アドリブな日々 Back Number 2010
 

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  2010.12.15    女性もバリバリバリ働くようになってきた昨今においては、女性の魅力というものが従来の、おしとやかさ、気だての良さ、優しさ、いい香り(これは個人的変態意見です)、、、というカテゴリーに加え、ダイナミック、豪快というカテゴリーも新たに出てきてきたように思われます。

 以前、同じ仕事仲間で鍵盤系プレイヤーの美しい女性の方がプリンをガシガシ私の横で一気食いされ、ア〜うまい、みたいなため息混じりの独り言をおっしゃられた話をしましたが、遂にこないだその方、またプリンですが、今度はMen's プリンなるものを控え室で食されておりました。

 グリコから発売です。Men's プリン。特徴はトロ〜リトロトロなクリーミー食感(プリン上にクリームがふんわりと載ってます)と大容量がウリみたいで、ブログを見ると女性にもなかなか好評なようです。たとえMen'sと書いてあっても女の人は気にしないみたいですね。その先生も女性でしたし、あ〜これウマイわ(わ、は女性言葉でない。オッサン言葉の方)とまた一人でブツブツ言ってたし。

 で、どこがMen'sなのか?それはプッチンバーがついてないんですね、この容器には。その方曰く、プッチンして楽しむのは女子供のやることで、男はプッチンなんかしないのだそうです(この方、しつこいですが女性です)。プリンは豪快に上空からスプーンで一気にかき混ぜ、ガツガツと食べるのがMen's流なのだそうで。たとえ高カロリー、高脂質だろうがウマければヨシ!、ましてや食前にプッチンして楽しむなど男はしないそうです。

 もうすぐクリスマスですね。その頃わたしは、ななこさんというアメリカ帰りの娘さんが来るのでその引き取りに大奔走し、新春の準備もすこしはやりながら年末感を楽しんでいる予定です。疲れたら、プリンを買ってきてワシワシ食べて元気をつけます。でもプッチンはやっぱりしたい、、、というかスイマセンがプッチンだけは実は譲れないのですよ。。当分Men'sプリンには手が出ないかなぁ。

 皆様、今年も私の独り言にお付き合いいただきまして、とても感謝しております。またいつもいつもライヴにお越しいただいているお客様、大変ありがとうございました。来年もこのくだらなーい独り言はさらにエスカレートするばかりかとは思いますが、よろしければお付き合いくださいませ。またライヴでもまた元気に皆様とお会い出来るのをメンバー一同楽しみにしております。

 それでは、今年も残り少なになってまいりましたが、お体に気をつけて良いお年をお過ごしください。
 
     
 
  2010.12.01    みなさん刀削麺というのを食べたことはありますか。中華街とかに行くと怪しい日本語の料理人さんが『ナニシマス?」と聞いてくるお店が山盛りありますからそのどこに入っても料理は美味しいと思いますが、この刀削麺は麺を削る技術が必要でお店はそう多くはないようです。

 普通ラーメンはもともとスープに合った麺があらかじめ用意してあるので麺に関しては手間入らずですが、刀削麺は注文の度に、料理人さんが冷蔵庫から巨大なカマボコ状の生地を出してきて、くの字に折れ曲がった包丁で表面をサッサッサッと削ってゆきます。そうするときしめんみたいに平たい麺が煮立ったなべの中に放り込まれる訳ですが、言わばL字の彫刻刀で削るような感じですので、削りの最初と最後が細く中程がちょっと分厚い麺になりそのアンバランスさが独特の食感を生み出します。

 ひとことでいったら、モッチモチな弾力ある歯ごたえといった感じでしょうか。麺のキワはツルンとプルプルしていて、中心部分は歯ごたえのあるシコシコ麺な感じです。中国山西省が本場らしいですが、スープにつけるラーメン風なのは日本国内向けらしく、現地では麺の上にトマトソースや豚肉とニンニクの肉あんをかけたりして食べるそうです。こっちもおいしそうですね〜。

 このカマボコけずりですが、表面が乾いていないとうまくサクッと削れないらしく、また前回に削った溝に刃が重なると麺が切れてしまうので、料理人さんが毎回カマボコ生地をひっくり返して、まな板に押し付けては表面を平たくしておもむろに曲がり包丁でサクサクと削ってゆきます。見てるととってもカンタンそうですが、程よく美味しい食感のバランスに削る、この削り方が大変難しいらしいです。

 中華料理は基本的に脂っこい料理なので、そういっぺんにはたくさん食べられないと思うのですが、この不思議なモチモチ麺をからめてもってこられると思わず食べずにはおられませんね〜。というか、今食べたい!
 
     
 
  2010.11.15    海外に知られている日本の代名詞といえばゲイシャ、フジヤマ、ソニー、トヨタといろいろありますが、最近は【オタク】が海外でウケてるみたいですね。

 海外ドラマとかをレンタル屋さんで借りてきたら話の中で、アニメの主人公や架空のヒーローになりきって、ナリもそういう格好で、名前も『俺の名は地獄の使者、ナントカ〜』とか『私は夢戦士ブルーアイよ』とかで、週末をアジトに集まって過ごす若者たちのシーンがあったりしますが、これなんかきっと発祥は日本のアニメ文化だろうと思います。

 日本でもなんかの番組で、『恋愛とは何か?』というテーマで、キューティーハニーとかのフィギュア中年オタク4、5人と石田純一&美人女医の西川ナントカさんがやりあっておりましたが、リアルな恋愛達人お二方と夢見るバーチャル中年たちとの、不毛なやりとりが延々と続き、なかなか面白かったです。

 その時気付いたオタクさんたちの共通点として特に面白かったのは、海外も日本も話す機会を与えられたら皆さん、ここぞとばかり溢れるように話し始める点です。しかもオタクさんたちだけ判る専門用語がガーッときますから、いったい論旨は合ってるのか?或いは果たして聞かれたことに対して会話のキャッチボールをしているのか、この人は?それ以前に会話の内容がよく分からなかったりします。

 話がちょっとずれますが、アヒル口がオタクさんたちにウケているらしいです。というかオタク文化と共にアヒル口というものが最近若者たちに浸透してきたらしいです。

 アヒル口とは口の両端をちょっと尖らせて可愛くみせる女子の技らしく、しかも天然アヒルと人工アヒルに大別されるそうです。天然アヒルでは宮崎あおいちゃん、人工アヒルには広末涼子ちゃんとかが代表選手なようです。

 この話も実は大学教授が編纂して一冊のアヒル口研究の本を出しておりまして、この大学教授が暇なのかアヒル口文化がさりげなく奥深いのかよく分かりませんが、僕と同い年の知り合いのクラリネットの先生がアヒル口で写真に写ってるのを見て、ギョッとしたことがありますから、きっとアヒル口というのも現代では既に語るに充分足る文化なんでしょうね。きっとこの大学教授も実は女の子のアヒル口オタクなんでしょう。

 なので、何かを熱く語っている時点でその人は広義な意味でオタクと呼べるのかもしれません。かくいう自分も今しびこさんにハマってますから、バイクのことを聞かれたら溢れるように語っちゃいます。もしかしたらオタクとは、別に悪い人ではないんだけど、話しかけたらば役に立たないことを延々喋り続けるちょっとうざい人のことを言うんですかね。
 
     
 
  2010.11.01    夕焼けの風景が昔からナゼか好きで、学生の頃は授業中よく外の風景をぼんやり眺めてまして、いやに静かだなあ〜なんてハッと気づくと、周りのみんなが一斉に教科書の問題を解き出していて、はたしてそれが何ページなのかが判らず、問題を解くフリだけしていたら後でエラい目に合ったことが、実にしょっちゅうありました。

 与謝野晶子の 『金色の ちひさき鳥の かたちして 銀杏ちるなり 夕日の岡に』 という秋の夕景を歌った短歌が当時メチャクチャ好きで、折りがあるとその語句を思い出しては、ゆっくり一字一字頭の中で反芻してそこから湧き上がってくる風景の空気感をシミジミ味わってひとりトランス状態によくなっておりました。

