アドリブな日々 Back Number 2007
 

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  2007.12.15  

 私が20年ちかく吸っていたタバコを止めたのは確か2004年の2月11日でした。以前もこのネタは書きましたが、以外にも長期禁煙の末にまたタバコが復活した人って多いみたいですね。

 私がタバコを止めて当初一番困ったのはタバコを吸っていた5分なり10分なりの小刻みな時間の使い方です。止めてしばらくはまだタバコの習慣性が残っていますから頭の中を駆け巡るのはひたすら(ああ〜一服したい〜)ですよね。その頃には体調も良くなって僕の肺胞は再びニコチン受け入れ O K ! の状態ですからそれを意思の力のみで克服するなんざあ到底ムリなんです。

 自慢じゃあないですが、どれぐらい辛抱できないかチャンピオン大会で私優勝できる自信がありますからね。だから人がやってるのを見るのは好きですが自分がやる分に限ってはマラソンとか遠泳とか長時間ダラダラと息苦しいのが続く競技って存在が認められないんですよ。。だからナベにとって毎年新春の箱根マラソンは大相撲と同レベルでとても大切なテレビ番組ですが、私は走りません。でもマラソン中継が終わって一週間ほどは街のあちこちでトレーニングウェアをきた中年以上がやたら走っているのをよく見ますね。一週間ほどですが。

 まあそういう訳で僕は我慢する事に関しては赤子の手をひねるよりも簡単にアッサリ心がポキッとアッサリ折れるのですが3年前の禁煙がうまく軌道に乗れたのは多分勢いだけですねー。それとあとよくタバコを吸うように口をすぼめて深呼吸をよくしてましたねー。吸ってるつもりーみたいな。結構なんかしばらくはそれで不思議と吸った気になってたもんです。吸うのは空気ですがね。

 で実はこの前SAX仲間大集合みたいな会合があったのですが、その時休憩時間にフラフラ〜っとみんなのいる一角に寄って行ったらそこは全員タバコ吸いまくりでした。タバコっておもしろいですよね、女性でも男性でも全然知らない人が真横にいても全然気にならないのね。タバコをもったその瞬間からその空間はその人のワールドが形成される
というのが暗黙のうちに成立しちゃってるみたいです。だから知らない人がドンドン寄ってきては自分の世界に入ってプカーッとやってますね。

 でですねー、久しぶりにタバコの雲の中にいたら実はここだけの話、その副流煙がなんだかとてもイイ香りだったんですよ〜。タバコを止めた当初の禁煙の決意とかはスーッとなくなるような心地よい香りの空間。まあ久しぶりにみんなと会って楽しく話した気持ちの高揚感とかもプラスしたんでしょうがなんだかイイ感じのひとときでした。やっぱりタバコって煙の香り、ニコチンなどで気持ちを落ち着けてくれる効能はあると思いますよ。私は吸っていた時の最後の方では超ヘビースモーカーになってましたから体に対してはあの吸い方じゃ害毒の方が多かったですが。

 今でもたま〜に、あっ、タバコに火つけちゃったあ〜、しまった〜、ついに吸っちゃったあ〜!!という夢を見ます。夢の中でもあの罪悪感というか敗北感はなんというか気持ちがどん底に落ちますね。。で、目覚めて、ああ、よかったあ〜、とホッと胸をなで下ろすんです。

 私は前述のように吸い始めたら我慢できずにとめどなく吸ってしまうので二度とタバコには手が出せませんが要はタバコに振り回される日常となってしまってはとても空しい反面、ほどほどの距離を置いた付き合い(たしなみ程度の吸い方)ができるようなら、そして迷惑にならない場所でならタバコは人生の最良の友ではないかと、元愛煙家としては思
うわけです。なんか当たり前の事を書いちゃいましたね。

 今年は皆さんにとって良い年でしたか?来年も皆さんにとって最高の年になりますよう心より願っております。
  それではみなさま、よいお年を。

PS. 戯れに来年より不定期にバーチャル(仮想)CD制作委員会なるものを発足したいと思います。これはタイトルと簡単な曲調紹介程度でありもしないヒット曲、あるいは幻の名曲等をナベ日記上で紙上紹介していくといった思いっきりデッチ上げ企画です。みなさんの素晴らしい妄想力をぜひ発揮して面白いネタをたくさんお送りください。お待ちしております。

  今月のランキングNo,1
     【 犯人とカツ丼 】  フュージョン 
渡辺順一のシャープなアルトサックスが奏でる5拍子のマイナーバラード。ジャズテイスト溢れる渡辺の即興演奏に三味線が絡むあたりは刺激的な空間を生みだしている。列島警察24時でも取り調べのシーンで使われたらしい。

 
     
 
  2007.12.01  

 最近いろんなものが通販で売られておるようですね。なんかよく判らない時代だからこそならではなのか、ちょっとナベの理解を超えた意味不明品を見つけたのでご紹介します。

 見た目は玉虫色のただの一枚の金属板です。ホームセンターなんかに行くとパーツ売り場によく置いてあるような銅メッキを施した板みたいなのです。大きさはキャッシュカードくらいですかね。で、これはどういう品かというとこの板を枕にはさんで寝ると、ナントたましい意識が高次元の光の世界に導かれ眠っている間に人生がどんどん改善するらしいです。

 ナゼそういうことになるかというと天界からのトップサポート ” 天運 ” を受けることが可能になるからです。みなさん、この ” 天運 ”を得るにはですね、通常、天使などを介さないとダメらしいのですが(天使さんにはナベはまだお会いしたことがないです)この板はナント天界天務省生命局意識課が発行している(どこにあるんだろう。大手町かな)意識特権&究極のナンタラエネルギーの加工システムを搭載しているから(??)大丈夫なんだそうですよ。

 で、この板は枕に入れる前にまず最初にダウンロードしなければならないそうです。で、ダウンロードの仕方はですね、静かな時間を取り心を落ち着けて、そして1分間両手に持つそうです。そうすると、板にダウンロードされている『天界が保有する人間の意識の全データ』がエーテル体とアストラル体(??)に自動的に保存されるらしいです。これでダウンロード完了!!

 あとは枕に挟んで使用するだけ。この板は夫婦や血縁者であれば(最大10名まで、とあります。板が人数をかぞえるのかなあ。)みんなで使ってもよいらしいので大家族の方にも朗報! しかもこの板には永続的に自らをヒーリングし続けるオートヒーリングモードや意識を自動修復させるオートバリア&クリーニングモードもあるのでこれで12万6千円は非常なお買い得といえるでしょう。

 しかもナントナント今ならこの板を12万6千円出して買うと、オマケで皆さんよくご存知の全宇宙史上最高究極質エネルギー(私は知りません。)であるエヴァーネスエネルギー加工の『エメラルドクリスタルイレーサー』をプレゼントしてくれるらしいです。これは見た目は消しゴムですからテストの時とかに机の上に置いておけば全宇宙からのパワアをもらえるそうです。しかも消しゴムとしても使えるので普通の消しゴムとしても使え、しかも書かれた文字もなんと浄化して消すらしいですよ。さすが。。

 製品の仕上がりは『鏡面仕上げの国際基準をクリアー』とあります。全宇宙の真理を極めた天上界レベルの品でありながら人間界の品質基準を気にするあたりはちょっとオチャメですね。

 今私の手元にこの商品の申し込み用紙がありますので興味のある方はご遠慮なくご一報ください。スグにファックスして差し上げます。で、買って使ってみたらさっそく枕にしのばせてその光の世界とかいう高次元の世界に行っちゃってみてください。で、感想はぜひお聞かせくださいね。お願いします。まさか買う人いないでしょうが。。。。

 
     
 
  2007.11.15  

 見られた方も多いでしょうがこないだ深夜遅くパソコンでパチパチしていたらTVで『ためしてガッテン』が始まりました。なんとなくながめていたらその日のテーマがなんと「怒りのメカニズム」。なんか被験者にいろいろと装置を付けて怒りの指数がわかるようにして(被験者にはこの事はナイショで別の理由を言ってます)わざとその被験者を怒らせるというドッキリスタイルの展開でした。

 いやあ〜、自分もよく怒るクセに人のそういうのを見るのは根が小心者だからもうドキドキして見ちゃいられんかったですね。なんでわざわざ人を怒らすの?って感じですがそこはまあ実験だからしゃあないです。で、いろんな方がカメラの隠してある喫茶店にきてドリンクを注文するわけですが店員の態度が超サイアクでして何度も何度も注文を聞きにきたりその聞き方も「注文なんスか?」とかだったり、被験者がちょっと文句を言うと「はい、了解。」とかけんもほろろだったり、この時点で被験者の平常時の指数(60くらい)が85、120、160とうなぎのぼりにあがっていくわけです。

