どうも皆さんコンチハ、秋ですねえ〜。だんだん涼しくなってきて寝る時は毛布が心地よい季節になってきましたがみなさんイイ夢を見てますか?実は私先日、あまりにも素晴らしい青春感動学園物超大作な夢を見たので今回そのナベワールドへみなさんをご招待します。。。あの、勝手に脳細胞が設定したストーリーなので絶対に自分でわざとじゃないですヨ。にしても、なんて男臭いハードボイルドな世界、もうスバラシイの一言。。。
卒業式も間近に迫った晩冬の日、中学生の順一はふとしたことがキッカケでその少女を知った。夕暮れの体育館でのことだった。西日の射す体育館で一人その少女は泣いていた。そこをひとり通りかかった順一は少しとまどったが思い切って声をかけてみた。
「どうしたの?」順一の声にはっと見上げたその少女は中学生にしてはまだ幼すぎる印象で涙にくれた顔はそのあどけなさを助長したいた。「ううん、なんでもないの。」そう答えた少女の声は以外にも明るいものだった。 「そっか、ならいいんだけど、、、」 順一は次の言葉に迷いながらも少女の声の明るさに励まされるように話しかけた。
「いや、ただちょっと気になってさ、、、こんなところで一人で泣いてるから。」 順一の問いかけに少女はしばらく黙っていたが急に先程とうって変わったように明るく答えた。「ほんっと何でもないの。あたし泣き虫なんだ。よく泣くの。ただちょっと辛かった事を思い出しただけ、、」そう答えた少女の顔からはいつの間にか涙の痕が消えていた。
「そっか、ならいいんだ。」そう答えた順一に少女はいたずらを見つかった子供のような笑顔で言った。「順一さんて案外優しいんだ。」「 ! 」「渡辺さんでしょ、よく職員室で先生達とケンカしてる、、、」そう順一は必ずしも聞き分けのいい生徒では決してなかった。というより問題児といった方が正しいかもしれない。他校の不良グループとのイザコザには順一はいつも顔を出していてその度に停学処分になるのだがいくら停学になってもその反動からかあるいは意地なのか順一の成績は全国5位以内を落とす事は今まで一度もなかった。そういう意味で順一は校内の番長からも生活指導の先生からも一目置かれ、あるいは監視の対象でもあったからいろんな意味で順一は目立つ存在ではあった。
「君は誰なんだ?」思わす聞いた順一の言葉に少女は眩しそうな目をしてみせた。「あたしのこと、しらない?」「・・・」「そっか、たくさん新聞とかに書かれてたからみんなあたしの事知ってると思ってた、、、」「新聞?」「そう、人身売買の少女の、、、」少女はそういって硬くうつむいた。
順一はふと数年前の新聞記事のことを思い出した。それはミャンマーの女子小学生がタイの人身売買組織にさらわれ日本の吉原で働かされているといったショッキングな事件であった。事態を重く見たアメリカ
FB I は救出作戦を敢行、吉原のキャバクラを急襲したアメリカ特殊部隊によって少女らは救出されたがその後日本の無神経なマスコミによって「吉原上がりの小学生、無事宮崎大淀中学に入学が決まる!」と新聞ネタにされ世間の好奇の目にさらされた。順一の入学式の時、随分マスコミが学校に殺到していたので順一はなんとなくその騒ぎを覚えていた。
「そうか、あの時の小学生が君だったのか」少女は黙ってうつむいたまま動かなかった。「それで思い出して泣いてたのか。」「・・・・」「俺も親父が死んだ時は泣いた、母親と一緒に泣いた。今はその母親すらいない。一人ぼっちになってそれから泣き方を忘れた気がする。」「・・・・」「だから正直、今君になんて言えばいいのかわからない。」「・・・・」「悪いな、力になれなくて。」「・・・・」立ち去ろうとする順一に少女は言った。
「でも私卒業するの。」振り返った順一に少女は先ほどの天衣無縫な笑顔に戻って笑いかけていた。「中学を卒業できるんだよ、わたし。ずっと長い間もうなんにもできないって思っていたのに、でもやっと卒業できるんだよ。」順一はその少女の瞳をじっと見つめた。そこにはすでに悲しみの色はなくキラキラと明るい希望の光が宿っていた。「そうか、そうだね。そうやって進んで行くのか。わかった。」少女は順一をじっと見つめていた。「君に忘れていたものを見つけてもらった気がする。ありがとう。」順一はそう少女に言うと少女は静かに笑ってうなずいた。
卒業式の日、事件は起こった。順一が少女に会うのはあれ以来だった。その日の式典はとどこおりなく進んでゆき順一は先に無事証書を受け取った。そして自分の席に戻り今度は少女が演壇にすすんで証書を受け取る様子を見ていたが証書を渡す横山ノック校長が何かを彼女に言っている。少女は一瞬凍り付いた様子でじっとそのままノック校長をみていたが小さく、はい、とうなずき演壇を降りてきた。そして順一の前を通り過ぎる時、悲しそうな笑顔でつぶやいた。「ダメだったみたい、、」
順一は血が逆流するのを覚えて思わず立ち上がった。「おい、なんのことだよ」「こらっ、渡辺!式は終わっとらんぞっ!席につかんか!」教師の叱責が飛んできたがかまわず少女のところに向かった。「いったいどうしたんだよ!」「ううん、いいの。わたしなんか、やっぱり。」「何がいいんだよ!よかあねえよ。何言われたんだ?」「・・・・」