 今でも季節を問わず、夕方感が好きなもので、しびこさんともよく夕方出かけます。渋滞を抜け幹線から離れると、急に鄙びた風景に出会います。夕暮れ独特の匂いのする中、車速を落とし、82年式インラインフォーエンジンの心地良い振動と共に裏通りを走っていると、学校帰りの子供や買い物に行くお母さん、携帯で夢中に話すおじさん、さまざまな人たちの人生の一瞬と交錯します。こういう時は大好きな夕方感も手伝ってか、ホワ〜とした実に平和な心持ちになります。

 でもそんな平和なひとときは一瞬だけです。夕暮れの陽の暮れ方はとても早く、ぼんやりと周りを眺めていたらいつのまにか空には星が瞬いています。秋といってももう11月は晩秋といっていいでしょう。
冬の足音はこういう山あいの道を走るといち早く感じることができます。そして、そんな無防備な走りにスキがあったのか、はたと気づくとまわりに人の気配がまったくしなくなっていました。

 人の気配どころかいつのまにか迷い込んでいた道は漆黒の山に囲まれて、ずっと先を見ても街灯ひとつなく唯一しびこさんのか細いヘッドライトが凍えたような路面を照らし出しています。落ち葉がところどころ積もり、スリップしやすい二輪車には非常に危険なコンディションです。車も人もが通らなくなって久しいような形相の道には、コケがはいつくばりそれ自体崩落しそうなガードレールが唯一の頼みの綱です。そして、ついに道は最悪の状況を迎えました。

 そう、かなり山深い地点で道が無惨にも封鎖されていたのです。これより先、崩落、落石地点多数により。遥か真下にはダム楜が光って見えます。きっとこの道はダムが出来る前にこの山あいの集落の短絡線として山の住民達に活用されていたのでしょう。ですが、集落が水没し人々が消え、使命を果たした山の杣道は、修復しても使い道がないことから通行止めとなり、その後荒れるにまかされ、山中に放棄されたものと思われます。まわりは闇です。今考えると大げさですがその時は唯一山中に頼もしいアイドル音を響かせてくれるしびこさんだけが生きる希望でした。でもこの場所でしびこさんに何かあったらもう帰れません。もしガケから落ちたりしたら誰にも助け出されることなく、しゅうりょう〜になってしまいます。もう一目散に引き返しました。

 一応、しびこさんブログの方に映像をアップしておりますので、ご興味のある方は覗いてみてください。別に覗いたからといって集落の祟りとか山間部の祟りとかは100%ありませんからご安心くださいネー。今回はなかなかいい話から始まって恐怖ツーリングに終わった2010年の秋の終わりの体験記でした。
 
     
 
  2010.10.15    きっと将来は、ガレージつきのそこそこのお家(ガレージハウスでも可)に住み、作曲でたまたま一山当たって印税がかなり入ってリッチになり、それで結構仕事が忙しくなり、自分も兄弟も親もいつまでも健康でバリバリやっていて、でもたまの週末には、仕事をサボり愛車CB650LCにまたがり夜の都会をひた走るであろう、とまあこんなことを若い時分には考えておったです。

 正解だったのは『将来は健康に愛車CB650LCでひた走る』の部分だけだったです。あとはぜ〜んぶハズレ〜。いいけど。

 で、メンテナンスの為に昔のデータとかを調べているうちに、しびこさんにそっくりな750ccバージョンが80年代にアメリカで売られていたことを知りました。でね、これがまたえらい好みのタイプだったんです。バイクの趣味としてはゴツい感じの走り一徹タイプの型より、流麗なラインを持つ青いバイクが好きなようで、長年の夢であった650ccが手に入ったので大満足なんですが、新しく発見した750ccはこれまた別の魅力でして、その存在を知ってしまった以上は、もういても立ってもいられんようになってしまったんです。

 近年海外のバイクや車のオークションには日本からも入札出来るようになり、また個人輸入の代行業者の信頼性、リーズナブルさも充実してきてとっても便利になりました。で、ここ半年あまりず〜っとチェックしていたんですが28年前のバイクですからね、たまに出品があっても買う気も起こらないほどかなりメタメタでおよそバイクと呼べる代物ではないものばかりだったんです。でもある日そのオークション画面にピカピカの極上ナナハンしびこが登場したんですよ!

 いやあ〜、悩みましたね〜、ライヴ前でしかも風邪気味で頭痛いっちゅうのにゆっくり養生もせんと、切ないぐらいに真夜中パソコンの前で来る日も来る日もずーっと、どーしよーかなー買おうかなー我慢しよーかなーでもこんなことやってる場合じゃないしライヴの曲を整理しないとやばいなー、でも気になってしょうがないなー、これ完璧じゃん安いじゃん、と悩み倒しました。でもその時はグッと我慢して、もうそのしびこさんは見ないようにして入札せず流しました。当然例によって不人気車ですから二束三文の値段でだれかが落札してしまいました。なべにとってはとても悲しい現実でした。

 でもね、なぜかそのピカピカしびこさんが、一週間後に再びそのオークション画面に登場してきたんです。理由は不明ですが出品者は前回と同じでしたから多分何らかの事情で前の落札者が急遽キャンセルしてしまったんでしょうね。

 いやいや、もう今回は笑っちゃうくらいさらに輪をかけてメチャクチャ悩みましたね〜。前回の勢いがあるから悩み過ぎて激ヤセするかと思いました。びくともヤセませんでしたが。で、結局押しちゃったんですよ。ポチッとね。即決価格のアイコンを。作曲の印税生活は夢物語だったのにも関わらず、ガレージハウスにも住んでいないのに。バイク2台も買っちゃった。

 理由は、前回オークションを流した時、次に同レベルのしびこさんがもし半年後とかに登場したとしたら、もう諦めてその時はそのバイクを買ってあげようと決めていたんです。それほどまでに前回のしびこさんは多少の小キズはあっても28年前のバイクとは思えないほどクリーンな状態を保っていて、流すには惜しいくらいだったんです。その子が日を置かずにポコっと再び登場してきたもんだから、ですからブッたまげたんですよ。そのしびこさんに、お願いだからアナタワタシを買ってちょうだい、と言われてる気がして。

 美人にそこまで言い寄られたら、断ることはとてもできませんねー。それともバカですかね、わたし。
 
     
 
  2010.10.01    タレントさんになれるのにはヤッパリ理由があるんですね。こないだお洋服の通販番組をぼーっと見ていたら辺見えみりがでてました。

 秋のお洋服のコーナーで、一般人の方が試着している横で、あれこれコメントを司会の人とえみりちゃんが言っていたんですが、立ち位置が横並びなのに何故か、えみりちゃんが遠くに見えるんですね。細いから。

 試着している一般人のお姉さんは、タレントさんと一緒にカメラに映っているので、意識しているのかかなり姿勢をシャキッとして、モデル立ちをかましているんですがこうして見比べてみると、タレントさんの体型はさりげなく凄いですね。

 8等身だかなんだか分かんないですが、えみりちゃん頭小さいし、目おっきいし、顎細いし、体細いし白いし、足細くて長いし。。。

 そこから目を転じると隣りのお姉さんは5等身くらいに見えました。感覚的に頭の大きさ、お体のお幅、おみ足の太さはえみりちゃんの1,5倍はあるように見え、それにより発生する遠近感と磁場の乱れが、えみりちゃんよりなぜかやたら近くに接近しているような錯覚を誘いますがカメラからの距離は同じです。

 でもお姉さんは、巷でよく見かけるスタイル良さげな体型の方でしたから、単独で見てみると何かがへんな訳ではないんですね。テレビに出るくらいですからいたってフツーです。でもどんなに頑張ってモデル立ちしてみても、横にえみりちゃんにフワッと立たれるとどうしてもお姉さんはドタッとした印象が否めないのは、やはりそれだけタレントさんというのはかなり人間離れしたバランスの良さを生まれ持っているものなんですね。