 で、もう一触即発寸前でガッテンの旗を持ったスタッフが「どうもすいませんでした〜」とタネ明かしをやる訳ですがもう見ているナベはハラハラドキドキ心が痛いのなんのって、、、。穏やかそうなおじさんとかおばさんがだんだん豹変していって「ちょっと!!失礼な態度やめてもらえます!!」とか店員に詰め寄っているのってなんかコワイじゃないですか。

 で、そうこうしていると今度は非常に穏やかそうなお坊さんが被験者として喫茶店にきました。えーっこんな人の良さそうな人も騙すんかいな、もうやめようよー、とナベは思ったのですが見ているとなんか今までとちょっと様子がちがいます。

 例のサイアク店員がどんだけ失礼な態度で注文を何度聞き返してきてもお坊さん何度でもニコニコー「はい、コーヒーをお願いします。」 しばらくして店員「最初確かトマトジュースって聞いたんですけど」   お坊さん 「(ニコニコー)はい、コーヒーをお願いします。」   あげくの果てに店員「日曜はコーヒーやってないんですげど」  お坊さん「(ニコニコー)じゃ、なんでもいいです。」ちなみにこのお坊さんの数値は常に60前後。とここで今度はガッテン側がギブアップ!タネ明かしをしてお坊さんの完封勝ちー!!

 どうやら今までの方々は皆さんやられたらやりかえす方向で対処してたんですが、このお坊さんはこのイライラ中枢への攻撃に対して理性の抑制ですぐ対応する術を身に付けられているようでした。なんか注文したコーヒーを何度無視されても(自分は今日ここにコーヒーを飲む為に来た訳ではないから別に何でもよい)と自分で自然に理性を働かせたらしいです。なので怒りの感情が増幅せず平常心を常に保つ事ができたんですね。いやあ〜サスガ、修行の賜物。やっぱお坊さんは俗人と違うわ。なんかその飄々とした風情が超かっこ良かったですよ。私も休みの度に引き蘢りとかばっかりやってないで少しは人生修行して生き方を見直してみよう、と一瞬だけ思いました。

 
     
 
  2007.11.01  

 どうも皆さんコンチハ、秋ですねえ〜。だんだん涼しくなってきて寝る時は毛布が心地よい季節になってきましたがみなさんイイ夢を見てますか?実は私先日、あまりにも素晴らしい青春感動学園物超大作な夢を見たので今回そのナベワールドへみなさんをご招待します。。。あの、勝手に脳細胞が設定したストーリーなので絶対に自分でわざとじゃないですヨ。にしても、なんて男臭いハードボイルドな世界、もうスバラシイの一言。。。


 卒業式も間近に迫った晩冬の日、中学生の順一はふとしたことがキッカケでその少女を知った。夕暮れの体育館でのことだった。西日の射す体育館で一人その少女は泣いていた。そこをひとり通りかかった順一は少しとまどったが思い切って声をかけてみた。

 「どうしたの?」順一の声にはっと見上げたその少女は中学生にしてはまだ幼すぎる印象で涙にくれた顔はそのあどけなさを助長したいた。「ううん、なんでもないの。」そう答えた少女の声は以外にも明るいものだった。 「そっか、ならいいんだけど、、、」 順一は次の言葉に迷いながらも少女の声の明るさに励まされるように話しかけた。

 「いや、ただちょっと気になってさ、、、こんなところで一人で泣いてるから。」 順一の問いかけに少女はしばらく黙っていたが急に先程とうって変わったように明るく答えた。「ほんっと何でもないの。あたし泣き虫なんだ。よく泣くの。ただちょっと辛かった事を思い出しただけ、、」そう答えた少女の顔からはいつの間にか涙の痕が消えていた。

 「そっか、ならいいんだ。」そう答えた順一に少女はいたずらを見つかった子供のような笑顔で言った。「順一さんて案外優しいんだ。」「 ! 」「渡辺さんでしょ、よく職員室で先生達とケンカしてる、、、」そう順一は必ずしも聞き分けのいい生徒では決してなかった。というより問題児といった方が正しいかもしれない。他校の不良グループとのイザコザには順一はいつも顔を出していてその度に停学処分になるのだがいくら停学になってもその反動からかあるいは意地なのか順一の成績は全国5位以内を落とす事は今まで一度もなかった。そういう意味で順一は校内の番長からも生活指導の先生からも一目置かれ、あるいは監視の対象でもあったからいろんな意味で順一は目立つ存在ではあった。

 「君は誰なんだ?」思わす聞いた順一の言葉に少女は眩しそうな目をしてみせた。「あたしのこと、しらない?」「・・・」「そっか、たくさん新聞とかに書かれてたからみんなあたしの事知ってると思ってた、、、」「新聞?」「そう、人身売買の少女の、、、」少女はそういって硬くうつむいた。

 順一はふと数年前の新聞記事のことを思い出した。それはミャンマーの女子小学生がタイの人身売買組織にさらわれ日本の吉原で働かされているといったショッキングな事件であった。事態を重く見たアメリカ FB I は救出作戦を敢行、吉原のキャバクラを急襲したアメリカ特殊部隊によって少女らは救出されたがその後日本の無神経なマスコミによって「吉原上がりの小学生、無事宮崎大淀中学に入学が決まる!」と新聞ネタにされ世間の好奇の目にさらされた。順一の入学式の時、随分マスコミが学校に殺到していたので順一はなんとなくその騒ぎを覚えていた。

 「そうか、あの時の小学生が君だったのか」少女は黙ってうつむいたまま動かなかった。「それで思い出して泣いてたのか。」「・・・・」「俺も親父が死んだ時は泣いた、母親と一緒に泣いた。今はその母親すらいない。一人ぼっちになってそれから泣き方を忘れた気がする。」「・・・・」「だから正直、今君になんて言えばいいのかわからない。」「・・・・」「悪いな、力になれなくて。」「・・・・」立ち去ろうとする順一に少女は言った。

 「でも私卒業するの。」振り返った順一に少女は先ほどの天衣無縫な笑顔に戻って笑いかけていた。「中学を卒業できるんだよ、わたし。ずっと長い間もうなんにもできないって思っていたのに、でもやっと卒業できるんだよ。」順一はその少女の瞳をじっと見つめた。そこにはすでに悲しみの色はなくキラキラと明るい希望の光が宿っていた。「そうか、そうだね。そうやって進んで行くのか。わかった。」少女は順一をじっと見つめていた。「君に忘れていたものを見つけてもらった気がする。ありがとう。」順一はそう少女に言うと少女は静かに笑ってうなずいた。

 卒業式の日、事件は起こった。順一が少女に会うのはあれ以来だった。その日の式典はとどこおりなく進んでゆき順一は先に無事証書を受け取った。そして自分の席に戻り今度は少女が演壇にすすんで証書を受け取る様子を見ていたが証書を渡す横山ノック校長が何かを彼女に言っている。少女は一瞬凍り付いた様子でじっとそのままノック校長をみていたが小さく、はい、とうなずき演壇を降りてきた。そして順一の前を通り過ぎる時、悲しそうな笑顔でつぶやいた。「ダメだったみたい、、」

 順一は血が逆流するのを覚えて思わず立ち上がった。「おい、なんのことだよ」「こらっ、渡辺!式は終わっとらんぞっ!席につかんか!」教師の叱責が飛んできたがかまわず少女のところに向かった。「いったいどうしたんだよ!」「ううん、いいの。わたしなんか、やっぱり。」「何がいいんだよ!よかあねえよ。何言われたんだ?」「・・・・」
 「証書見せろよ!」周囲がざわめき始め教師が2.3人飛んできたが順一はかまわず少女からもぎ取るように証書を取り上げ広げてみた。そこには

【今回の大淀中卒業を見送らせていただきます。by PTA】の文字があった。

 順一はそれを見た瞬間、怒りで全身が総毛立つのをおぼえた。そして自分の証書をわしづかむと演壇にいる横山ノック校長に叩き付けた。「なっ!」「人間をナメやがって!ざけんじゃねえ!」

 式典は騒然となった。席を立つ生徒たち、事態の収集にやっきになる先生、ざわめく父兄、何事もなかったようになんとか対面を取り繕おうとするノック校長。もう卒業式どころではなくなったが順一は教師たちの制止を無視しその足で会場を後にすると一人教室に戻った。もうなにもかも捨て去るつもりだった。くだらない紙切れなどに振り回される人生などごめんだった。ただあの少女の卒業にかけた一途な思いを思うと悲しみとやりきれなさが募った。

