考えはまた別でしょうから、もしそういう風にナベが強硬に言い張ったなら、返してくれると思いますよ。そのあとは、、、そうですね、別名『かご抜け鳥』ですから帰りのパーキングエリアあたりで森に脱走したかもしれませんね。
 
     
 
  2011.08.01    子供の頃、雑誌『小学一年生』に載っていたおもちゃの懸賞に応募したことがありました。それは八の字レールを走るミニカーのおもちゃでなんとリモコンで操作出来るという当時画期的な代物でした。男の子のハートを鷲掴みするにはバッチリなゲームですね。

 それからというもの小学校からの帰り、角を曲がって自宅が見えだすといつも心の中で(ドライブテクエック!ドライブテクエック!)と呪文を唱えるのが日課となりました。

 でもなかなか『ドライブテクエック』は到着しません。これはもしかしたらあまり意識して欲しがるから神様がドライブテクエックを届けてくれようとしないのではないか?と子供心に思い、しばらくは(ドライブテクエックはもういいもーん)に呪文が変わりました。

 でもやっぱりなかなか『ドライブテクエック』は到着しません。これは神様がもういいもーんの呪文を真に受けて本当はドライブテクエックを届けてくれるはずだったのにもうやめにしたんじゃないだろうか?と急に心配になり、次の日から(ドライブテクエック!ドライブテクエック!ドライブテクエック!ドライブテクエック!・・・)と呪文が倍増しました。

 でも結局残念なことにゲームは届きませんでした。そして月日は流れ2、3年後、語学力が上がって当時の雑誌を見てみるとそれは『ドライブテクニックゲーム』でした。希望の商品欄に『ドライブテクエック』とミミズのような文字で気合いを込めて書いた記憶がありますから土台の商品名が違ってましたね。まあいずれにしてもクジ運はかなりないようなので、当時いくら神様にお願いしても当たらなかったと思われますが。

 では今週のオマケです。子供言葉ですが一体何のことでしょう?
1。ファミミラート  2。てべり  3。うがらえし  4。シソガノ(レストランのメニューを見ての一言)  5。おランチ(これもそう)    by 甥っ子

 まった来来週〜〜〜。
 
     
 
  2011.07.15    オークションというものは以前は考えただけで、イコールお金がなくなるもの、という恐怖な響きでした。だって値段がついていないものに値段をつけて買い取るわけでしょ。同様に他にも欲しい人がいたらそらどんどんに値上がりするに決まってるではないですか。

 でも、こないだまでオークションのお世話になりまくってました。最近ハマっているバイクちゃんたちを復活させるのにどうしても欠品部品が多すぎるからです。これやばいですねー。もうこの部品、次はいつ出てくるかわかんない!となったら、なけなしの一万円札が千円札のようにどんどんとなくなってゆきます。細々とした月々の経済力をはるかに上回る購買意欲をかき立てるわけです。

 なので今はよほどの事がない限り我慢するようにしています。でも奈々子さんは北米から輸入した関係で日本には部品の供給ルートがないので仕方なく複数回ワールドワイドのオークションに参加しましたが、日本のオークションと外国のオークションやりかたが明らかに違う事がわかりました。

 日本の場合、締め切り直前に誰かが最高値を更新するとそこからまた延長10分、また高値更新だとさらに延長10分、といつまでもいつまでもダラダラダラダラきりがないです。なので、ほっておくと中古の電装品一個がウン万円にも跳ね上がる事にもなります。しかも中には出品者自らオークションに参加して、これはいけるとなったら入札者のフリをして値段をつり上げるようなこともやっているらしいのでやってらんないですよねー。そうして値を上げ過ぎて結局誰も買い手がつかなくなった品は後日改めて恥ずかしげもなく再出品されたりしますから不正がわかるんですがね。

 海外の場合はこの自動延長システムがないところが多いようです。なので、時間がくればそこで終わりー、お疲れさまーとなるわけです。ここで入札する人の性格が出ますね。

 生真面目な誠実そうな、あるいはめんどくさい事の嫌いな、いわば竹を割ったような性格の人は一番先に入札してきます。『ワタシはこの品をこのプライスでのみ入札イタシマース』と言ったイギリス人みたいな雰囲気です。しかも入札額もそう高くなく、他により高い買い手がつくと『ワタシ争いを好みませーん』とさっさと身を引くようです。

 負けず嫌いなタイプの人は誰かとちょっとでも競争になると『おっなんやて、テメエやる気か!』とすぐに反応してきます。スキンヘッドでラップがんがんいわしてるヤンキータイプでしょうか。いつの間にかとんでもない値段に発展しているから、びっくりして入札履歴を見てみると、たいがいアイツとコイツが競り合うように血みどろの死闘を演じてますね。迷惑な話です。だからお金があまりなく、だからお願いだからみんな気付かないでこの商品に、といったちょっと気弱ななべみたいなタイプの人間はその争いに巻き込まれてアッサリ敗退してしまうみたいです。