 やはりちゃんとタレントさんになれるのにはそれなりの理由がありました。なんかやっぱりすごかったですよ!遠くに見えるのに瞳だけがクリアーに大きく見えるのって。隣りのお姉さんを見ると顔に吸い込まれそうになるんですが、えみりちゃんを見ると、その瞳に吸い込まれそうになりました。

 だからもしタレントさんと一緒に写真に写るような機会がありましたら、自信のある方は良いですが、ちょっと気になる、、という方は大事をとって一歩下がって写ると良いのかもしれませんね。不自然か。。。
 
     
 
  2010.09.15    蓬莱。 この国の大気は実に玄妙で、蓬莱の陽光は他のどこの陽光よりも色が白いのだ。その乳白色の光線は驚くほど澄んでいるが同時にとても柔らかい。それは窒素と酸素の化合物でなく幾千万億の世代の霊気が混ざり合った透明体である。

 蓬莱についての記述はまだ続きます。 二千百年前の古い秦朝の文献にこの蓬莱国のことが数多く書かれておりそれによると、この不思議な大気の国に暮らす人々は邪悪の何たるかをしらない。玄妙なる大気が血液に入り込みその精気は人々の感覚を内部から変えてしまうからだ。故に人々の心は決して老いることはなく、神のもたらす死の悲しみの他は何も隠すことがない。人々は生まれてから死ぬまで微笑みをわすれない。そしてその希望の一部は無私の生活の美しさ、女性の優しさの内に見いだされる。

 いつしか西から邪悪な風が蓬莱の国に吹きわたってくる。すると悲しいかな、この霊妙な大気はただの断片のように切れ切れになってしまう。蓬莱は蜃気楼とも呼ばれ、今や蓬莱はささやかな霊雲の下にだけしか存在しない。そのまぼろしは絵や詩や夢の中を除いては再び私達の前にあらわれることはない。 ラフカディオ・ハーン、「怪談」より。

 昔から怖い話が好きで子供の頃、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の耳なし芳一にハマったことがあります。壇ノ浦の墓地で一人琵琶をかき鳴らすくだりはなかなかおどろおどろしく秀逸でしたね。それが懐かしく、ハーンの文庫本を買ったら、中に蓬莱という国の記述がありました。

 夏もようやく終わってきたかな〜?なんて少しは思える気温になってきた昨日今日、ぶらぶら小道を歩いていたら、澄んだ空気に懐かしい柔らかな匂いを感じ、ちょっとハッとしました。子供の頃、というよりもっと時空を超えたような時代に感じたような柔らかな感覚。我ながらよく判りませんが蓬莱というのは実はあったのかも知れませんね。
 
     
 
  2010.09.01    なべ的には今年の夏は、しょっぱながしんどかったですね。梅雨時期にグッと温度も湿度も上がって、しばらくは異様に疲れて、それがなっかなか回復しませんでした。おかしいなア〜、去年まではそんなでもなかったのにー、とはっきりと判るくらいバテてましたね。そういや70を過ぎるオヤジさんが電話で、「年じゃかい暑さでよ、もう体がだらしーがー」とよく言ってますが、それにすでに該当しつつあるんすかね?

 まあおかげで、ちょいと小食になったのでこれはいい機会とばかりに、またまたダイエットをおっ始めました。前回は、カロリー計算にハマってしまい割に効果がビシバシと出たので(多分2ヶ月半でー6
Kgくらいでした)、なんかダイエットなんぞはチョロいもんだ、いつでもできるとばかりに余裕をかましてしまい、その後食い気に身も心もすっかり委ねて食いまくりました〜。ダイエット経験者の皆さんがたどる道筋そのまんまでございます。

 そう、遅い夕食はマックダブルチーズバーガーセットにハマってしまい、深夜のラーメン二郎にハマってしまい、朝昼兼用だし〜朝はちゃんと食べなければいけないのよ、とばかりに腹12目くらいを覚え、一時期もう完璧に食欲に囚われてましたからリバウンドの悪循環に首までハマッてしまい、前回のピークをアッサリ行過ぎてしまいました。

 さすがに上空から見る自分のハラに、美しくないものを感じましたね。人のって割に何の感情もなくフツーに見れるんですが、自分のハラには許せん何かをビビッと感じました。でもなんか一度成功したからといって、またカロリー計算をする気にはドーモなりませんね。めんどくさいし、過程が我慢系なので初めてなら新鮮でいいけど、またあれを一からやるとなると正直やる気が起きんです。

 で、今回は夏バテを利用して小食ダイエット方式に変えました。あと夕飯を食べる時間を大幅に早めていつもの途中オヤツタイムを、お楽しみゴールデンタイムに変えました。ですから食うには食うしお楽しみが早く来て、まあ夜はハラ減るんですが、そこは夏バテ効果でそうそう食欲はわかないので、どうしてもハラへって寝れない時は小腹を満足させる程度に抑えて、それ以外はお茶とか水飲んで誤摩化すことにしました。クーラーを殆どつけないのでさすがに水分は大量に欲しくなりますがお陰でハラがザブザブで、あまし食いたいとは思わずに済みましたねー。

 今回は2ヶ月でー3.5Kgですから前回に比べるとかなり緩やかです。でも急激に痩せすぎてリバウンドでチーズバーガーの肉汁(あれウマいよなあ〜〜、いかんいかん、今のは悪魔のささやきだ)の虜になったニガい経験があるので、今回は慎重にいきたいと思います。それに夏もあとすこしでここからが大事な時期らしいです。ちまた情報によるとこの時期は夏の疲れがドッとくるから特に痩せやすいんだそうです。まあまたチーズバーガー依存症にはなりたくないんで、ここまで読んでくれました皆さん、ご意見お待ちいたしております。一応、目標はあと5Kgぐらいっかなー。。でも、痩せすぎると頬がコケて貧相に見えるから少しぐらいはふくよかさを残しといた方がいいのかなー。やっぱり。。いかんいかん、。。。
 
     
 
  2010.08.01    ある夏、汽車に乗って旅行に出掛けました。

 九州一周の鹿児島本線は赤いディーゼル機関車が客車を引っ張ります。今みたいにクーラーなどは付いてなく、暑ければ乗客が窓を全開にして思い思いに涼をとります。客車はほぼゆるやかな満席の状態で、木造客車のニスの匂いとお酒やお弁当の匂いがごった煮となって鼻孔をくすぐります。

 列車『かいもん4号』は快走を続け、車内の宴会もだんだんと賑やかになってきましたが西鹿児島、伊集院とすぎるころにはいつしか車内は静まり返り、ふと気付くと賑やかだった乗客たちはほぼ眠りについていました。

 親父サンも姉サンも寝てしまったので、なべは窓を開け顔を外に出して、風にあたりました。はるか前方を見ると蛇の胴体のようにくねる列車を引っ張っているディーゼル機関車の投光器が闇を切り裂いてひた走りに進んでいます。しばらくボーッとその光を眺めていたら、急に波の音が聞こえた気がしたのでふとまわりの景色を見てみると、列車の明かりにわずかに反射して白い波の影が足元を洗っています。いつのまにか真っ黒な東シナ海が目の前に広がっていました。潮の香りがぶわっと漂ってきます。

 と、急に遠くでピュイーっと警笛が鳴りました。その音はしんと寝静まった海沿いの町に響き渡ります。なんで機関車のクラクションてあんなに甲高い音なんだろう。そう思っているとまたピイーっと今度は長めに鳴りました。あんなに鳴らしたらまわりの住民は目が覚めるんじゃないかなー、なんかこのあたりタヌキとかいるのかなー?もしかしてオバケとか、、、そんなことを子供心にワクワク考えながら、初めて見る夜行列車の風景や異様に長く連なっている列車のシルエットを不思議な気持ちで眺めていました。