 だがそのまま姿を消してしまう訳にはさすがにいかなかった。一応ケジメをつけるべく担任のボスに一言説明をしておく必要があったからだ。そうこうしているうちにクラスのみんなが帰ってきて教室は今日の事件の事でもちきりになった。が当の順一が不機嫌そうな顔をしているのでそっとしてくれているらしくわざわざ聞きにくるやつはいなかった。ただ恋人の由美子(釈)だけが近寄ってきた。「ねえ、今日はいったいどうしたの。」「ん、なんでもねえよ。」「あの子と知り合いなの。」「・・・」
 「なーんにも答えてくれないんだ。」順一は由美子をまっすぐ見ていった。「ちゃんと話す。ちゃんと話すが少し時間をくれ。」

 そこに担任のボス(石原裕次郎)がはいってきた。「オウ、渡辺。ちょっとこい。」順一はボスのところに行き、向かい合った。「お前、俺になにか言っておくことはないか」「べつに、、」「別にってことはないだろ。あれだけの事件を起こしたんだから。言い訳があるなら俺に言ってみろ!」ボスが声を荒げた。「言い訳なんざこれっぽっちもねえ よ!」順一はボスとにらみ合った。尊敬する担任だが今日の事は一寸たりとも譲るつもりはなかった。そのままにらみ合いが続き教室中がしんとなった。 先に声を出したのはボスの方だった。「お前はちっとも変わってねえな。一本気なのも場合によりけりだぞ。」そういったボスの声は和らいでいた。「自分は変えようがありませんから。」順一はさすがに申し訳無くそう言った。「だがな、渡辺。人間ってやつぁ、助け合って生きている。仲間のクラスメートだけには理由を言っておくべきじゃないかな。」「・・・・」「あとは俺が引き受ける。お前はお前なりにケジメをつけろ。」「・・・わかりました。」:


 順一はみんなの方に振り返ると言った。「みんな、聞いてくれ!!」


 と、ここで目が覚めました。

どうですか皆さん!!これ全部マジでリハーサルなしの一発勝負で見た夢ですよ!!もうね、もうね、目覚めた瞬間ウットリですよ。うっわあ〜〜これってカンペキじゃ〜〜ん、オレって超かっこよすぎ、ってね。ここんとこポリスに追われる夢とか崖からなかなか這い上がれないで落ちそうな夢とかばっかりで、どうもパッとしなかったので一気に気分がスカッとしました。あーなんとかしてこの夢の続きが見たい〜、目覚めるんじゃなかったあ〜、そう思ってます。

ちなみに実際の私の中学時代には、おふくろはカラオケ教室に通いまくりスパンコールの衣装を着て(どこで仕入れたの?)老人ホームの慰問で歌いまくっていました。そんなおふくろを親父はなんだか痛々しすぎて一度も見に行けなかったようです。 で、なべはどうだったかというと、好きだったクラリネット吹きの女の子をいつもニコチン臭かった不良の男に取られて3年間の恋が終わりました。ちなみに成績は学年400人中250番くらいのデッドヒートをこれまた3年間続けました。でも人気度はというと天然な受け答えが一部の級友にはウケていたようです。

 で、皆さんにモノは相談なんですが、今となっては続きの夢は見れないのでこれを読んで感動してくれた読者の皆さんにこの続きのお話を募集したいと思います。採用の方はこの紙面にて掲載させていただきます。お礼ももしかしたらあるかもです。のでどしどしご応募くださいね。ここまでの超大作ですからぜひぜひ皆さんの手で完結させてください。メールをマジにお待ちしております。って次回の手抜き予定バレてますか〜?

今回のキャスト  主演  じゅんいち、、、、、、、、、、なべ

      じゅんいちの恋人、由美子、、、釈 由美子

      校長、、、、、、、、、、、、、横山 ノック

      担任、、、、、、、、、、、、、石原 裕次郎

      少女(なぜか日本人だった)、、不明

      教師たち、、、、、、、、、、、なべの高校時代の生活指導の面々

      映画  『青春の荒波』             完

 
     
 
  2007.10.15  

 みなさん仏滅パワーというのをご存知ですか?ご存知ないと思います。私が勝手に命名してるだけなんで。私たま〜にこの仏滅パワーに巻き込まれることがあります。実はこれは新たな都市伝説なんです。。。

 面白いことになにか大きなイベント事があると、それに照準を合わせるようにこの連続不幸な出来事シリーズはやってきますねー。ついこないだライヴがあったのですがそれの準備の段階でこのシリーズがやってきました。

 まずあれだけ注意していたのに、それまでなんともなかったのに風邪をひいて体調を崩してしまったのを皮切りに、そこからまたもやいきなりパソコン君がクラッシュ!!してしまい、作業ができなくなってしまいました。その際脇に置いてあった一張羅のメガネ君が一瞬の過ちで押し潰されてしまい、よせばいいのに自分でメガネのツルを持って修正していたら『バキッ!!』と、やっちゃいました。折れた、、。

 結局パソコン君は大急ぎで修理に出しメガネも修理(一応ライヴメガネなので重要)に出す矢先に今度は腕時計(もらい物、所持品で唯一高価な品)がナゼか行方不明。で、それを探していたら時間がなくなりメガネは修理に間に合わずガビーンと落ち込んでいたら何も知らない他のミュージシャンに「じゅんちゃんはメガネの方が似合うよ。」とへこまされ、なんとか立ち直ってチラシ印刷作業を始めた瞬間今度はプリンターのインクがナイスタイミングで空になりストックを探したら他の色はあるのにその黒色だけが、その黒色ダケ!がなく、印刷を断念。さらにはライヴ前日!に楽器のジョイント部分のコルクがご丁寧にもライヴ前日!!に崩壊し、仕方ないので家帰って修理キットを探したらあるハズのコルクのストックがいつの間にかなくなっていて修理不能。ライヴ当日も遅刻してアセッているのにナゼかゆっくりの車ばっかしがナベ号の前を走ってくれるという展開がありました。

 そう、すべては10/12の仕事に向けた一連の準備に関してなべの身に起こった出来事です。そう、この日は、ブ・ツ・メ・ツだったんですね〜。そう、これを信じる信じないかはあなたの自由です。って信じないか、、、。

 
     
 
  2007.10.01  

 なべが子供の時は人見知りがわりとすごくて、市内の小学校にあがってからしばらくしてからの事ですが例の塚原団地のお隣さんとこにお母さんに連れられて行った時、ナゼかこの人見知りスイッチが入ってしまったのを覚えてます。その時はお隣さん宅でお昼をいただきながら親同士で旧交を温めあう感じの訪問だったようですが久しぶりのお隣さんになぜか人見知りしてしまい(なんでやろ?)チビなべは妙にすねてしまい「ご飯いらない!」といったようですね。あきれた母はなべを車に残したままホッコちゃんと小一時間ほどそこに滞在し、そして忘れもしない帰り道、車でなべがボソッと「おなかすいた。」と言ったらその後40年間忘れる事のできない大カミナリが落ちてきました。まあそうですよね〜そうなりますよね〜。

 そしてそれから時は経ち、子供がハキハキしてるのを見ると思わず微笑んでしまうお年頃になった私ですが、こないだ例の甥っ子姪っ子がなべ宅に立ち寄った時エレベーターで偶然お隣のお姉さんが一緒になりました。するとそれまでさんざん「ね。じゅんいち、全然ビリヤード強くないね(携帯ゲーム)。」とか「明日学校行きたくない〜。」とか脈絡もなく言ってた甥っ子が人見知りするかと思いきやきちんと相手の目を見て急に「あどうも、初めまして。」なんて言い出したから(オリョ!!)とびっくりしました。

 なんだか面白いから横で黙ってたらお姉さんが「田舎に一緒に帰ってたの?」 「はい、そうデス。」「今何年生?」「6年になります。」「田舎は楽しかった?」「はい。楽しかったです。」となんかーやたらハキハキしてました。普段はウケ狙いでしょーもない子供ギャグばっかししてるから(コイツ大丈夫かね?)なんて思っていたのですがホッコママは躾だけはちゃんとしてたみたいですね。なんだか玄関に着くまでにすっかり仲良しになって二人で世間話に花を咲かせながら歩いていましたよ。例の40年前もチビホッコさんは人見知りなぞせんと「こんにちわ〜。」なんてお隣さん宅でおいしくご飯を食べていたようです。やっぱ人見知りするかしないかは遺伝もありますわ。