 でもなべはお金はなくともしびこななこにかける意気込みだけは誰にも負けませんから、トンビにあぶらげ、漁夫の利方式を使って、どうしても欲しい商品は横からかっさらう事にしました。奇襲パールハーバー戦法とでも言いましょうか。

 入札が始まって正面切ってのイギリス人 vs ヤンキーvs 草食系の激しく気高い潔い闘いを見事勝ち抜き、すっかり値段の落ち着いたオークションはその値段のまま4、5日が過ぎ最終日を迎えます。そしてすっかり油断しきった落札予定者に対し終了40秒前になべがスッと入札します。後少しで落札!とホクホク顔だった落札予定者はいきなり後30秒てとこで今まで見た事も聞いたこともないヤツが横から高値更新してきたからゲッ!と慌てます。で、慌ててさらに高値をかけようとしますが入札するのにもいろいろパソコンに打ち込まないといけないのでもう時間が足りず入札は失敗、そのまま競売終了、なべの横入り逃げ切りとなります。

 いつも思います。あと僅か30秒てとこでソイツ夢を打ち砕かれていまごろボーゼンとしているだろうなあー、ソイツがアメリカ人で日本人のなべが不意打ちを食らわせたと知ったら激怒することでしょう。マタカニホンジン、イツモズルイネー!リメンバーパールハーバー!と罵られるかなあ、そうだよね、君も欲しかったんだよね、この部品。ごめんよー、でもねー、あげなーい。
 
     
 
  2011.07.01    こないだ宮崎に帰省した時、山に行きました。なんと渡辺家には代々受け継がれてきた山があるそうで、まあ山と言っても山の一部を所有していてそこに先代が杉を植えていたらしいのですが、オヤジ殿がそこを見せてやるというのです。実家の改装用に自前の杉を使ったら安く済むというかタダだし、ついでに残りを売ったら一儲け出来るのでコレを使わん手はないということで、切り出しの事前調査という訳です。

 親子二人が金の亡者となって期待に胸膨らまかし爺ちゃんの実家の近くの林道を分け入りましたがな。でもね、登れど登れどジメジメうっそうとした林道はひたすら続くのみで一向に地図のような敷地に出会いません。オヤジ殿も『でもなにせよ昔ん話じゃし、あっこからあっこまでがウチの山じゃから、て小さい時にじいちゃんに一回連れて行って教えてもらったっちゃけど、よう覚えちょらんとよね〜。』とかなり心もとない様子です。

 そうこうするうちに道はかなりぬかるんできて轍もかなり深くなり、ヘタすると車輪を泥にとられて完全に動けなくなる、またガードレールがないのでそのまま川に転落の危険も出てきました。はっきりいってスズキアルトでブッブーて登る山ではないですね。富士山ハイキングにタキシードでいくようなもんです。それでも一攫千金の魔力とはすごいですね、身の危険を充分に解っているはずの大の大人が一向に引き返そうとしません。

 でもだいたい区画整理用の地図なんかじゃ現道の記載が無いから解るわけないんです。しかも予想以上の山林の奥深い場所で登記用のゼンリン地図にもそこだけポッカリ記載がなくいわば見放された区画なので、今考えたらかなりの二束三文な場所なんでしょう。結局、周辺の山の表情もオヤジ殿の記憶からはすっかり変わってしまっていてかなり山奥深くまで分け入った甲斐もなく【渡辺家代々の山】というものに巡り会うことが出来ませんでした。

 その後、親戚の家に立ち寄りこの壮大な話をしたところ『あー、そういえばあったね〜。山ね!えっ、あっこから杉を切り出すとですか。兄さん(オヤジ殿)やめちょきない、そらダシ(杉材の切り出し、運搬、道路整備)でエラい赤字になるが。杉はですよ、今えらい安いとですよ。』と言われました。いやー、すっかり親子で凹みました。2日でことごとく老後の夢が打ち砕かれてしまったわけです。みじけえ夢だったなー、byナウシカ。

でもじいちゃんの代には孫が困らんようにと一生懸命杉の苗を植えてくれていたわけです。そう考えたらこの山のどこかにじいちゃん達の思いが残っている杉がすっかり大きくなっているわけで、そう考えるとなんかとっても嬉しいですね。なんかいい話で終わりそうですが、金に目のくらんだ子孫達の姿勢はちょっといただけなかったかも。
 
     
 
  2011.06.15    居酒屋に入ると焼き物やビール、ニンニクやタバコとかの入り交じった独特の匂いがしますよね。飲んべえさんにとってはアフタ−5のえも言えぬ幸せな時間帯の始まり始まり〜な香りだと思います。実際知り合いのスタッフでバイト代がなぜか貯まらず、それは毎晩のように飲み歩いているからなのですが、本人は自覚がなく仕方がないので酒代を稼ぐ為に音楽スタッフの仕事後に居酒屋店員を始めちゃった強者もおります。