 ふと目が覚めると車内はまた活気に満ちた賑わいに戻っています。外をみると朝の7時頃でしょうか、日はすっかり昇り、親父サンも姉サンも顔を洗ってないので何となく脂っぽい顔をしていました。列車はなべがいつの間にか寝てしまった後もモクモクとひた走りつづけていたらしく、見知らぬ街並みを縫うようにレールの音も軽やかに走り続けています。

 到着したのは博多でした。我々を待っていたのはどこかの知らないおじさんでした。親父サンの会社の取引先の人らしく、休日返上で一日中、福岡中を観光案内してくれました。やたら丁寧なオジサンで車から降りる時も、子供ごときのなべに対してドアを開けてエスコートしてくれ、子供心に、なんかこっちは完全遊びで来てるのに申し訳ないな、と思ったのを覚えています。

 今思うと高度成長期を支えたジャパンサラリーマンの一途さというか、切り替えのできない不器用さというか、徹頭徹尾な滅私奉公さ加減が、今のドライな感覚からしたら或いは哀れなものに映るかもしれません。

 でも昔の人はみんなこうでしたね。今みたいにすぐキレたり爆発したりせず、ひたすら我慢して我慢して頑張っていつかは良いことがあるのを信じて明るく不器用に生きてました。でもいくら取引先で上位にあるからといって、私的な観光に相手方の社員を休日返上で駆り出すなんて親父も悪いやっちゃなー。まぁ、親父サンも会社で似たような送り迎えとかさせられてたから、当時は巡り巡ってお互い様な世の中だったのかも。

 その日の晩は、福岡平和台球場で『ロッテオリオンズ・対・太平洋ライオンズ』の初プロ野球観戦をしました。福岡のファンが、3塁側ベンチ上から金田監督に毒舌を撒き散らし、それを金田監督がチラッと見て怒りもせず口の端でニヤッとする大人の世界も初体験しました。でもホームランが出た時、回りと一緒に思わず立ち上がってしまい、なんか妙に気恥ずかしかった覚えがあります。

 帰り道のホテルにもオジサンが車で送ってくれその日の晩は死んだようにグッスリと眠りました。明けた朝、やっと探検する元気が出て、外を見ようと窓ガラスを開けたら10センチ先がいきなりビル壁で、風景どころか隙間から朝の光がわずかに差し込んできてるだけでした。大都会のせせこましい住宅の裏方事情というものがちょっと悲しく感じられましたね。

 朝食を終え外に出ると、オジサンがまたいつのまにか迎えに来てくれていました。なんとその日もオジサンは我々一行を夕方まであちこち案内してくれ、最後に駅に送ってくれた際には深々とお辞儀をしてくれていたように思います。今思うと知らないおじさんに対して、なべは多分人見知りをしていたと思うので、最後にちゃんとお礼が言えたのかどうかを全然覚えていないのが、いまだに心残りです。

 あのオジサンまだ元気に生きてくれてっかなあ、ちゃんとお礼が言いたかったなあなんて、セミが鳴くころになるとよく思い出す、小学生の頃のひと夏の思い出でした。
 
     
 
  2010.07.15    男子と女子はもちろん体力的にも体の作り的にも構造的違いはありますが、基本的には人間の作りじゃあないですか。例えば、演歌を歌ったら日本人なら自然とコブシが入りますし、玉ねぎ切ったら涙を流しますよね。

 でも女の人ってなんであそこまで甘いものに目がないんでしょうか。自分ももちろん甘いものは好きですが、根本的に女の人と目がない度合い、反応の仕方が違うように思います。

 先日、仕事場でコーヒー飲んでたら、なんか疲れ果てた様子のピア二ストの女性が横の椅子に、ドサッと座りました。その女性はおもむろにプリンを取り出すとプラスチックのスプーンで、カッカッカッと食い始めました。

 で、プリンをカッカッと半分ほど食い終わったころ、大きな溜め息と共にドスのきいた声で
「あ〜、じあわせ。。。」
と一言つぶやきました。フォントがないから書けませんが、(あ〜)に点々が付いておりました。

 これなんですよ、男子に分からんのは。甘いもの、プリン一つであそこまで至福の幸せを味わえる女性の味覚というものは、一体男子の味の感じ方とどう違うように出来ているんでしょうか?

 なべもたい焼きとか羊羹とか好きですがね。あそこまでの幽体離脱風な幸福感は味わったことがありません。言い換えれば、男に産まれてえらいソンした気分なんですよ。一体どんな感じに幸せになれるんでしょうか。皆さん教えてください。プリンください。
 
     
 
  2010.07.01    車でどこかへ移動する時は、好きな音楽を流しながらドライブするとなかなか気持ちのいいもんですね。音楽は人の心を解放してくれます。

 しかしなべが最近ハマっているバイクのしびこさんだとオーディオがないので、どうするかというとなべは脳内ジュークボックスでミュージックを流すことにしています。

 この脳内ジュークボックスのいいところは何も操作することなくエンドレスで好きな曲を聴けるので、運転に差し障りなく目の前の風景を楽しみながら曲の世界に浸れるとこですね。

 冬場のしびこさんの夜走りでは、もっぱらジョンコルトレーンの【ネイーマ】が頭の中を流れてきたので、それを聴きながら走っていました。1920年代のセピア色のサウンドが何とも心地よく、冬の寒さも忘れて思わず遠くまで足を延ばしたものです。

 ただこの脳内ジュークボックスには致命的な欠陥がありまして、一度曲が始まるとなかなかその曲から抜け出せないという欠点があります。しかも前述のコルトレーンのように、大人の夜遊びを小粋に演出してくれる名曲が、毎回流れてくれるわけではないようです。

 こないだなんかは、またコルトレーン狙いで夜の高速道路を走り出したんですが、いつの間にか【ど根性ガエル】が流れ始めていて、それからもうどこをどう走っても、♪ピョコン、ペタン、ピッタンコ! とのさまガエル〜アマガエル〜・がずーっとずーっと頭の中を駆け巡り、どうやっても目の前の都会的な風景と合わず、変な夜走りになってしてしまいました。

 これはいったい何なんでしょうかね。どうやら脳のオーディオ部門はキッチリTPOを把握してる訳ではないようです。だから、たまに名曲に当たるとこっちはすっかりハマってしまうんですが、曲を指定しなかったら彼等は有線みたいに適当に記憶の中から音楽を流し始めるようなので、変なんが来てもこっちは断れないんですよねー。

そういえば昔知り合いが、起き抜けの瞬間になぜかウルトラセブンの

セブーン、セブーン、セブーン、セブーン、セブンセブンセブン!!パォー!

が流れ始め、しかもその日一日中付きまとわれて、ふとした拍子に例えば飯食い終わった直後にも

セブーン、セブーン、

お手洗いに行った直後にも

セブーン、セブーン、

電車に乗ってても

セブーン、セブーン、

と頭の中をウルトラセブンがことあるごとに流れてきてえらい難儀したそうです。

 記憶をねつ造したり変な曲をエンドレスにしたり最近なべの脳みそ君は何を考えてるのかよく判りませんね。

今みなさまの脳みそさんは何の曲を流してくれていますか?
ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲーとかに取り憑かれてませんか?
 
     
 
  2010.06.15    こないだ納豆関係で手元と脳細胞がズレたお話をしましたが、あれからなべの頭の中は、さらにとんでもないことになりました。

 生徒サン関係から嬉しいプレゼントを頂きまして、それは愛するしびこさんの為の高級基礎化粧品でした。それがこつ然となくなった! またかよ!!