 そういやこないだ車を運転してたら前が止まったので何かなと思ったらちょっととっちゃんくさい小学生が手を上げて道を横断してました。で、その子の大したところは一台目にちゃんとお辞儀をし、そのあとのナベ号もちゃんと待っていて、なべと視線がバシッと合うとどうやら「ありがとうございました。」 らしき事を言いながらキチンとお辞儀をしてくれてました。なんだか心が洗われましたなあ。そういや甥っ子もなんだかとっちゃんくさい雰囲気があるのでそういう子は人に好かれて素直なのかもしれませんね。

 
     
 
  2007.09.15  

 こないだ台風が判りやすい時刻に関東を直撃しましたね。なべ的にはこんな時こそわざわざ仕事にいって異常事態を楽しみながら一日の仕事をやりたいのですがお店の方が根性がなく、今日は店舗閉めます、なんて通達してきたから(電車なくなるから仕方ないが)仕方なく家で譜面起こしの仕事をしておりました。でも昼過ぎあたりからなかなか期待どおりの風雨がだんだんだんと迫ってくるのがわかります。TVをつけっぱなしにして作業をしてたのですが、雨合羽でふらふら飛ばされそうなメガネのリポーターが必死にカメラに向かって叫んでおります。

 「台風上陸まではまだまだ時間がありますが海はすでにこのように非常に大荒れとなっています。(ザッパ〜ン)」  なべ(あ〜、なんか楽しそ〜)  リポ「今夜上陸予定の台風に備えて地元青年団では土嚢を積むなどの対策に追われています。」  なべ(出た!!地元青年団!こういう時頼もしいんだよなあ、あと自警団とかね、公民館とかになんとなく集まってさー)  リポ「青年団のリーダーの方によりますとここまで強い台風はこれまで経験したことがないということでお年寄りの多い村々を逐一巡回して警戒を強めています。」  なべ(おっさすがリーダー率いる青年団!頼れるいい働きしてるわ、お嫁にいくならやっぱり青年団ね!!なんてね。なべも巡回したいなあ、おじいちゃんだいじょうぶですかあ、なんて声かけたりしてさ)

 そうこうしてるうちにこちらも風雨の様子がちょっと異常になってまいりました。ブワッ、しばらくシ〜〜ン、そしていきなりブヒョオオオーー!!!ばきい(どっかでなんかがこわれる音) 風の吹き方が不規則ハイテンションでとてもフツーじゃないことがうかがわれます。そして夕刻になりあたりも蒼く暗くなってくるにつれて台風クライマックスが近づいているのが感じられます。ニュースによるとその頃には東京の方では多摩川が危険水位をはるかに上回ってありえん高さまで水があがってきてる様子でした。う〜ん、その近くに住んでる人は気が気でなく大変じゃろうけど、ありえない水位?それも見てみたい。。。
TVの報道もすでにほとんどが台風関連です。だんだんと関東平野あげての台風モードです。

 そして今回、この台風の最大勢力は深夜にやってまいりました。そしてその頃、なべはベランダの窓から顔だけ出して台風を楽しんでおりました。ブヒョオ〜〜!!ブワワワ〜!!生の台風はやっぱすごい!!なべはまだ青年団に入れてもらってないのでズブヌレになるのはめんどくさいなあーで、とりあえずせっかくの台風ですから深夜だし誰も見ていないのでそうやって顔だけズブヌレになりながら荒れ狂う外の景色をながめてました。 

 あのね、なつかしい匂いがしましたよ。大気の匂いというかふっ飛ばされる緑の匂いというか、とにかくこどもの時によく嗅いだ空気の匂いですね、あれは。風の動きも不規則極まれりという感じですかね、後ろからスウーッと空気が吸われたかと思うと、正面からビョホーてぶちあたってきたりとまあ迫力満点です。そして街灯に照らされる雨のしぶきがレースのカーテンのようにブワーッと浮き上がってこれはこれでとても幻想的でした。せっかく最近デジカメを手に入れたから撮っときゃよかったですね。今気がつきました。

 
     
 
  2007.09.01  

 夜の塚原団地はとても不気味な静寂に包まれていました。でもなべ姉弟にとって、それらの風景は全て人生のルーツに直結しているので、そんなお化けの出そうな廃屋群でも怖さなどは全く感じずひたすら懐かしさだけに浸っていました。でも甥っ子姪っ子は恐怖のどん底です。『ねえ、じゅんいち、もう行こうよお。」二人で後ろの席でぶつぶつ言ってます。
 なべ「ん、じゃあ、ほっこ姉ちゃん、山王原児童館に寄って帰ろうか。」 姉「あ、いいね」 甥っ子姪っ子「うん、そうしよ!!」二人は山王原児童館とは何なのか訳もわからんのですがただこの不気味エリアから脱出できる事で大賛成してくれました。

 昔僅かな期間でしたが通った幼稚園、山王原児童館は塚原団地からは歩いて5分なので車ですぐ着きました。山王原児童館はどうやら健在で多少リニューアルされて今でも使用されている様子です。ただ昔、なべにとって山王原児童館ヘの行き帰りの時に気になっていた正体不明の小道があり、その道は児童館の前から伸びていました。なぜ正体不明なのかというと、その道は両脇をうっそうとした木々に挟まれ昼でもなぜか妙に薄暗く、伸びてゆく道の先は薄暗がりの暗さに溶け込み、さらにはその道を歩く人を子供の頃全く見たことがないというこれまた不気味な記憶があるからでした。

 「そうそう、姉ちゃん、この道。これいったいどこに続いちょるっちゃろねー。昔からナゾやったっちゃが」じゅんいちが宮崎弁でほっこ姉ちゃんに一言ポツリと言うと後ろで一斉に「え〜〜〜!!!やだやだやだ。ぜったいい行かない。ねえ、やめようよー!」と大ブーイングがきたからナゾはナゾのまま三股の夜空に隠れてしまいました。

 「じゃ、最後にもいっかい団地ちょこっと見て帰ろうか」というと「え〜〜!また行くの〜?」とこの夜のドライブはなんだか甥っ子姪っ子の許可制になってきましたがしぶしぶ了承してくれました。そんなこんなで団地脇を通っていると今度はほっこ姉ちゃんが「そういえば昔おかあさんと順一と川であそんだがねー」と言ったので「じゃ、車でできるだけ接近してみようか?」と言うと「もうやだ〜」ときましたが今度はほっこママの提案なので我慢しているみたいです。

 川の思い出はなべには全くないのですがどうやらご近所さんたちと連れ立っての川遊びだったようです。ほっこちゃんはその時のピクニックがとってもとっても楽しかったらしくそれを強烈に記憶しているみたいです。なのでなべとしてはできるだけその楽しい思い出に浸ってもらおうと頑張って川近くの農道を果敢に分け入っていきました。でも宮崎の自然環境は基本的に放任主義なので人の手の入りにくい川沿いの小道はもうほとんどジャングルです。アフリカの大地を分け入るキャラバン隊みたいな様相を呈してきました。

 はっきり言って5メートル先の地面の状態がどうなのかは枯れ草が積っていてヘッドライトの光だけでは、そこが固い土なのか、あるいは沼地なのか田んぼなのか、はたまた実はあと少しで川に転落するのかいっさい判りません。やばい空気の中、会話のいっさいなくなった大人二人を見てうしろは大パニック「じゅんいちってば、帰ろう、もうホントにやだ〜」しかも今度はほっこ姉ちゃんまでが「ねえ、もう帰ろうよ〜。」といってきたので今回はこれにて終了することにしました。

 帰りは新しくできたバイパスは使わず懐かしい旧道を辿って一路我が家に帰りました。途中思い出のケーブルカーとか古くなって使われなくなったトンネルとかまだまだ見てみたい思い出スポットはたくさんあったのですが、それやると皆さんに嫌われそうだったので今度一人の時にこそっと見に行く事にしました。帰りは交通量の極端に少ない山の中に車を止めて甥っ子姪っ子たちとやまびこ実験をして遊びました。何年ぶりでしょうか、久しぶりに大声だして『ヤッッホーーー!!』叫びましたね。そして耳を澄ますとホントに山の向こうで、かすかーに「ヤッホー」と言っておりましたよ。なんだか山の向こうにお友達がいるようで楽しかったです。

 じゅんいちのせいで散々なミステリーツアーに巻き込まれた甥っ子姪っ子ですがそれから幸い順一は嫌われずにすんだみたいです。ふたりはそれからもじゅんいちにいろいろとよくしてくれ、ある重要機密情報まで教えてくれました。「ねえ、じゅんいちー。パルキアとディアルガってホントはどっちが強いか知ってる?」 なべ「ううん、知らな
い」「実はパルキアの方がホントは強いんだよ」なべ「ふ〜ん、、そうやったんや」「小さい時はディアルガなの、でもねでもね確実にパルキアの方が絶対強くなるんだよ。」 なべ「??? そーかー」そのあと使い方の判らないDSをわざわざ貸してくれてパルキアの必殺技の出し方まで懇切丁寧に教えてくれました。ありがとー!!こんどお小遣いあげるねー!