 なべはですね、この酒場独特のかぐわしい香りを嗅ぐと実はえも言えぬ不毛感に襲われるのです。それは大阪から東京に出たての頃でした。当時は音楽のお仕事はとりあえずほとんどない状態でしたから、日銭を稼ぐ為に居酒屋でアルバイトを始めましたんですが、それはもう背水の陣でしたから気合いを入れてやってました。久しぶりですねー、あないに真面目に仕事に打ち込んだのは。ダイハツ工場以来でしょうか。

 でもやっているお仕事内容は、人の飲み食いしたあるいはこれから飲み食いするフード、ドリンクをエンドレスに出しては引っ込め、並べては片付け、さらにお客さんの帰った後のとっ散らかったテーブルを速攻片付けて同時にセッティングし、年下のふんぞりかえった店長に気使いーの、酔っぱらったオヤジにからまれーの、厨房の隅で5分で賄いを食わされて5分でタバコを2本吸い、気がついたら朝の5時という毎日がエンドレスで続いておりました。

 朝の空気だけは絶妙に爽やかなんです。朝日も元気よく輝いていて、さあこれから一日が始まるぞーという勢いの中で、なべはヘトヘトに疲れながら原チャで帰宅し、シャワーを浴びながらも身動き出来ず、いも虫みたいに一日死んだように寝て起きて、あっと気がついたらもう夕方の居酒屋出勤時間になっています。

 もう人生自体が居酒屋メインに置き換えられたみたいでした。来る日も来る日も途切れることのない日々で、世の中酒飲み自体が途切れないですから、このお仕事は始まりも終わりも進化もなにもなく、ただ延々毎日繰り返されるだけなんです。もし前述の酒飲みスタッフみたいに酒が底なしに好きなのであれば、このお仕事は雰囲気的にまったく苦ではないハズです。でもナベ的には何が辛いかって、自分が飲む立場ではなく、飲ます方の立場に、いやはっきり言って人が楽しそうに飲んでるのにその横で立ち働いているこの職業って一体なんなのよ、です。本音を言いますと。今こうして書きながらようやく解った!解りました!これだったんです!

 おかげで居酒屋の匂いがすっかりトラウマになってしまいましたね。でも頑張っていろんなお仕事と掛け持ちで2年弱ほどやりましたかね。なので今でもあの居酒屋のかぐわしい匂いを嗅ぐと、反射的にとってもつらーい気持ちになるんです。でも同時に今では、飲んでやるぞー、仕返しじゃあー、という気持ちにもなります。後の人生はリベンジあるのみです。頑張ります。
 
     
 
  2011.06.01    先日、友人が作曲をしているのでそのお仕事を手伝ってまいりました。録音スタジオはいろんな空間があって、管楽器演奏に最適な適度な反響の効いた部屋が多いのですが、今回は何をどう間違えたんだか、おっきなコンサートスタジオでの録音でした。

 ナベは面倒くさがりなので、一発で次々に録音を済ませたいのですが番組(NHK総合日曜『サキドリ↑』)のテーマ録音なので結構シビアで、いつものフワフワしたナベモードでいくと全部NG扱いされるので、最近殆ど使い尽くした気合いを振り絞ってひからびてしまいましたね。

 近年録音技術も発達し、便利な世の中になりました。ナベがちょっとだらけてフレーズのキメが甘くなっても「しばらくお待ちください。」とエンジニアさんの声がヘッドフォンに流れ、一刻後「ハイ、じゃ次、18(小節)からお願いします。」と次々に話が進んでゆきます。コンピューター上で音のズレ等を整合させているんですね。ナベは威厳とプライドはほとんど無い方なので、ジャズプレイヤーの証したる自力一発録音とかでなくでも全然大オッケーで、こういうコンピューターの達人とのお仕事はとってもらくちんちんでした。

 でも今回秀逸だったのはその変な友人が、ナベのなけなしのプライドをかけたアドリブフレーズを全部却下したことです。というか、「はい、コレいただきました〜」とか言った後で、「ほかには?」と聞いてくるので、それじゃあ、と楽器を持ち替えて別パターンを録音すると「はい、これもオッケーです。ほかには」とまた聞いてきます。

 要は納得しとらんのですな、この人は。あげくの果てには「もっと、ムチャクチャなフレーズ吹いてよ」とか「ナベちゃん、ビヒョーみたいなのなんかないの?」とか言ってくるので、ええんかいなと思いつつも、ビヒョー、ピロリロー!とか録音すると、「あ、それいい!それのもっとグオーって弾けつつも、それでいてグチャグチャなやつ頼んます」とかもう言いたい放題です。ので、知らんでーとか思いつつもベヒョー、ブリブリー!とばかりに吹いて、その後庁舎内の社食でみんなでスパゲティを食って帰ってきました。

 その後完成は深夜になったそうですが、いやーでも仕上がりは上々でエンジニアをはじめ他のプレーヤーの皆さん達、やっぱり巧みなもんですね。でも面白かったのは、今回仕上がった音をよく聴くとバッチリその友人も気持ち良さそうにコーラスに混ざって歌っとるんですな。どうやら人に言いたい放題言うからには、自分もやりたい放題しないと気がおさまらんかったようですが、まあでもとてもいい仕上がりになったと思います。日曜日朝8:25から流れてますのでご縁があったら一度聴いてやってくださいね。
 