「証書見せろよ!」周囲がざわめき始め教師が2.3人飛んできたが順一はかまわず少女からもぎ取るように証書を取り上げ広げてみた。そこには
【今回の大淀中卒業を見送らせていただきます。by PTA】の文字があった。
順一はそれを見た瞬間、怒りで全身が総毛立つのをおぼえた。そして自分の証書をわしづかむと演壇にいる横山ノック校長に叩き付けた。「なっ!」「人間をナメやがって!ざけんじゃねえ!」
式典は騒然となった。席を立つ生徒たち、事態の収集にやっきになる先生、ざわめく父兄、何事もなかったようになんとか対面を取り繕おうとするノック校長。もう卒業式どころではなくなったが順一は教師たちの制止を無視しその足で会場を後にすると一人教室に戻った。もうなにもかも捨て去るつもりだった。くだらない紙切れなどに振り回される人生などごめんだった。ただあの少女の卒業にかけた一途な思いを思うと悲しみとやりきれなさが募った。
だがそのまま姿を消してしまう訳にはさすがにいかなかった。一応ケジメをつけるべく担任のボスに一言説明をしておく必要があったからだ。そうこうしているうちにクラスのみんなが帰ってきて教室は今日の事件の事でもちきりになった。が当の順一が不機嫌そうな顔をしているのでそっとしてくれているらしくわざわざ聞きにくるやつはいなかった。ただ恋人の由美子(釈)だけが近寄ってきた。「ねえ、今日はいったいどうしたの。」「ん、なんでもねえよ。」「あの子と知り合いなの。」「・・・」
「なーんにも答えてくれないんだ。」順一は由美子をまっすぐ見ていった。「ちゃんと話す。ちゃんと話すが少し時間をくれ。」
そこに担任のボス(石原裕次郎)がはいってきた。「オウ、渡辺。ちょっとこい。」順一はボスのところに行き、向かい合った。「お前、俺になにか言っておくことはないか」「べつに、、」「別にってことはないだろ。あれだけの事件を起こしたんだから。言い訳があるなら俺に言ってみろ!」ボスが声を荒げた。「言い訳なんざこれっぽっちもねえ
よ!」順一はボスとにらみ合った。尊敬する担任だが今日の事は一寸たりとも譲るつもりはなかった。そのままにらみ合いが続き教室中がしんとなった。 先に声を出したのはボスの方だった。「お前はちっとも変わってねえな。一本気なのも場合によりけりだぞ。」そういったボスの声は和らいでいた。「自分は変えようがありませんから。」順一はさすがに申し訳無くそう言った。「だがな、渡辺。人間ってやつぁ、助け合って生きている。仲間のクラスメートだけには理由を言っておくべきじゃないかな。」「・・・・」「あとは俺が引き受ける。お前はお前なりにケジメをつけろ。」「・・・わかりました。」:
順一はみんなの方に振り返ると言った。「みんな、聞いてくれ!!」
と、ここで目が覚めました。
どうですか皆さん!!これ全部マジでリハーサルなしの一発勝負で見た夢ですよ!!もうね、もうね、目覚めた瞬間ウットリですよ。うっわあ〜〜これってカンペキじゃ〜〜ん、オレって超かっこよすぎ、ってね。ここんとこポリスに追われる夢とか崖からなかなか這い上がれないで落ちそうな夢とかばっかりで、どうもパッとしなかったので一気に気分がスカッとしました。あーなんとかしてこの夢の続きが見たい〜、目覚めるんじゃなかったあ〜、そう思ってます。
ちなみに実際の私の中学時代には、おふくろはカラオケ教室に通いまくりスパンコールの衣装を着て(どこで仕入れたの?)老人ホームの慰問で歌いまくっていました。そんなおふくろを親父はなんだか痛々しすぎて一度も見に行けなかったようです。 で、なべはどうだったかというと、好きだったクラリネット吹きの女の子をいつもニコチン臭かった不良の男に取られて3年間の恋が終わりました。ちなみに成績は学年400人中250番くらいのデッドヒートをこれまた3年間続けました。でも人気度はというと天然な受け答えが一部の級友にはウケていたようです。
で、皆さんにモノは相談なんですが、今となっては続きの夢は見れないのでこれを読んで感動してくれた読者の皆さんにこの続きのお話を募集したいと思います。採用の方はこの紙面にて掲載させていただきます。お礼ももしかしたらあるかもです。のでどしどしご応募くださいね。ここまでの超大作ですからぜひぜひ皆さんの手で完結させてください。メールをマジにお待ちしております。って次回の手抜き予定バレてますか〜?
今回のキャスト 主演 じゅんいち、、、、、、、、、、なべ
じゅんいちの恋人、由美子、、、釈 由美子
校長、、、、、、、、、、、、、横山 ノック
担任、、、、、、、、、、、、、石原 裕次郎
少女(なぜか日本人だった)、、不明
教師たち、、、、、、、、、、、なべの高校時代の生活指導の面々
映画 『青春の荒波』 完
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