 
     
 
  2007.08.14  

 たった3両の特急列車にも置いていかれ、ふたたびあたりは静寂の闇です。結局道はさらに細くなり山道を右に行ってはいやこんな風景じゃなかった、左に行ってはこれは戻ってきているぞ、と、迷いに迷いながら明かり一つない山間部をさまよいようやく寂しい踏切にぶちあたりました。線路に出れば正解です。このさみしい線路は、さきほど見た遠くは鹿児島まで続く宮崎が世界に誇る日豊線に違いない(都会と違って他に私鉄の線路なんぞはありません)ので私の帰巣本能もまんざらではなかったです。

 で、山道を無事下り終わり細い道が他の道と合流しその先で小さい苔のはえたような石橋を渡り始めた時、なべの中で急に何かの感覚がざわめき始めました。 ん? 橋? 真夜中だし回りもよく見えないがこの空気感はもしかしてすでに、ミマタ?

 幼少時の三股の記憶にはいくつかのポイントがあって、住んでいた塚原団地(つかばるだんち、と読む)の近くには大きな川が流れ、その川を国鉄の鉄橋が渡り、その横に平行して立派な道路橋が架かっていたのが鮮明な記憶としてあります。その長い道路橋をおやじさんの車に乗って渡りながら横をはしる列車にバイバイーと手を振ったようなことがある気がします。

 記憶の中にあるあの懐かしい橋の印象は、太陽の光に照らされて銀色に輝いていたとても立派な橋だったのですが、まさかこの小さく祖末な侘しい石橋がもしかしてそれ? まっさかあ〜。  でももしそうだとすると、この橋を渡り終えてすぐの所に左に入る道がある? どうだろ・・・あれ?あった!! だとするとここを入ってしばらくすると踏切がある?? んーと、踏切、ないなあ〜、 ン? あれは、もしかして踏み切り?  あ!やっぱり!!あった、あった!!     だとするとこの踏切を超えたらそこが昔住んでいた塚原団地?

 踏切を超えた瞬間、『ビンゴ!』そして『!!!』 

ヘッドライトに照らし出されたその風景は記憶とはあまりにもかけ離れた壮絶な表情をむき出しにしたゴーストタウンでした。建物自体は記憶にある40年前のままで、改装改築はまったくなされていない様です。ということは人口の需要がこの団地にはまったくなく、したがって住居として40年間の間全く発展できなかったことが推測されます。いつごろから過疎化が始まったものなのかはわかりませんがささやかな観光事業(早馬祭り、というのがある)以外これといった産業のない町の人口は減りこそすれ増えることはなかったのでしょう。

 昔よく遊んだ三角公園の遊具はすべて取り払われていました。この長屋形式の団地は町営なんでしょうか(調査してみましたがすべての不動産で該当なしでした)、そこの維持に悩む三股町は人が出る度に団地を次々と閉鎖していった感があります。ひさしは外され雨戸は締められ備え付けの給湯設備も撤去されて、もうここは利用価値なしとばかりにくすんだ建物のみが残置されています。ただ取り壊しにもカネはかかりますでしょうし、たとえ更地にしても人口の少ない自治体にはこれといった方策もないのでしょう。

 このあたりでまた後ろの席で姪っ子甥っ子が「ねえ〜じゅんいちい〜かえろうよ〜、ねえってば!!」と騒ぎ始めました。そらそうだわなあ、めっちゃブキミだもん。大人ふたりで「ここ。ここ。ここのゴミ捨て場の穴ん中に順一が突き飛ばされて鎖骨折ったっちゃがね〜」とか「ここに商店があったがね〜」とか「住んじょったとこはどこじゃったかね〜何号やったかね〜?」とか騒ぎながら、車で真っ暗で不気味な廃墟群の間を行ったり来たりしてるもんですから。子供は怖いわね。

 ただどうしても住んでいた家がわかりません。姉弟の記憶を総動員して多分このあたりかなあ、というところまでは一致するのですがあまりに建物自体とその周辺が荒廃してて、多くの住民で活気があってそしてお母さんと共にいた昔の懐かしい記憶となんだか距離感があるんですね。それほどまでに40年の歳月を経、人のいなくなった塚原団地は変わり果てていました。

 姪っ子甥っ子はどうやら災難でした。なぜならその夜のじゅんいちの恐怖のノスタルジックツアーはその塚原団地を皮切りにまだまだまだ続いたからです。じゅんいちは多分二人に嫌われてしまっただろうと推測されます。ミステリーツアーは続く、、、

 
     
 
  2007.08.01    こないだ田舎に帰った時のことです。田舎に帰ったらしなければならない事があってそれは『味のおぐら』という宮崎では有名なファミリーレストランでカツカレーもしくはチキン南蛮をちゃんと食べることです。で、夜におやじさんに車を借り、姉貴さんとその子供さん二人計四人で食べに行きました。あのね、ここのはめちゃうまいよ。(最近東京でもはやりでチキン南蛮が出回っておりますがわたしに言わせりゃ全部バッタもんですな。チッチッチッてなもんです)ただし量がめちゃ多いので終盤にはかなり腹パンパン状態でござますが、、、
 でチキン南蛮もおいしく食べ終わり、せっかくの宮崎で姉弟そろったので、夜も遅かったのですが『これから三股に行こう!!』という事になりました。三股とはなべ姉弟が幼少時限定で住んでいた都城の少し手
前の小さな町です。なのでこの『ミマタ』という言葉の響きはなべ姉弟にとって心のルーツを感じさせる響きなのです。

 以前なべ日記にも書きましたが私はこの三股にいる時、山王原児童館(当時通っていた幼稚園)にいく途中、止めてあった車の後ろの顔びっくりして登園拒否になったことがあります。また山王原児童館からの帰り道、車に轢かれて死んだカマキリのお腹のなかから黒いギョウ虫みたいなのが出てくる所に遭遇してギャーさけびながら走って帰ったこともあります。あれなんなんですかね。あるいは近所の女の子に突き飛ばされて穴におち鎖骨を骨折したこともあります。なんだか楽しい思い出より悲惨なのの方がよく覚えているんですが、それでもナベ人生にとって三股で過ごした短い歳月はその後過ごしてきた人生の時間の何倍もの重さをもっていつも思い起こされます。

 よし、じゃあ行ってみよう!車には地図がなかったけれども道路標識に従っていけば大丈夫じゃろう、そんな軽い気持ちで走り出しました。でもね〜、都会の30キロ先と田舎の30キロ先は全然ちがいます。確かにどちらも隣り街には違いはないのですが田舎はやはり遠い。整備されていても山道がやはり強烈ですね。周りに何もないから特にそう感じるのかも。しかも三股への近道と出ていた標識が途中でやる気をなくしてさみしい三叉路で標識が消えてしまったのでさあ大変!それに後ろで姪っ子と甥っ子が都会では見た事もない山道に寂しがって
「ねえ、順一い〜、まだ着かないの〜、もうかえろうよお〜」と言い出すし、仕方がないのでとりあえず線路づたいに走ってみる事にしました。(住んでいた塚原団地は横に線路が走っていた)

 その時遠い山間部の裾野に一筋の光明がチラと見えました。あれはきっと都城にむかう電車だ!何かヒントになるかもしれない。そう感じたので線路脇に車を止めてわくわくして待っていたら来ました来ました、でもなんか変です、で近づいてきた列車をみてびっくり!!轟音とともに通過していったのはナ、ナ、ナントたった3両の特急列車。みじけえ〜!