     
 
  2011.05.15    小学生の頃、体育館でバイオリン4重奏だか5重奏だかの演奏会が開かれた事があります。でっぷりふとめの第一バイオリンのおじさんが機敏に動きながらいろんなクラシックの名曲を披露してくれたのですが、いやもう生のライヴ演奏を聴いたのは初めてだったので、そのハーモニーの豊かさにすっごい興奮しましたね〜。

 一言で言うなら、音の深遠なる世界と言うか、とにかくサウンドが奥深かかったです。周囲の大人にこの感動を話したら、「ああいう人達は給料が安いんだよね」とかいった、まるで音楽家は可哀相な人達みたいなシニカルな情報が返ってきたりして、子供心に『オジサンたちは大変だなあ』と思ったのを覚えてます。

 でもあの大淀小学校の体育館で聴いた極上のクラシックは、ナベ人生を左右するとっておきの珠玉のひとときでした。子供は単純、あるいは純粋だから本物の世界に触れることはすごい影響力がありますよね。そしてそういう素晴らしいいい影響を与えられる大人というものが、たとえ貧乏ででっぷりふとめのオジサンだったとしても超カッコよく見えました。

 先日、ヤマハのピアノ科の子供達の発表会に参加してきました。これは子供達に管楽器との共演を通じて新しいサウンドを感じてもらうという趣旨でナベ以外にも燕尾服姿のクラシックの管楽器奏者の方々が呼ばれてました。一瞬あの35年前の体育館の記憶が蘇ってきましたね。たとえ貧乏でも(実際は知らんですよ、超金持ちだったかも)子供相手に決して手を抜かず真剣に演奏を披露してくれたオジサンたちが。自分もいつの間にか貧乏な演奏家の道を歩いているところは共通してますし、あの時のバイオリンのオジサンに負けないような最高の時間を共演という形を通して子供達の心に残せたかどうかは大変な疑問ですが、この日そういう立場に自分がいたことだけは確かだったです。そういう別の自分との出会いというものも長い人生あるんですね。
 
     
 
  2011.05.01    花粉症歴の長い方に、私どうやら今年あたり花粉症になったみたいです、と言うと急に喜んじゃう人が多いみたいですね、どうやら。ようこそここへ、クック、クック。ですかね。懐かしいですね。私の場合も、なぜか嬉しそうに、へえ〜そうなんだ〜とか喜ばれちゃった後にいろいろと対策と傾向を教育的指導してくれる人が多いです。

 わたしは昔から鼻が悪いので、人間とはこんなものなんだと勘違いしておりましたがどうやらアレルギーだったようで今年もかなり鼻の横に赤くティッシュの擦りむけができました。でも世の中というものは上手く出来てるもんで、そういう人間が増えるとちゃんと救済があるんですな。今回御紹介する商品はコレ!!『鼻セレブ』です。

 ティッシュで鼻をかみ過ぎるとナゼ赤く擦りむけて痛いのか。それは擦れて赤く擦りむけたようになるのではなく、皮膚の油分を持って行かれるからだそうですね。まったく初めて知りました、アレルギー歴長いのに。でもこの『鼻セレブ』は保湿とうるおいがとてもしっかりしているのでいくら鼻をかんでも皮膚の負担が非常に少なく、今回試しにすっかり痛くなった鼻をあえて思いっきりかんでみたんですが、パーフェクトに痛くも何ともなく、タリララ〜ンとなんとも爽やかな音楽が流れたような気がしました。

 ひのきの花粉終息は関東地方で5月いっぱいはかかるそうなので、明日はちょっとばかし大人買いしておこうかなと考えている今年のゴールデンウィークでした。
 
     
 
  2011.04.15    人間も動物ですから気持ちのいいことされるとフワーッと力が抜けますよね。いわゆるツボみたいなところをナデナデされると。

 近所のウーちゃん(別名ゴルゴ・オス・茶トラ猫)がよくこんな反応をします。4,5年前から顔見知りではあったんですが仲良しになったのはごく最近で、それまではゴルゴ、ゴルゴを勝手に呼んでいたので無反応でした。で、去年の夏バイクの修理をしていたら、猫おばさんがいつの間にかご飯をナベバイクの横にセッティングし出したので、そこからなんとなくゴルゴの話になって、そこで本名はウーちゃんだということを知りました。正式にはウーウーうなるから『う助』というらしいです。

 ちょうどそこにやってきたのが当人で、ナベなど見向きもせず一直線にご飯に向かったので「あら、ウーちゃん、こんにちは。」と何気なく声をかけてみました。すると、面白いもんですね、ウーちゃんは、エッ?あんた誰?という顔をしました。人間も猫も不意に知らない人に名前を呼ばれたら、面食らった表情をするんですなあ。ウーちゃんはしばらく不思議そうにナベを見ていましたが、それからですね、なんとなくなべとウーちゃんの心の交流が始まりました。