 普段しびこさんのお手入れは安いカーワックスとかばっかし使ってるからいつもピカピカ度がイマイチでして、今回の頂きモノはかなり値の張りそうな上モノコーティング剤だったので、いそいそと家に持って帰って明日にでも早速と思い、玄関に置いたのよ。そこまでの記憶はある。

 なのにそれが消えた。。。。。今回もちろんゴミ箱にはなかったですよ。で、あらゆる物陰、場所を疑い、探し回ってみましたが、ない。あれだけ楽しみにして大事に気をつけてたのに、それが霧のように消えた。

 昔トワイライトゾーンという映画で、時間の番人たちが時間の層ごとに、同じ建物や家具をわざわざ用意していく、というお話があったけど、その準備の最中にコーティング剤を置き忘れたんちゃうか!とマジに思ったくらい、確かに置いたハズのものが完璧に消えた。これは疑いようがないくらいハッキリしています。

 くれた生徒サンに正直に話して謝んなきゃあ。。ガク然とした気持ちで、あー超サイアク〜、もったいなーい。なんやこれ一体、なんなんよ?マジびびるわ。と、翌週ブツブツ腐りながら、会場入りしました。すると控え室にそのコーティング剤がポツンとあった。。。

 完全に固まってしまいました。見つかった喜びなんかより、そこに何故あるのかが理解できない。再びガク然。

 事実を整理すると、ワクワク持ち帰るどころか、実はすっかり忘れて仕事場に置いて帰っておったようですね。で、持って帰って玄関に置いたという、自信満々のあの記憶は一体なんなのかと言うと、自分でも判らないくらい完成度の高い100%のねつ造ストーリーでした。

 もはや思い違いではすまされないですね。記憶の中ではかなりハッキリ玄関にボトルを置いてそこでウットリした経緯がありますから。脳細胞がなんかの記憶と適当に合体させていってるんでしょうか。事実無根も甚だしすぎる。

 ですから、この先なべが、あの当たりクジどうした?とか、ボクのアンパン食べたか?とか意味不明なことを言い出したらきっとそれは100%架空の話ですから誰か止めてください。
 
     
 
  2005.06.01     ボケ物語。 10年前20年前の体の動きの速さや視力をキチッと覚えてる訳ではないので、ついつい現実逃避で昔のまんまの自分だと思い込もうとするビミョーなお年頃。皆さん最近お手元は大丈夫ですか?

 なべこは、朝の目覚まし代わりにほんの軽い運動をしてましてそれは、腕立て、腹筋、昔習ったテコンドーのサイドキック、そして最後に拳突きの型で終わる運動、ほんの10分程度のささやかなもんです。もうかれこれ10年以上やってますから、朝の定番です。

 これがなんと、ホカッと抜けてしまったんです。頭の中から。ある朝いつものように腕立てから始まったんですが最後の仕上げの正拳突き、ここであれ、俺っていつもここでどの動きしてたっけ、となった訳です。その次の突きの型はスムーズに体から動いたんですが型の最初にやる正拳突きがポッカリ記憶から抜け落ちてしまいました。

 10年以上ですよ。同じことを毎日毎日。それがまさかこんなに必死になって思い出そうとしても思い出せなくなるとは信じられませんでした。

 まあ、慌ててはいけない。僕はまだ若いんだ。ド忘れなんてよくあるさ、じきに思い出すだろう。そう心に念じてそのことは深く考えないようにしたら、そのままそのことは本当に忘れてしまって次の朝、何も考えずにいつものように腕立てから始めたらアッサリ最後の締めくくりまでいってしまいました。愕然としたのはこの直後です。

 あれ、俺って今どんな動きした?それって昨日まで忘れてた動きじゃん、俺今何した?何やったっけ。。。 ほんの5秒前の記憶が消えていました。結局またもやどうしても正拳突きの動きが思い出せないまま1日が過ぎ、結局記憶がシッカリ戻ってきたのは3日目の朝でした。

 納豆のフタを開けたらカラシとタレの小袋が入っていますでしょう。 で混ぜるには納豆の上のビニールを取らないといけないので、糸をひくビニールを苦心して取って捨てたら、さっきまで指でつまんでたカラシがナイ!!

 ほんの5秒前まで手にしてたカラシがいきなり消えた。もう信じられなくてあちこち探したらビニールと共にゴミ箱に入っておりました。何考えてんでしょう。無意識に捨ててたんですな。もう最近メタメタなことをやり始めている自分がだんだん信用ならんようになってきました。

 そうした愕然とした気持ちでカラシの袋を洗って納豆に混ぜて、ふと気付いたら今度はタレがナイ!!

 そう、今度は空のカラシと共にゴミ箱にきれいに収まっておりました。

 人間の脳細胞は二十歳前から既に崩壊し始めてるんでしたっけ。今回は5秒前の脳細胞が崩壊した現場をリポートしました。
 
     
 
  2005.05.15  

 コンパウンド物語。最近ナベは《磨く》ということにハマっております。

 《磨く》といっても人間性はもうこれ以上磨きようがないし、サックスはこれ以上磨いたら音変わるし、朝晩の洗顔は肌年齢に合わせてバッチリ磨きこんでますから、一体何の磨きか?
それはしびこさんです。

 中古バイクの楽しみは、経年劣化してすさみくすんだボロボロ地肌を如何にしてピカピカのテカテカにしてあげるか、この一言につきますなあ。

 全体的にボロボロのサビサビですから、出来るとこからケミカルで綺麗にしていくんですが、そうすると部分的にピカピカ光ることになってしまうので、やはりバランスが悪いです。なんで結局は全体的にオーバーホールに近い形まで分解清掃することになりました。

  いやあ、ドキドキですよ〜。錆びてるとはいえ、まだまだ綺麗な面もたくさん残っていますし。それに一度でもサンドペーパーを当てたらもう後戻りはききませんからね。外装パーツのスペアが全くないしびこさん磨きは、中途半端に終わらないよう最後まで根性据えてしっかり磨ききらないと、ナベ人生、一生後悔します。

 で今回手を付けたのは、キャブレターカバーとフロントボトムという部品です。他の部品はもうパッと見はピカピカに仕上げてて、ここの2カ所だけがサビサビで残ってたんですよね。でもサンドペーパーを当てた後のイメージがどうしてもつかめなくて、いっそこのまま冒険せずに年期の入った感じを良しとして自分がこの状態に慣れてしまおうと、どんだけ考えたことか。でも昔のカタログをコソッと広げてみるとヤッパリピカピカ光ってるしびこさんの写真が載ってて、それがまたえらくイイ感じなんですよねー。

 で、この熱い思いが最大限になった時(感じてくれーこのホットなパッション、マックスオーヴァー、チャラッチャ!とラップ調でどうぞ)、意を決してついに耐水ペーパーでザリッといきました。320番の荒目のペーパーですからなかなか強力です。一気にサビを一掃してくれましたが、その代わり地肌は哀れなくらいにザリザリになってしまいました。でもここからが気合いです。美しいピカピカしびこさんになるのを一途に信じて、このザリザリお肌を徐々に目の細かい耐水ペーパーで根気よく磨きこんでいくんですが、やっと2000番あたりの目の細かさになるとようやくのこと、しびこのお肌もかなりな復活ぶりになってきました。ですがサンドペーパーだともうこれ以上の仕上がりは望めません。ここで終わっちゃうと、とかく削り跡が気になって、あーあ、ヤッパリやんなきゃよかった〜ガクーッ状態なんです。

 そこで一体どうするのか?ジャジャーン!!魔法の磨き粉、究極の仕上げ剤《コンパウンド》の登場です!

 私の買ったのは3種類の液体コンパウンドで、これがまた頼りないくらいにトロットロのクリーミーなんですが、コイツをちょこっとティッシュにつけてコシコシ磨くと、あら不思議!!黒ーい削りカスが金属表面からドンドンドンドン出てきまして、それを布で拭った瞬間、そこにはなんと生まれたてツルッツル地肌がテカーンと光っていました!!