 東国原くんが頑張っているけど宮崎の実情はこれなんです。炭火焼地鶏は確かにウマイけど新幹線も通らないこの県はメインである日豊線ですらその実力は特急3両編成がいっぱいいっぱいなんです。それ以上つなげると乗るひといないから破産するんです。途中駅はお金ないからぜ〜んぶ無人駅なんです。でもいちおうこれでも幹線(主要地点間を結び網の骨格をなす重要路線のこと)なんです。

 ふるさと宮崎のあまりの衰退ぶりにボーゼンとなったなべ姉弟でした。続く、、、

 
     
 
  2007.07.15    先日、田舎にいった時のこと。その日は姉貴のこども二人が一緒に来てたので田舎のおじちゃんが子供たちを海に連れていってくれ、そこでたくさんのカキやら貝やらを収穫してきました。帰るなり下の4年生の女の子が「ね、ね、じゅんいち!たくさん取ってきたよ。(わたしはナゼか呼び捨てにされている)タコもいるよ。」といいました。

 磯にタコ?と不思議に思っているとなるほどちいちゃい赤ちゃんダコがカキにへばりついていました。じ「ああ、これってたべるの?」姪っ子「うーん、わかんない」じ「じゃあさ、まだちいちゃいから海に帰そう。いい?」姪っ子「帰すの?」じ「うん、帰そう」姪っ子「うん、いいよ」姪っ子が快く了解してくれたのでさっそくタコをカキから丁寧にはがして容器にいれました。それだとすぐ死んじゃうのでバケツのそこの溜まっていた海水と入れてやるとスグにタコはパーフーパーフーと呼吸を始めました。めいっこが「バイバイ」とタコの頭をなでてました。子供ってかわいいですね。

 さてここからが勝負です。磯までは歩いて10分。でも宮崎の日射しは麦わら帽子がないとまず1時間で具合が悪くなるほどの熱気なので容器の水温が心配ですし酸素もあまりありません。揺らして具合が悪くならないよう必殺の競歩で磯までたどり着きましたがやはりもう容器の中でタコはひっくり返っていました。

 (あ〜あ、いつかのイセエビと一緒かなあ)と半分諦めかけてたのですがそれでも新しい冷たい海水に入れてやったところなんとかふたたび呼吸を始めたので様子をみる事にしました。すると、やはり母なる海の水は生命の水!偉大ですね。赤ちゃんダコはぐーんと深呼吸をすると伸ばした肢をブルブルブルーと震わせました。まさかタコが伸びをするとは思いませんでしたのでちょっとビックリです。動物ってなんでも仕草が一緒なんですね、赤ちゃんダコもちっこい足をプルプルーと震わせて酸素を取り込んでいました。で、しばらくたつと吸盤の吸い付きも復活してきたのでもう大丈夫と思いゆっくりと岩場の影にくっつけて事無きを得ました。

 なんだかかわいかったですね。今も磯で元気にやってくれてたらいいなあと思いますし、大きくなって、もしかしたらまた人間に捕まるかもですができればおまえは捕まってくれるなよと思いました。タコがくれた宮崎での癒しの時間でした。

 
     
 
  2007.07.01    娯楽のないナベは最近コンピューターに入っていたチェスゲームにはまっております。他にバックギャモンとかも入っていたのですがルールの説明がチンプンカンプンの和訳でわけわかんないのでそれは諦めて頑張ってチェスのルールを覚えました。
 日本の将棋と似てますな。違いはチェスの方が駒の動きが大胆なのと、将棋と違ってぶんどった相手の駒は再利用ができないことぐらいですかね。だから盤上はだんだんスッキリしてきます。

 最初は面白いようにバンバン駒をとられてあっという間にチェックメイト!言われます。コンピューターだからしゃべるんです。こっちの負けがこんでいる時なんか、やたらハラ立つような事言いますよー。「あなたってお猿さんみたい。ひとつ覚えなのよね、ていうかお猿さんそのものね!」なんじゃとて〜このボケコンピューター!くそムカつく!

 でも最近はワシも実力を上げて中の上レベル相手ならほぼ勝つんです。そしたらね、そしたらね、さらにハラの立つような行動に最近出始めたのですわ、このマックは。それはどういうことかというと、やつが負けている時に限ってやつは勝手にバグって落ちるんです。これって皆さんどう思います?そんなに人間に負けたくないのかね。それとも気のせいですかな。

 こっちがいい手を指した時なんかしばらくジっと考え込みよりますからなあ、というか冷静に考えたらパソコン相手に大人げないのは一体誰でしょう〜ってね。いやあ、当分ハマってることでしょう。画面壊さないように気をつけます。ではでは〜。

追伸、バックギャモンのルール知っている方いたらメール下さいね。

 
     
 
  2007.06.12    人にはいろいろと事情がありまして、接する人が普段の流れと少し違う時には何か秘密があるのかもしれません。こないだマイキャロル君がぶっ壊れて修理に出した時のお話はしましたよね。で、無事修理から帰ってきたんですがその時のお話。
 私が感じるには車の修理とは工賃がなかなか高いものであると思います。でもこれも一概には決めつけられなく大概の修理は素人の出る幕ではなく専門の知識を持ったエンジニアがやらないととても無理というのが大半です。人を乗せてある一定期間に渡って安全に稼働するにはやはりしっかりしたメンテをしてやらないと危ないですね。

 で、今のナベキャロルは高いけどディーラーの工場長の方にみてもらっております。でこの方のテクは実に百戦錬磨、走りの方も激しい走りをバンバンしているらしく相当の車好きです。で、今回修理に出したらナ、ナ、ナント5千円の値引きをしてくれたんです。

 個人経営の町工場と違って大企業のディーラーだからキッチリ修理金額が細部にわたって決まってるんですな。でいつもは10万円代の修理をやってもせいぜい500円サービスとかしてくれないものだからこれにはびっくりしちまいました。いったいどうしたんだろう。マイ
キャロルは走行距離25万キロオーバーだからそれに敬意を表して5千円の値引きをしてくれたんかな?あるいはワシの人徳か?うーん、それはありえん!だがラッキー。

 それにいつにも増して工場長の愛想のいい事。車の程度の良さとか走り方の良さとかやたらホメてくれるもんだからなべはなんかウハウハでしたよ。で、すっかり調子の戻ったキャロル君に乗ってご機嫌で家に帰っていく途中で仕事先から携帯に電話がかかってきました。

 運転中の携帯はピックアップマイクをつけないとですから、ダッシュボード横にぶら下げてあるイヤホンマイクを携帯に手早く取り付けて電話に出たんですが、どうもなんか変。耳にイヤホンがうまくハマらないんですよ。しかもパっと見なんかこのイヤホンてば部品が増えてる。んんん???とよっく見るとなんと線にからまるように耳当ての部分のプラスチックがバキバキに割れてるじあないですかあ。耳の方を下にしてぶら下げるとひもを伝ってハヘン君たちが下に落ちて重なって元の形が再生されます。なんじゃこりゃ??

 その時ようやく5千円値引きの謎が解けたんです、明智君。そう、こ・れ・は 工場長。きっと作業のさなかにバキッといっちまったんでしょうな。私はこのショップにお世話になる前は別のディーラーだったんですが、そこでは半人前のエンジニアに車を無茶苦茶にいじら
れ怒りまくって東洋工業を相手に大喧嘩の末、ここを紹介されたといういささかお恥ずかしな経緯があります。で、買えば千五百円程度の品物ですがそんなめんどくさいお客の持ち物なので、ヤバッと思ったんでしょう。で解決策として5千円値引きアンドおだて作戦ときた訳
です。

 そうわかった時、わたしの脳裏に今日の工場長のあのおだてながらもどこか申し訳なさそうな笑顔が浮かんできました。そっかーこれだったのかあ〜、ナベは怒るというより謎を解明した考古学者な気分になりました。そう、値引きはともかくあのオダテが今回の問題解決にかなりききましたね。そっか〜性格読まれてたかあ〜やられたよ。でも謎がとけたあ〜。そう考えると別に腹も立ちませんでしたなあ。それどころか楽しかったからあのイヤホンは記念にとっておこっと。どうやらまだおだてが効いとるらしい。

 
     
 
  2007.06.01    なんか最近「萌え」というアキバ系言葉が定着したみたいですがどうもいろんな「萌え」があるらしくこないだ本屋で立ち読みしていたら『工場萌え』というのがあって笑っちゃいました。
 工場見て萌えるんかい?なんじゃそりゃ?と思ったのですが見てみると工場の夜景をみて「萌え」るらしいです。これならわかるなあ。工場(ここではコンビナートクラスの規模のでかい工場です)はそのサイズの割には人影が極端に少なくてなんだか無機質なんですが、その施設を構築するのは縦横無尽に走る無数の銀色のパイプラインだとか、ありえない高さの煙突だとか、そこから吹き出る赤い炎だとか、この光景ってなんだか日常をアッサリ超越してくれてますよね。