 しばらくは声を掛けるだけでしたが、ウーちゃんはだんだんナベにすり寄ってくるようになりました。猫と仲良くなりたい方はメールください。ナベ式猫との交流の秘伝をお教え致します。で、ウーちゃんのスイートスポット(とくに額から後頭部にかけて)も熟知してきたので会うたびにそこをなでなでしてやると、ウーちゃんはあまりの気持ちよさに前足にいつも拳を握りしめるような仕草をします。

 顔つきは以前にも紹介しましたが完璧にヤクザです。見たい方もメールください。メールワイド壁紙でウーちゃんブロマイド進呈中です。オス猫で若くないので人間ならばオッサンの部類ですね。オッサンがオッサンをなでなでしてる訳です。オッサンはよく群れて遊んでますからあれとおんなじですかね。でもノラのウーちゃんはなかなかなでてもらう機会はないようで、なべがバイクをいじくっているとウーちゃんたらいつもナベの背後から『ウーーー』と声をかけてくれます。ハッと振り返るとそこにウーちゃんがちょこんといるわけです。なんか嬉しいですねえ〜〜〜。

 なべも美容院でのシャンプータイムはとても貴重ななでなで至福タイムなので、頭を撫でてもらう気持ちよさはとっても良く解ります。のでかわいいウーちゃんにそれをしてあげると、うーうーうなりながらウーちゃんなりの至福のときを今日も楽しんでくれているようです。
 
     
 
  2011.04.01    以前部下に嫌われる上司はよく自慢話をするから、とかいう話をしましたが、寒風吹きすさぶ高速道路のパーキングエリアでこれをされたらたまったもんじゃあありませんね。

 こないだナナハンななこがようやくナンバー登録出来たので、試運転でおなじみ弟3京浜の保土ヶ谷PAに夜走りに行きました。で、到着したらどこからともなくオッサンが近寄ってきて、「へー、珍しいね。CB。」 なんて言うもんだから嬉しくなっちゃって、「お、ご存知ですか。なかなかお詳しいですね。このCBはレアなんで皆さん知らないんですよ。」と答え、ななこの話がいろいろ出来るのかな、と一瞬ワクワクしたんですが、オッサンはサイドカバーのCB750の文字をどうやら読んだだけみたいで、その直後オッサンは「オレも、昔は良くゼッツー乗って富士に行ったよ。」と全然関係のない話を始め、孫に今のバイクを譲りたいんだけどまだ3歳だからオレが長生きしないとなー、とか、メグロ見た事ねーだろ、オレ昔あれに乗ってたんだよ、とか、えんえんと全然名前も知らないオッサンの半生を聞かされるハメになりました。

 うあーしまったー、変なのに捕まっちった。と思いつつもあまりにもオッサンが気持ち良さそうに話しているので、OLに嫌われるのはこれだよー、テメエばっかし喋るんじゃねえ、とか暢気に考えていたら、横からなんともう一匹ひょこひょことやって来るではありませんか!!

 うあー、しまったー、まだコーヒーにもありつけてないのに、この状況は痛いなあー、今何時? と思い時計を見たら何とピンポンパンポン、1時間経過、1時間経過! です。道理で体調がなんだかすぐれなくなってきてるのかーと憂鬱になりながら、二人目を迎えました。この二人目も、富士は気圧が低いから大型バイクでも馬力がかなり落ちます。と淡々と話し始め、しばらく一人目と話の主導権争いを演じ、二人目の方がどうやら知識がしっかりしていたので一人目は戦いに負け脱落、いつのまにか夜の闇に消え、残った二人目はまた今度は北海道の話から、戦闘機のエンジン、ゼロ戦がどうの隼が戦後アメリカのガソリンで飛ばしたらとんでもなく優秀だった、とかもうぜんぜん訳分かんなくなってきてしまいました。

 結局、二人目も一時間経過、一時間経過!!でようやく話し疲れて、でも最後に「CBはいいバイクです。大切に乗ってあげてください。ニコッ。」と爽やかに微笑んで、自分のマシンにまたがり夜の闇に去っていきました。

 パーキング到着から2時間が過ぎ、そして二人が去った後、寒風吹きすさぶ深夜の人気のない駐車場に、ポツンと残されたななことなべはすっかり冷えきってしまい、しばし放心状態でなにもできませんでした。
 
     
 
  2011.03.15    皆さん、この度は大事なかったでしょうか。いつも見ていただいている方々、そのご家族、お友達の方々皆さんご無事である事をお祈り致しております。またこの度は東北地方の皆さんが大きな災害に遭われて大変な思いをされていることと思います。こちらも安全とは言えないのですがとりあえずは今大変な人たちに協力出来る事があれば微力ながら出来うる範囲で協力をしてゆければと思います。

 そういえば宮崎でも昔びっくりするような地震があったのを覚えてます。その地震は名前は付かなかったのですがダイレクトに感じた地震では今でも自分の中で一番のコワさです。