 うおおっ!!と、思わず声が出ちまいましたがな、ホンマに。もう一瞬で病みついちゃいましたよ。磨く分だけしっかりテカってくれるコンパウンドの世界はめちゃくちゃ面白い!
しかも超極細粒子なんで金属にはほとんどダメージなし。サビサビ状態から鏡面仕上げに一気にもっていけるなんて素晴らしすぎる!ホンマにハマります。

 あー、見せびらかしたい。なので下の、しびこさんはここ、のコーナーにこの磨き具合をアップしてますから、皆さん見てあげてくださいな。じゃよろしくです。むふふ。

 
     
 
  2010.05.01    バリボリバリ。。。ピケ8(ピケエイト)
 なー、うまいなー。こないだチラっとこのおせんべいのお話をしたじゃないですか。そうしたら、ナントありがたいことに闇組織のメンバーからこのピケ8を入手した、という情報がナベケータイの方に入ってきました。

 速攻で大人買いの指令を出したところ、ありがたいことに今回秘密結社からナベに特別に進呈してくれるという事でした。そこでナベはブツを受け取りに秘密のセイフハウスに行き、ありがたくいただいた2個のピケ8のうち、1個をそこに居合わせた闇メンバー達と分け合ったのですが、メンバー達は関東出身が多くこのおせんべいの存在を知りませんでした。

 なべは九州出身なので、昔ピケ8が一大ブームを作り上げた時代を知っています。ですが、東京方面にはこのお菓子は進出した気配がどうやらなさそうですね。販売元のマスヤは三重県伊勢市にあるので、そこからの販路としては南方方面は進出し易かったと見えます。ですが北部戦線は競争が激しかったらしく、どうもピケ8の縄張りは愛知県辺りが上限みたいで江戸の人達はハッピーターンで育ったようですね。

 ですが今回秘密組織からの特別極秘情報として、読者の皆さんにだけはコソッと教えますが、実は東京でも駄菓子屋さんとかにはチョロッと置いてあるそうですよ。ピケ8。ですから、駄菓子屋さんにお立ち寄りの際には是非このおいしいピケ8を探してみてご賞味ください。でもその前に駄菓子屋さん見つける方が大変ですがねぇ。。。
 
     
 
  2010.04.15    埼玉物語。。。。これはこないだ生徒さんから聞いたちょっと悲しいお話です。

 高崎線。よく耳にする上野発着の首都圏近郊路線です。私も知ってるくらいですから有名ですね。たかさき線。。。ただこの路線の車両は、他の近郊路線との決定的な違いがあります。それは、、、、

 Box席があるということです。それはなぜか、高崎線が埼玉担当の路線だからなんです。なぜ埼玉がからむと都市近郊路線であってもBox席?

 首都圏を走る電車は広々空間の長椅子タイプの車両が主流なんですが、それだと埼玉に入った時、車内の雰囲気があまりにも都会的すぎて手持ち無沙汰な違和感が生まれるからなのかも知れません。あるいは埼玉の人々にとっては、電車といったらばBox席に限る、からでしょうか?

 先日とある番組で埼玉サミットなるものが主催されたようです。それは埼玉を首都圏として認めるか、やはり埼玉といえば問答無用で北関東なのか、これを徹底討論する重要会議でした。

 サミットに参加していた東京神奈川の首都圏グループは、埼玉が首都圏なんてとんでもない、そんなことは到底認められない、しかも最近なぜかひらがな表記の(さいたま)だし、という意見で、これに対して群馬茨城栃木の北関東チームは、これを期に埼玉を首都圏として是非とも認めていただきたい、と熱烈にアピールしていたそうです。

 これには理由がありまして、北関東の人々にとっては東京はコワいところだからなんです。でも渋谷とか六本木とか皇居とかに憧れはありますから、普段彼等はどうするかというとまずは埼玉の大宮に出て体を慣らし、そののち東京に出掛けるというのが一つのやり方らしいです。

 それほど北関東チームにとっては埼玉の大宮といったら超都会かつ親しみやすい街らしいです。デスから、埼玉が首都圏として晴れて認められたらば、我々北関東もいつかは埼玉並にと励みにもなるし、首都圏埼玉のお膝元として、そこいらの地方都市とはちょっと違うぞ、と声を大に言えるらしいです。逆に埼玉が首都圏と認められなければ、この先永遠に「北関東」のくくりのまま生きていかなくてはならないのです。

 でも面白いことにこの埼玉率いる北関東チームから見ると、千葉県というのは全くお話にならない、サミット参加すら論外な存在らしいです。いくらアクアラインが開通してもいくら超近代的な湾岸道路があろうとも、あのジャングルな房総半島が千葉にある限りは都会度は北関東チームが上、千葉は田舎!らしいです。でも天下のディズニーランドがあることに対してはかなり嫉妬してるみたいですが。

 でもそのレベルから見たらなべは最果ての地宮崎から来ましたから、なべ個人はもう未開人といってもいい扱いでしょう。でも住んでるのは神奈川だから、北関東チームから見たら憧れな存在なんですかね。でも住んでるのは川崎市ですから、お隣の横浜市いわゆるハマッコから見たら、川崎市に住んでるということだけで、ダサダサでお金がなくて臭くて最低らしいです。

 ですから埼玉の気持ちがよく分かるんです。荒川一本隔てただけでこの扱い!なぜなんだー!!
 俺はこんなに頑張っているのに!髪も切ったよ、たまには渋谷にも行くさ、そんな俺でもダメなのか?てな感じですか。皆さんも是非一度、埼玉とは一体首都圏なのかどうなのか真剣に考えてみてください。では。
 
     
 
  2010.04.01    今回はつれづれ日記です。

 こないだジャズライブにお呼ばれして演奏してきたのですが、オーケストラも指揮者によってガラリと内容が変わるように、生ライブの内容もその時のメンツでえらい変わります。
 この日のピアノさんは売れっ子ピアニスト遠藤征司さんで、なんかこの人のピアノ演奏は自由度がやたら高く、スカーンと変なフレーズを面白いトコで入れてくるので、こちらももうちまちました細かいフレーズの計算などどうでもよくなっちゃって、実に楽しくスリリングに遊べました。
 こういう嬉しい出会いがあるから、人生捨てたもんじゃないですね。実に楽しい夜でした。


 旧車バイクのホンダCB650LCに乗ってますが、なんせ古いので随所にサビが浮いてます。錆び取り剤はいろいろ試しましたが、ガンコなサビはなかなか取れませんでした。
 ところがこないだ爪でちょこっとサビを擦ったら、なんとポロッとサビが取れるじゃないですか。そして取れたところはというと、別に腐食もなく綺麗なメッキ面がピカピカ光っていました。
 もうビックリでしたね。なんだ、サビってただこすれば取れるじゃん、文字どおりサビは浮いてるもんなんだなあ、と再認識しました。
 それからは取り憑かれたように、しびこさんのあちらこちらを爪でコシコシコシコシやってます。この擦ったら、ポロッとか、ピーンとかサビの塊が取れていく瞬間がたまんなく気持ちいいです。で、サビが落ちたあとはピカピカ面が顔を覗かせますから、実にスッキリ!! いいストレス解消になってます。当分楽しめそうです。


 こないだコンビニに行ったら、ハッピーターンのハッピーパウダー200%特盛りというのがあったので、ラーメン食った直後でしたが迷いなく買いました。
 幸せ2倍のキャッチフレーズでしたが、まあまあでもなかなか幸せになれましたよ。でも個人的にはピケ8の方が好きです。(みなさん知ってるかなぁ)


 言霊ってあると思います。良くない言葉を連発してたら運気が下がるような気がしますし、いい言葉には気持ちのよいパワーが溢れているような気がします。
 それと一緒でお化け特集とかもちょこっと怖がる程度ならばいい刺激になると思いますが、ナベみたいに深夜2時3時にユーチューブで心霊特集なんかにハマって見たおしてるようだと、ヤッパリ良くないようですねー。
 次の日頭痛くなって風邪をひいてしまいました。寝る前に、お祓い代わりにネコちゃん特集で締めたんですが効き目はあまりなかったようです。仕方がないので早めのパブロンで物理的に治しました。


 みなさんはいかがお過ごしですかぁ〜〜。花見酒の飲み過ぎと心霊写真は頭痛くなりますからほどほどにぃ〜〜〜。ヒュー〜〜ドロドロドロ〜。
 
     
 
  2010.03.15     こないだふと素朴な疑問が浮かんだのですが、これは現代社会におけるさりげない超身近なミステリーではないかと。

それは何かといいますと、何故女子社員は制服なのか?ということです。

 まあ厳密には全部の会社がそうではないでしょうがだいたい女子は制服を着させられます。皆さん不思議に思ったことないですか?