 で、夜になるとその人のいないエリアがオレンジの光でライトアップされて実に幾何学な風景となってこの世に現出する訳ですね。人の寝静まった漆黒の夜空に吐き出される妖しの炎と美しい照明の中であくまでも止まることなく稼働する工場群。。。。

 う〜ん、萌えっ!
 わかりますかねー、このソソる感じ。僕の場合、そこに工場用側線が引かれてたりしたら、もうネコにマタタビ、ナベに線路です。貨車に乗って工場の中に入りてー。。。変なの。

 前にも廃線の日記の時に書きましたがなんなんですかね、この感覚は。そう、「工場萌え」も美しくてとっても幻想的で良いですが、僕の場合は「工場側線萌え」。工業地帯を走ってるとなぜかイキナリ道をナナメにつっきってくる線路、あれですよ。あれをみると僕はなぜか胃の上のあたりがキュンとなる感じがして(それ、胃潰瘍だよ)なんかソワソワするんですね。アスファルトに埋め込まれている2本のレールに遭遇するとたいていはそのレールは路地みたいなとこにくねくね入っていってその先が見えなくなるんですね。おい、じらすなよー、どこに行ってるねんなー、とその先がとてもとても知りたくなります。

 あーなんか止まらなくなりそうになってきたので、今回はこの辺で。変な話ですいませんでしたねえ〜。でも僕楽しいー、また書きます。

 
     
 
  2007.05.14    ちょっと前に長年使っていたパソコン君が壊れた話しましたよね。(まだガンバッテたまに使ってますけどねー)それで、新しく二代目を買ったら今持ってる周辺機器が古くて全部ダメで、泣く泣くプリンターとか買い替えたんです。(古いのもまだガンバッテ使ってますけどねー)
 そこまでは財布に悲しいお話なんですが、まあ気を取り直して新しい者共を使い始めてみたらですねー、この新しいプリンター君、実にオモロい!!!初めて文明に触れた未開人の感動とはかくもあらんというくらいの感動ものでした。まずCDレーベルの印刷ができる。特殊効果による印刷(イラスト風)なんかができる。写真印刷ができる。モノトーンの繊細な印刷ができる。で、ナベ念願のポスター印刷ができる!!

 なんと、二代目パソコンは写真の加工がいろいろできるんですな。で早速ポスターを作るべくナベ写真を取り込んで、ナベ顔は迷惑にあたるので早々にカットして手許だけをアップしてセピア風だのボカシだのと色々とやってみたらなんかカッコいいのが出来上がったッス。

 で、これを使って文章を入れて印刷をしたらなーんかニューヨークの ジャズクラブに貼り出してあるみたいな超カッコいいのが(言い過ぎだかね)できたのね。それからというもの早よ壁に貼りたくて貼りたくてウズウズしております。みなさんどっかいい壁ないですかね。

 
     
 
  2007.05.01    みなさん、家族が突然くっさ〜い言動を始めたらどうリアクションしますか?ぼくは気絶します。
 
思い出すのもキャー恥ずかしい(うーん、どたっ!気絶した音)僕が中学時代の頃の話です。
私には2つ違いの姉がおりまして星子ねえちゃん(久々に登場)といいます。で、ある夏の熱い夜、家族で花火をすることになりました。
で、その頃星子ねえちゃんも私もさだまさしにハマっておりまして、彼は今では重みのあるチョー大御所の芸能人ですが当時は若者に大人気のシンガーソングライターでござんした。で彼の曲に「線香花火」という透き通るようないい歌があるんですよ。

で、この星子ねえちゃんというやつがですな、その日の花火の最後の線香花火で、その「線香花火」を歌いだしやがったんですな。しかも元気よく歌ってくれればまだ明るくて全然オッケーなのですが、この星子ねえちゃんはしっっっとりと情感たっっっっぷりにささやくように歌うんですよ。で、またオヤジが背後でそれをじっと聞き惚れておるような按配で。

なんじゃ、この家族は!!と思いましたね。

じゃ、なにか?のこされた俺はハモらないかんのか?星子ねえちゃんよ。なんで、家族の前でそんな前振りなしに勝手にドラマに入るねん。お約束で俺はそこで「線香花火ってなんだか悲しいよね」なぞと言わんといかんのか?ギャー!!!うーん、ドタッ。。。(再起不能)

 
     
 
  2007.03.15    こないだベランダに放置してあった鉢植えの鉢に雀のチーマー(古っ)がやってきましたナベが冬季限定風呂好きと同じく鳥さんも 砂浴びが好きなようですね。バグりまくるパソコンをど突いてイライラ していた時に急に外がにぎやかになりました。なんかみんなを連れてきたやつがピーチクピーチクと自慢げでしたよ。『な、な、いいとこめっけたやろ。ここの砂いい砂やねーん。』とこんな感じでした。なんだかムッチャ気持ちいいようで交代でピーピーピーピーひっくり返るような 大騒ぎになりました。でもね、見てるとちゃんと見張り役がおるんですよ。たぶん班長ですね。1羽が浴びまくってバタバタしてて2羽が順番まちしてて例の班長があたりをチラチラ見てるんですなあ。こいつが な、なかなか優秀。ナベがベランダにコソーと忍び寄って窓のはじーっこから・・・チラッ・・・と見ただけでもう目が合っちまいましてね、ダーッと行ってしまいました。あのコら逃げ足早いですわ。それ以来きてくれません。こうして雀に見捨てられパソコンはついに壊れキャロルも故障し(まただよ)なんだかさみし〜い春の一日でした。でもやっぱりパソコンは虐待したらいけません!!画面をぶんなぐりたくなったら心の中でこの標語をとなえると良いですよ。「冷静に そのひとパンチで 30万」  
     
 
  2007.03.01    先日夢でえらくなつかしい場所にタイムスリップした夢をみました。時代は大正、昭和の頃の設定でしょうか、トタンでできた粗末な家々の裏路地を抜けると町工場の鉄の焼けたにおいと煙りがあたり一面に漂っていました。

 でなぜか見覚えはないんだけれども子供の頃に出会った懐かしい人々がそのあたりにちらほらといて自分に話しかけてくるといった状況で自分も不思議となんの違和感もなく普通にそこに溶け込んでいて、でも内心とっても心が休まっていく感覚、とっても長い道のりだったけれどもようやくここへ帰ってこれたなあ、といった感じですか。

 目がさめた時、なんだかとても幸せでしたね。でも夢にみたその場所は見覚えはないんですよね。でもそこに帰れたことにとっても幸せを感じたのです。なんとも不思議ですが。

 この感覚は一体なんなんだろう、と。一つの夢として忘れてしまうにはあまりにも重要ななにかがあるような気がして今回はちょっと自分でスピリチュアルに(意味イマイチ解ってない)考察してみた結果ですね。あくまでも自分の想像ですよ。これは臨終の夢ではないかと。

 想像ですが、その夢でみた世界はやはり自分の遠いルーツに関係する風景の一部であってその封印された前世の記憶がですね、前の晩食い過ぎた夜食の影響だか胃のもたれの作用だかなんだかのちょっとしたはずみで今回出てきたのではないかなと。本来その風景や人々の記憶というのは、通常は人の魂が体から離れる時に初めてその封印が解けてその魂に作用しその魂が戻るべき世界への道しるべになるんじゃないかなあ、と思います。

 以前テレビでみましたが脳の一部を刺激すると子供の頃とかの古い記憶が蘇るという実験をやってました。でそこの部位というのは脳が活動を終える最後の時に信号を発する場所みたいです。でも最近テレビてかーなーりあやしいですからホンマかどうかわかりませんがね。

 でもそうだとするとナベの脳は終わりかけてるということかな?と。でもまだ私は俗世に未練たっぷりでござんすから まあ終わりかけの脳ではございますがこちらの世界で只今現在ピンピンしております。

 でもその夢の世界には安らぎのみがありましたからやはりこれってばウワサに聞く『走馬灯』とかいうやつのイントロ部分もしかして?と思いました。そう考えるのも自然に思われるほど救済を感じた夢でしたね。普段は売店のカレーパンとかを買いそびれて食いそびれる夢とかオッサンにカツアゲされる夢とかで実に目覚めの悪いのばかりですからその夢はとってもとっても幸せなやすらぎを私に与えてくれました。でもなんとも不思議な夢だったなあ。

 
     