 小学生の頃でしたか、いきなりっ来ました。地鳴りもしてましたねぇ。ゴゴゴ〜ッ!!外のコンクリートの壁がビニールの下敷きみたいにグニャングニャンにしなっていたのにはビックリしました。気がつく
とばあちゃんにひしとしがみついていました。うちの家は木造だからミシミシがすごいんです。子供心にこの家ぶっ潰れると思いました。

 阪神大震災の時は家がこれまたいきなり大揺れに揺れて飛び起きました。でも何も出来ませんでしたね、やっぱりイザとなったらなかなか。まったくアワアワしちゃって、普段カッコつけてたりしててもこんな時に本来の姿が出ますね。でもまあうっすらとこれなら電車が止まってるだろうからバイト休めるなあ〜なんで暢気に思ったのを覚えてます。朝起きたら世の中はそれどころじゃなかったんですが。その後被災地に住む友達のところに差し入れ等を持って見覚えのあるメタメタになった道沿いをテクシーで行きましたが、かなりの距離でしたね。まさに地震の威力の凄まじさ、範囲の広さをつくづく感じました。

 皆さんもこれからもしばらくは不安定な日々が続きますから用心しましょうね。余談ですが、地震警報の警告音はかなりドキッとして、また実に人間の不安感と警戒心をかき立てるサウンドエフェクトでして、なかなか上手く作ったもんですね。これ作った人はたいしたもんじゃ、といつも揺れながら思ってます。
 
     
 
  2011.03.01    血液型性格診断でO型の人は変なことを気にするとよく言われますが本当にそうでしょうか。と言いながらも、私は昔からバスに乗ってると気になるコトがあります。

 ウチは田舎だから特にそうなのかも知れませんが、バスがすれ違うとき大抵運転手さん双方で挨拶しますよね。私は見晴らしのいい一番前の席に好んで座るので、この白い手袋を上げてする挨拶が気になって仕方ないんです。

 前方からバスが来ます。向こうが手を振ってるのが見えました。そうしたらこちらの運転手もちゃんと手を振って答えるのを見るまで気が休まらないんですわ。変でしょ。でもちゃんとお返事をするかどうかが気になって仕方ないんですなー。

 以前なんかこっちの運転手が相手の挨拶を完璧にオール無視するタイプの人で、その時は相手の運転手さんたち、傷ついただろうなあ、と非常にすまない気持ちになったのを覚えてます。

 ダメなんですねー。そういったないがしろな場面を見るのは、昔から。だったら前に座らなければいいじゃんなんだけど、ついつい見晴らしがいいからそこに座っちゃいます。で、バスが前方から近づいてくると一人緊張するんです。最近はもう耐えられないからバスがすれ違うときは目を背けるようになりました。でもぼんやりしてるとついついこのご挨拶が目に入って、しまった!オーノー!となります。

 これからまたバスに乗ります。人の気持ちにちゃんと答えてくれる運転手さんなら良いですが、そうでない人だったらちょっと乗客的にはツラいなあ、と思います。
 
     
 
  2011.02.15    アメリカ帰りの帰国子女の奈々子さんが、ナベ家に住みつきだして一ヶ月。とりあえず早いとこ登録しないと他に何にも出来ないからと言った口実で、毎日磨いたり分解したりひっくり返したりしてます。でっかいプラモデルは楽しいです。おかげで新曲がちょこちょこ生まれました。一応紹介しときますと。。。

Supernova。。。アップビートのラテン調の曲。ぶっ飛び系。
Hand。。。スローバラード。
神田ランチ。。。メディアムジャズ。楽しいお昼のひとときを歌った曲。

 とまあ、なべの作曲活動に花を添えてくれているななこさんですが、本日とりあえずそのななこさんの書類審査に行ってまいりました。いやー、海外からバイクを輸入して自分で修理してそれを登録するなんて、今までやったこともやりたいと思ったこともないもんでなかなか大変です。えっへん。

 指定時間の夕方4時に登録事務所に行くと、暗〜い部屋に案内されてデスクに差し向かい。まったくなんだかなー思いつつも、やはり個人による輸入車なのでいろいろ聞かれますね。後方反射板、ライトの形状、エンジンの型式、スペック、メーター仕様、積算計、年式によっては排ガス規制にひっかかるのでその登録年、これはヘタするとブレーキテストの対象にもなって、そうなるとその検査だけで合計100万円くらい費用がかかってしまうから恐ろしいです。

 まあでも今回は到着時に白い繭のエイリアンが住んでいたと言う、ひ〜から始まってほぼひと月の修理格闘期間があるので、奈々子さんの痒いところは一通りは知り尽くしたつもりですし、素人ながらこちらも気合いが入っておりますから負けてはおられまへん。えっへん。とりあえず書類不備による100万円コースだけは逃れることが出来ました。ほんと、ウソみたいな話ですが輸入バイクの場合(国内のは大丈夫ですよ、メーカーが届け出を出してますから)年式証明出来なかったら一括で2000年以降のバイクと見なされて2000年以降の日本国内排ガス規制がかかってしまうんです。ブレーキテスト義務もパックでついてきますから、合計ひゃくまんえんですよ。ひゃくまんえん。悲しすぎますよね。