 男性社員は自前で背広姿ですよなあ。会社はお金は出さんでしょう。でも女子社員にはなぜお金を出してまで制服を着せたがるのか?会社は。

 大人なんだし会社に相応しい格好で来てねと言えば済むのに何故か制服を着せたがる風潮について考察してみました。

1。社長の趣味説
  
社長というのはたいがい男ですから、そのヒロシだか貴文だか知らないけどもエゴの一声で女子社員は制服を着させられる。ウチの女子社員は白シャツブレザー、タイトスカートに決まっておる、てな感じですかな。世界バレーボール協会の理事が女子バレーはブルマーに統一しろとゴネたらしいですが、だとするとそれと同レベルの話ですね。

2。雰囲気作り説
  
男性の背広姿はだいたい似たり寄ったりなんで後は女子社員の服を統一したらビシッと会社っぽい雰囲気が出るし、制服姿では動きに制限があるから自然皆さんおしとやかになって会社の雰囲気が落ち着く。

3。変身願望に訴える説
  
私服だと仕事中何かと汚れるから日中はストイックに制服の殻のなかで仕事をこなし、アフター5は一気に本来の自分へと華麗に変身したい女性の本能を満足させてあげるために制服を支給する。ほんまか?

4。みんな制服が好きだから説
  そ
う、人間本来の性格として実は男も女も制服が好きだった。

 とまあ、以上のようなことは考えつくんですが、正直なところ全然真面目に考えてないからよく分かりません。いったいあの制服姿にはどういう効能があるんだろう。制服一着のお値段て結構するよね。もし誰かちゃんとした理由をご存知の方、あるいはご自分なりに制服に対する信念、思いなどがありましたら是非とも教えてくださいね。
 
     
 
  2010.03.01    近所のスーパー共栄がぶっ潰れて一年以上たったある日、またそこの建物にテナントが入りました。今度も同じスーパーで今度は『つるかめ』というのが入りました。

 おかげで値打ちばっかりこいて食品がやけに高い東急なんかに行かなくて済んでるので助かっています。で、以前日記に書きましたが、前回の共栄時代にも変なレジ係がいて共栄に行くたんびに、今日も会えるかなーとマニアックなお楽しみがあったのですが、今回『つるかめ』にもナイスなレジ係が登場しました。

 最初の出会いは強烈でした。仕事後疲れた体でお惣菜かなんか買いにいったのですが、お金を払う段になってレジ係がいきなり

 「こちらの商品♪2割引になって♭¢※⁂、、、、、」

 正直何言ってるのかでんでん解りませんでした。ので思わず「すいません、何言ってるのか全然わかんないんでえすけど。」と条件反射的に言っちゃったんです。するとさらに

 「あ、もうしわけらありまてん。こ、こちらの商品♪た、た、ただいまで、です、2割引になって♭¢※⁂、、、、、」と、余計にヒートアップ。さらに何言ってるのか判んなくなってきました。ので「え?なんです?」とまた聞き返すと、イキナリお辞儀をして

 「たいへんごめいわくた、か、た、かけしてもうしわけありまてん。こちらの商品は、た、ただいまの、と、お時間♭¢※⁂♭¢※⁂」と機関銃のように何かを私に訴えておるのですが、結局いつまで聞いても聞き取りの出来ない言語なんです。

 要は、ちよさん(彼の名前です。名札に ちよ と書いてました)はかなりのドモリでせっかちで超真面目な青年らしいんですよね。彼がなべに伝えたかったことは、お客様の(なべのこと)買われたこの2割引の商品はシ−ルの張り間違えで実は5割引の品なので只今レジにて値引きさせていただきます、ということらしいですが、そのことは支払いが少なくて済んだことでようやく判明しました。

 その後もよくちよさんに遭遇しましたが、ちよさんには普通の人にありがちの愛想のいい日悪い日の波が一切なく、つねに彼のふるまいはニュートラル、どもりで丁寧で真面目で何言ってんのかわかんないちよさんです。でもなぜか彼の仕事ぶりを見てると、いつも心が洗われるような爽やかな気持ちになれます。あの人を絶対裏切ったり傷つけたりしないような感じといいますか、一生懸命まっすぐな突進系といいますか、体を使って働くということをキチンとやってる感がとっても素敵です。

 のでちよさんがレジの時はちよさんに看てもらえるようにラインに並び、ちよさんの最初のお辞儀から最後の『ありがとうごだいました』までをシッカリ堪能し、爽やかな気分を頂いた後でかならず心の中で『ちよさん、いつまでも頑張って〜』と声援を送って店を出ます。

 自分ももうちょっとちゃんとやんなきゃと思わせてくれた爽やかな好青年、ちよさんでした。
 
     
 
  2010.02.15    先日、毎朝ピーピー賑やかになべ家の広大なベランダを行き来していた居候の一休親子もブジ巣立ちを完了し、またまた平和な日々が戻ってきました。そういえば長期入院中だった200キロ超級グラマー美人のしびこさんもようやく退院してまいりました。

 今回の修理はもう胃が痛くなりそうでしたね。覚悟はしてましたが古いバイク故の部品の欠品についに直面し、しかもなんもしてくれないまま放置されるという状態で3週間が過ぎました。

 欠品パーツは加速ポンプという部品で、分かりやすく言うと紅茶の茶葉をググーッと沈めるフタつき棒の小さいやつみたいな部品なんですが、一見すると自分でもホームセンターで棒とゴムシートを買ってきて作れそうな代物なんですよねー。

 でもよくよく考えたら純正品のそのパーツというのは、ガソリン成分に充分な耐久性があり、かつポンプの伸縮性を数十年持続させ、エンジンの高温や真冬の極寒にも耐え、寸分違わない寸法で接合部からガソリンが漏れないよう、かつ雨水が侵入しないようシールゴムの役割もする訳です。手のひらに収まる小さなパーツですがそこには計算され尽くしたスゴい人知の結晶が詰まっているわけで、プロの修理エンジニアが途方にくれるのも当たり前なんです。しかも素人のなべなんぞがホームセンターで針金買ってきて作るだのというのはもう論外。まさに恐るべし純正品の欠品です。

 ところが捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったものですね。ワラをも掴みながらネットサーフィンしてたらあったんですよ。こういう旧車部品を純正品のクオリティのままで作っていて、しかも今回の加速ポンプの類いをいろいろと新品でストックしてあるとこが。それは大阪の下町にある小さな町工場でした。

 もうすがる気持ちで電話したらいかにも関西の職人さんみないな愛想のないおやっさんが出ました。電話なんで行き違いがあるといけないのでなるだけ詳しく説明したところ、おやっさんが一言「シャフト何ミリ?」と聞いてきたので「45ミリです。」と答えたら「あぁ、なら品が確定できますから在庫ありますし、今から送りますから明日には着きますよ。」と、サラッと言ってくれました。

 うー、もう超カッコ良かったですね、大阪の職人!!メーカーも修理工場も見放した修理品をいともカンタンにさらりと「あぁ、ならウチにありますからお分けしますよ」と言ってくれる頼もしさ!しかも仕事が早い!
しびこを買う時、バイク屋さんに「加速ポンプだけは、やられたらホントもうどうしょうもないです。」と宣言されてたので、買ったばっかでもう乗れなくなるのかー、とかなり凹んでたのですが、9回裏ツーアウトで大阪住之江区出身、山之内キャブレターの満塁ホームランでギリギリ大逆転出来ました!