 
  2007.02.06    眠いときに眠れない状況てつらいですよね〜。ごくたまあ〜になんですが、レッスン中に海の底からやってきたような睡魔に急にガクーッと襲われることがあります。耳鳴りすらミーンって聞こえてくるくらいすごいやつです。チョーつらい。そんな時は睡魔に負けじとハイテンションな喋り(やあ、諸君!みたいな体育会系発声)にモードを切り替えて対処しますがかなり変な人と思われているとでしょう。やたら不自然に笑うし。

 でもねこういう時に限って睡魔はなかなか立ち去らんですなあ。しぶとい。表面上はもう意味なく大笑いしながら内面ではつらい戦いがしばらく続くのです。こんな時の即効薬って何かないですかね。血が薄いのかな。あと、もうそろそろ出かけないといけないなって時になんとなく眠くなるやつ。そんな時よく表を清掃の方が帚で掃いておられるのですがそのシャカシャカいう音がこれまたねぶたい。ホント泣きたくなるくらい今から寝てもいい?と思います。

 一日6時間寝れば十分じゃんていうシャッキリ元気にパワフルな方はこんな話うっとうしいでしょう?本当にうらやましいです、朝パッチリ目のさめる人。たまに私も早朝にうまく起きれた時は一日が長くてとっても有意義ですね。でも私の場合午後には間延びしたテープみたいにすべての動作がトロくなります。電池切れですね。もたない。やっぱり寝ないと。

 でそんな時どうするかというとオフの日、特に冬場なら私には素晴しい仕掛けがあります。それはですね、風呂につかることです。一日ヒマだしする事なかったらまあシャあないなあ、風呂にでも浸かるかってなもんです。それを朝から4、5回かまします。ドラえもんに出てくる静香ちゃんなみです。ホンマ寒い時のお風呂って浸かった瞬間もう腹の底から、ぐわあ〜って声が出ますね。女性が温泉にハマる訳がわかりますよ。女の方も、おうあ〜とか声が出るんですかね。

 もうねむいから何書いてるかわかんないんですよ。こんな時って寝るに限りますよね。みなさんも夜更かしは控えめにしましょうね。とりあえず今回は、風呂に入りまくるような癖をお持ちの方、もしおられましたらメールください。今ならもれなく抽選で草津温泉の入浴剤をお送り致します。   なーんてね

 
     
 
 

2007.01.18

   こないだまた、車が壊れました。。。正確に言うと高速料金所手前でギアレバーが急に5速から外れなくなってギャア〜〜超パニック!!(車を運転されない方の為に説明いたしますと、車というのはこのギアを切り替えることで低速から高速へとスムーズに動きます。ギアレバーはその操作の為の非常に重要な装置です。)

 御存じのように高速道というのは一度入ってしまったら過去を振り返らずひたすら前に進まざるをえないというとっても過酷な世界です。そんな中でポツンと路側帯に止まってみなさい。と〜ってもさびしいですよ!まわりはビュンビュン飛ばしてる中で独り身動きできない心細さときたら、普段のなにげないドライブが実はなんと幸せなことだったのかをつくづく思い知らされます。

 でもエンジンは元気なので最悪でも前には進むぜ、と気を取り直し故障したギアをガチャガチャ動かしていたらうまいことにスポンとニュートラルに戻ったのでそのまましばらくチェックしてなんとかなりそうだったのでそのまま自走で移動しました。

 電話したら修理費が16まんえんですって。キャア〜!!年末ジャンボの夢も破れたし(300円は帰ってきたが)人生て試練の連続ですね。でも今の車が超気に入っているので涙を飲んで修理に出しました。で、その間、代わりの車で借りたのがトヨタのタウンエースだったのですが騒音の強烈なあの車ってなんか職人を座席に満載してハチ巻きして運転したくなりますね。今は作曲とドライブが数少ない趣味なのでタウンエースでグオ〜ウ走り回る日々は悲しかったですよ。

 ま、なんてことない話なんですがね。結局なにかツイてない事があった時はそれがなぜ起こったかというと、その先にもっと手ひどい事が待ち構えててそれを回避する為に起こるべくして起こったプチツイてない事と思うことにしてます。最近。でもどうやらそうみたいなんですなあ、私の場合。以前もよくそんな事がありましたから。

 ここからが本題なんですが、みなさんは不思議な偶然によって事なきを得たとか、そういう事ってないですか?何かそういうのを感じたことはないですか?具体的に言うと守護霊さんみたいな人がいて、あるいはもしかしてヘルプしてくれたのかな、これって、というような事です。僕は時折そういう何かを意識する事があります。

 今回の事は高速走行中に起こったらきっと大事故になっていたでしょう。それが一番速度を落とす料金所手前でナゼか故障してくれたので事なきを得たと思います。確証はないですがやはりそういうことなのかな、と思います。そう考えると生きさせてもらえただけで有り難いことなので宝クジは当らなくてもいいや、と思いました。

 
     
 
 

2007.01.03

   みなさん新年明けましておめでとうございます。今年のお正月はいかが過ごされましたか?食っちゃ寝とかで体重とか大丈夫ですか?お正月て大変危険ですよね。これ読んで顔が青ざめた人はナベと共に今年もダイエット頑張りましょうね♪

 ナベの家の周辺には大量の野良ネコが生息しているのですが夜中に決闘をよくやっております。『ウ〜〜ア〜オ〜』から始まってネコパンチの瞬間はひと際、気合いを入れて『ウニャニャア!!』 何をあんなにモメとるんですかね。

 で昼間遭遇するそれらの百戦錬磨のネコ戦士のツラがまえはよく見ると顔中キズだらけでまるで西部劇の悪役みたいな顔をしてまして気合いの点では私負けております。第一近くを歩いてもかま首だけをフンて持ち上げ『誰や?お前?見かけん顔やね』みたいな感じで全く動こうとしませんしね。仕方なく近くをすれ違う時とかなんか気使いますもん。すんませんね、通らせてもらいますね、て感じですか。すると『あ〜あ、せっかくの昼寝邪魔されてもた』てな感じで、のしのしとあちらに堂々と去っていきます。

 やはりやくざネコは気合いの入り方が一般市ネコと違ってて決して走って逃げたりしませんな。走って逃げるのはネコのプライドが傷付くのか本当に最後の最後の手段のようです。それまでは近づく人間をジッとあのニラミで観察しよるんです。でさらに近づいてきたらあのカマ首をグッと持ち上げてニラミをよりきかせ、さらに近づくとようやくムクリと起き上がって戦闘体制ですか。で通り過ぎるとどこ吹く風といった風情であっち向いております。このあたりなんだか余裕をみせる演技っぽいのですが。ま、こういった横綱級はどうやら地域一帯を牛耳っておるらしく生キズが体のあちこちにありますから一目でわかります。

 でナベはこの度長年の研究の末なんとかネコ語をマスターし最近彼等と話すようにしています。ネコ語といっても『コンニチハ』の一言だけですが、「まいどです〜」みたいなニュアンスを込めた『ニャオウ』です。するとですね、昼寝中のネコちゃんは『今の誰?』て感じであたりを見回します。でさらに『ニャオウ』(どうも〜)と話しかけると『何?今のアンタかいな?』 さらに『ニャオ〜』(寒いッスな)と話しかけると気のいい奴はなんと『ニャゴ』と返事をしてくれます。

 ただこのご挨拶は例の親分さんとかは見事に無視します。ジっと見てそれで終わりみたいな。相手がネコでも無視されるとなんかショックですね。あるいはナベの語学力がないのか。

 挨拶といえばこないだ仕事先のオフィスビルのお手洗いの鏡の前で手を洗っていたら隣に立った60過ぎとおぼしきのオッチャンにいきなり『いやあ〜こう寒いとヤダねえ〜』なんて話しかけられて「そうですねえ〜」なんて生返事をしたら『こう寒いと洗濯も満足にできゃしねえ、ハッハッハ』ときたから「いやあ、もう※♀$@♪※」と足早にそこを立ち去りました。60男の洗濯事情とかいろいろと興味はあったのですがあのままいくと60男と妙な会話のツボにはまりそうだったのでそそくさと脱出してきました。

 そう考えるとネコちゃん達にとっては、いつも不意に話しかけてくるナベはその60男と同列なのかもしれませんね。は〜そうかあ〜。そら迷惑だわ。挨拶って意外と難しいですね。気をつけよっと。

 ということで新年のご挨拶。

 皆様、今年も実り多き良き一年を過ごされますよう、また今年もナベ日記をよろしくお願い申しあげます。

 感想(オチのない行き当たりばったりのネコネタから今回ナント見事に最後までつながりましたね!!まるで名人の落語を聞くような!!いやあなんか感動!)←アホ?
 
     
 
   
 

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