 とりあえず頑張ります。ちなみに男は自慢話をするとドーパミンだかなんだかが分泌されて気持ちよ〜くなるそうです。上司に連れられて飲みにいったら延々自慢話、オレはむかしはこうだったとかそんなのを聞かされてゲンナリ、知らねーよそんなの、なーんでよくありますよね。女子に一番嫌われるパターンらしいですが、なべはオヤジですからこの自慢話の気持ちよさ&女子に嫌われるその瞬間を実は知っております。ですから、自慢に聞こえないように自慢することにしています。今回はきわどい自慢話でございました。ご静聴ありがとうございました。
 
     
 
  2011.012.01     子供の頃はプラモデルに凝ってました。当時自分の中での3大プラモカテゴリーはゼロ戦、軍艦、スーパーカーが大流行していたので、いやあもうハマりまくっていましたね〜。模型店のあの清涼なる独特な匂いの中で、夢にまで見たお目当てのプラモが入荷していた日にはもう失神寸前でしたね。

 細部にまですっかり覚え込んだ入荷予定のパンフレットに印刷されていたプラモ箱を今こうして実際に手に取ってみると,箱のスーパーカーの絵が予想よりグラマラスな絵でちょっとドキドキしたり、箱の中の戦闘機の半分に割れた胴体が以外にホッソリしていてびっくりしたり、なんかそのワクワクバクバク感は女子の方には解らん世界らしいですね。

 自分でも解りませんでした。なんでわざわざバラバラなのをお金を出して買って、ご苦労さんにもいちから組み立てて喜んでるのか。実際組み立てるのは超へたくそで挿絵の通りに美しく仕上げた事はありませんでした。なんか接着剤がハミでたり部品が壊れたりして出来はまあ悲惨なもんでしたが、それでも小遣いが入るたびに模型店に足繁く通って、それはもう駄作ばっかりでしたが山ほど作りましたねー。

 パズルに通じる完成品へと向かう達成感がプラモデルのひとつの魅力なのかもしれません。それと自分がこよなく美しいと感じるものを手元でいつまでもじっくりと愛でるという陶酔感。このあたりの感覚はジュエリー好きな女性の方は解っていただけるかもしれませんね。あと自分の場合は、その型を作っている最中にその形の美しさに刺激されて頭の中をいろんな思いが駆け抜けていくんですが、その妄想な時間とでもいましょうか。

 今も実は原寸大のプラモデルに凝ってまして、写真で見ていた分にはキレイな感じ、実際入手して見てみたらサビサビボロボロという曰く付きの代物で、もう俄然サビついていた昔のプラモ少年魂がふつふつと湧き上がってきましたよ。こいつはなかなか手強そうじゃが、この状態をどう手入れして復活させてやろうかいねーと。

 アメリカよりナナハンしびこのななこさんが無事到着致しました。写真ではこれ以上良好なナナハンしび子は無いくらいに美しかったこの子は実際のところはマフラーはサビで穴あき、テールライトは無惨にバキバキに割れていて中にエイリアンばりの謎の白いマユが5、6個へばりついており、タイヤは丸坊主で、キャブレターにはガソリンの代わりにふりかけ状に乾燥したガソリンカスが大量に詰まりまくり完全完璧の鉄板不動状態。ウィンカースイッチは右に倒したらおもむろに左が点灯します。面白い!!

 やはりこうしていろいろ手を加えて自力でなんとかするのが男子には楽しい事なんでしょうね。いいおもちゃが手に入りました。また近日ブログ製作予定です。エイリアンの写真もアップ予定です、見てあげてください。
 
     
 
  2011.01.15    皆さん、問題です。犬は何と鳴きますか? 答え。わん! 正解です!!正解者にはもれなく熱海一泊旅行をプレゼント、なわけないです。

 ところが時を遡るとなんと、わん!が不正解な時代がありました。犬がわん!と鳴きはじめた時代はせいぜい江戸時代辺りからで、それ以前には犬はわん!と鳴いてはいませんでした。いや、わん!なんだけど正確に言うと昔の人は、わん!を、わん!と聞いていませんでした。ではその頃の犬は何と鳴いていたのか?

 答えは『びよ』です。もう全然今と感覚が違いますね。犬に追っかけらたら『ビヨビヨ!ビヨビヨ!」です。不思議ですね。

 ちなみに猫(ニャン)は『ねうねう』、牛(モー)は『ンモ』、ニワトリ(コケコッコー)は『とうてんこう』、ねずみ(チュウ)は『ちう』、馬(ヒヒーン)は『いひひんひん』、狐(コンコン)は『くわいくわい』、赤ちゃん(おぎゃーおぎゃー)は『いがいが』だそうです。。

 その他の擬音語、擬態語もなかなか趣のあるものが多かったようです。

 深夜、急用で人を呼びに行かなくちゃならない。おびえながら道を歩いていると、いきなり『カカ』というけたたましい音が夜空に響き渡る。。。〜現代にはない擬音語ですね。深夜のおどろおどろしい雰囲気が伝わってきます。

 真夜中の山中、あばら屋に泊まることになった男。一人恐怖に震えている時とてもちいさなちいさな物音がする。。『コホロ』。。。〜ちょっと想像を絶するサスペンスを感じますね。状況が目に見えるようです。

 戒を犯そうとした僧、現場を押さえた師匠が『ニココニ』笑んで坊さんを見ていた。。。〜〜現代と微妙に発音が違うだけでかなり雰囲気が変わりますね。ちなみの『にたにた、にやり』の意味らしいです。

 昨今の擬音語事情は、30年前に比べると表現がちょっと過激になっているようで、ムッ→プッツン! 恋心でポッ→恋心でビビビッ!逆に消えてきている表現としてドア,窓を開ける音としての『ギィー』
や『ガタピシ』。最近は木造安普請の家が少なくなってきなしたからねぇ。その逆で昔はなかった表現として、台所でチン(電子レンジ)、電車を降りるとすぐさまピッ!(携帯) これらの商品は30年前はな
かったのでチン、ピッ、は別で使われる擬音語でした。

 最近寒くなってきたので私よくくしゃみを連発しますが、昔は『クシャン』だったそうで、そこから『くさめ』に転じ、現代の『ハックション』さらにはもっと過激に『ブエックショイ』。外国なんかでは、くしゃみをすると魂に一瞬の空白が出来、そこに悪魔が忍び込むという迷信があり、すぐに「神の祝福を』という意味で「Bless you」と言ってくれるようです。私はくしゃみは連発癖がありますが誰もゴッドブレスユーは言ってくれないから、魂はカラッポみたいですね。
 
     
 
  2011.01.01    みなさん、2011年も明けましておめでとうございます!今年も、楽しくマイペースで頑張っていきたいと思いますので、どうぞお付き合いのほど,よろしくお願い致します。

 今年もじっくりと寒くなってきましたね。去年はだんだんと体に関する話題も増えてきて、視力がどうの記憶がどうの関節が免疫が、という話が席巻した一年でした。おおげさですが。また昔は出先でちょっと理不尽なことがあっても昔ならグッと我慢してたというか、なんかよくわかんないままなすがままになっていたんですが、最近はすぐに口答えするようになっちゃいましたねぇ。

 大晦日の昨日、特売品のお買い物にオートバックスに行ったのですが商品券の他にクーポン券も持っていたのでそれをレジで出しました。ところが、年末応援のレジの女の子が『すぃません、こちらぁ特価商品なんでー、クーポン券が使えなくってぇダメなんですよー」と言いました。えーそうなのー?と思って見てみると『300特価商品にも使えます』と小さく書いてあるじゃないですか。

 んで、これはおかしいと思い「300特価品にも使えるって書いてあるのって違うんですか?」と、問いただすとその子は、黙って横の先輩に聞きにいきました。ですが帰ってくるとやっぱり『この商品はこ
の特価商品とちがうんでぇ』となかなか食い下がります。まあ良く判りませんが、使えないってんだからもう仕方なく、「じゃあいいです。使わなくて。」と言ったのですが、なんかムカつくので「訳分かんないからからそのクーポン券、もう要らない。」とクレームつけちゃいました。このあたりが年季が入ってきてだんだん辛抱を忘れてきた人間の言様です。その辺のおっちゃんと変わらん。

 でも今回心に残ったのはその応援の女の子の対応です。なべが冷たくそう言い放つと、一瞬固まって『どうもすいません。いいですか?大丈夫ですか。申し訳ありません』と実に自然体で謝ってきました。その話し方のイントネーションは、先に話していたとおりのダル〜い脱力感なんですが体から滲みでるその子の態度が、よくある慇懃無礼な感じや口先だけの謝罪でなく、ホントにスイマセンという必死な感じだったので、直球でなべのハートを直撃しましたね。その後にその子が独断で、今回使えなかった分のポイントを追加しておきました、と言ってくれました。その後もナベがレジを離れるまでず〜っとその脱力系の口調のまま、すいませんでした大丈夫ですかと、ブツブツ言ってくれてました。いい子や。。。

 まだまだ修行が足りんですね。決してへつらわないのですが、きちんと誠意を持って、人に対して心で応対するというしっかりとした態度をですな、(脱力系とのギャップがツボだったのかも)その若い女の子に学びました。

 あと年末に感じたことは、紅白でSMAPの中井君のウタが相変わらずヘタだなあ、ということ。楽しみにしていた年末番組『恐怖体験アンビリバボー』が怖くも何ともなく実にしょうもなさ過ぎて衝撃が走っ
たこと。ゆく年来る年の知恩院で、坊さん達の肉付きが良かったので全員が一瞬スキンヘッドのヤクザに見えてちょっとコワかったことですかねー。

 というわけで、2011年もスタート致しました。今年も皆さんお元気に楽しく過ごされるよう、ナベは脱力系で心よりお祈り申し上げております。
 
     
 
   
 

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