 翌日到着した部品を持ってホンダに行き早速パーツをはめ込んでみるとなんと超ピッタリ!!修理工場の工場長もビックリしてましたな。いやいや大阪の職人さん、どんだけこだわるねん、て感じです。おかげですっかりバリバリのイケイケになったしびこさんが無事なべの元に戻ってきました。

 職人さんは愛想ないけどやる仕事は本当にすごいですね。きっちりというかバッチリというかもうパーフェクト。今回は町工場の凄さの一端にふれたしびこ騒ぎでした。
 
     
 
  2010.02.01    あるお休みの日、快適なるお昼寝から目覚めると、外からピーピーピーピー鳥のヒナの声が至近距離から聞こえてきました。たまに鳩とかがベランダに巣を作って子育てをするので、ありゃりゃいつの間に巣を作ってたんかね〜なんて思いながら、ソっと見てみると巣なんてどこにもありません。いつの間にかヒナの鳴き声もしなくなっていたので夢でも見たのかな、と思ってふたたびお布団に潜ったら、またピィ〜と一声、情けない鳴き声がしました。

 おっこれは!と思ってベランダに出てみると、鳴き声が止んで、しぃ〜んとしています。う〜ん、お隣さんからにしては距離がリアルに近かったなーなんて思いながら、ベランダ中探しても巣もヒナもいません。確かに最近ナベは物忘れはすごいですが、さすがにまだ幻聴はきてません。いないなあ〜、でももしやもしかして、と思って狭い狭いエアコンの室外機の下を覗くと、ナント!いましたいました、かなりデカくなったヒナがジロリとこっちを見てました。

 あららーここにいたねー、なんて近所のオバサンみたいな声で話しかけちゃいましたね。反対側のお隣さんはズ〜っと空き家だったので多分巣はそこにあったのでしょうが最近業者を入れて入居準備のリフォームを始めたらしくベランダづたいにこちらに逃げてきたんでしょうね。避難民だしまたあんまり覗くとパニックを起こすので、ナベはソっと視線をはずしてお部屋に帰りました。

 知ってました?ハトの子供っていっちょまえに声変わりするんですよ。ピィ〜ピィ〜と情けないのがある時から急に聞いたこともない変な声でBI〜BI〜と鳴き始めますからまるで中学生の男の子の親にでもなった気分になります。ハトの場合、女子もやっぱBI〜BI〜いうのかは知りませんが。

 一休(ヒナの名前)の場合、まだ鳴き声はピーピーですから巣立ちはもうちょい先ですね。きっと家賃も払わんと出て行くんでしょうが元気に巣立ってくれよ、とベランダ越しに思ったある冬のお休みの1日でした。 
 
     
 
  2010.01.15    毎度、しびこネタで恐縮です。前回しびこを引き取ってルンルンネタでしたが、その夜ガクガクな目に合いました。

 街乗りに早く慣れねば!うーん、仕方がない。究極パターンの高速に乗ろう、とその日これまたルンルンで首都高経由で夜の湾岸線に出たのですが、冬の夜の湾岸線は20年ぶりのバイク乗りにとっては極限な世界でしたね。

 湾岸線では時速80キロを超え始めたあたりから、車の時には感じなかった超強力な風圧が前から横からバイクを襲います。しかも湾岸線は産業道路的な高速道路なんで大型トラックが何百台もバオーンと走ってる訳です。極寒の中を極限の危険と騒音の隣り合わせになりながらバイクを操るのは、車の時を1としたらバイクは10の集中力と注意力が必要となります。だからとてもしびこを楽しむどこじゃなかったです。もう逃げ込むように横浜大黒パーキングにはいったんですがここで事件は起こりました。

 そう、しびこが急に動かなくなったのです。パーキングに止めた瞬間、ストンとエンジンが止まってしまい後は何回セルを回してもキュルキュルいうだけで肝心のエンジンは全くかかりません。周りのバイク乗りたちの目が興味津々で注がれてるので、いや俺のバイクはほら古いだろ、なかなか気難しいから仕方なくてねー、なんて顔をしながら内心はオロオロしてました。でもそうこうしているうちにパーキングエリア内にはなんだかバカでかいスピーカーを積んだ変な集団が到着し、競い合うように大音量でドンドコドンドコ始めました。この今までの日常とは全く違う状況にもうかなりヘコミましたね。まあ暴走族とかじゃなかったんで良かったんですが、このドンドコ部隊のせいでバイクショップの店長さんともウルサくて電話出来ず、プラグを掃除しても直らす途方にくれまくりました。

 冬の夜に体重200キロのグラマー美人を高速を押して帰るのはなんとも寂しい辛い話じゃあないですか。あーあ、初手からいきなりレッカーのお世話になるのかあ、悲しいなー、とふとしびこのグリップをみると、おや?おやおやおや〜、エンジンキルスイッチがいつの間にかオフになっとるぞ!・・・・・・・・なんじゃあ、こりゃあ!!!

 そう、もう優作さん思わず入っちまいましたよ。キルスイッチとは緊急時のエンジンの停止スイッチなんですが、今回パーキングに着いて駐車する時にたまたま手袋の先が当たっちゃってストンとエンジン停止になったみたいです。で、久しぶりのバイクだからその辺の昔の経験値が呼び戻されずオタオタしていたらドンドコ部隊が到着したと。で余計パニクったと。

 イヤイヤ、200キロのセクシー美人との初めての夜は、大変とってもいい思い出になりました。要はアタシが好きならライダーのあんたがシッカリしなさいよ、とこういうことですね。ちなみにセクシー美人はお年なので現在、精密検査でホンダ病院に入院中です。少しは痩せて出てくるかなあ〜。
 
     
 
  2010.01.01  

 一年もようやく終わりを迎えようとしている師走の大詰めに、バイク屋さんから待ちに待ったしびこ(HONDA CBシリーズのバイクの愛称です)完成の連絡が届きました。自分の人生の中でこのバイクに乗れる瞬間が来ようとはほんの2ヶ月前まで全く思いもしてなかったですからまるで夢をみているような気持ちでした。

 で、ショップは遠いので(東村山市)朝早くに出かけたのですがそれでもお昼直前に到着しました。最寄り駅が東村山だったので無意識に志村の、♪ ひがっしむっらや〜ま〜 ♪を口ずさみながらお店を目指したのですが近づくにつれさすがにドキドキしてきましたね。

 到着すると、しびこはショップの店長さんがギリギリまで整備をしてくれていて、丁度バッテリーを新品に交換してくれたところでした。27年前にデビューしたそのバイクはさすがに随所にサビが浮き、エンジンの塗装も風雨の年月に比例して所々黒が剥げていましたが、それでもナベの目には非常に美しく映りました。それでもまだ自分がしびこオーナーになるとはなんだか信じられませんでした。

 でも店長さんからしびこのクセなど懇切にレクチャーを受けた後、さりげなく「ハイ!」と小さなバイクのキーを渡された瞬間、来ましたね、この日のキモが。ビビビッとしかいいようのない、なにかを自分の中に感じました。

 今回のお店はウレタン屋U倉庫さんといいまして、旧車専門店だけあって実にしっかりとケアしてくれ、実車確認に行った時は死にそうなエンジン音だったしびこが超見事に現役復活してくれていました。またこの排気音が音程的に超最高なんです。メーカーが見放した古いバイクでもしっかり復活させることができるなんでスバラしいですね。

 そしてお世話になった店長さんに、なべはしびこと共に別れを告げ、そのまま都内にならし運転に出かけました。といっても、バイクの方は27年前にすでにならし終わっているので今回は人間の方です。でも憧れだったバイクにまたがって街中をゆったりと走ることがこんなに純粋に幸せなことだったとは知りませんでした。明るい陽の射す冬枯れの知 らない街をただ真っすぐに走って、信号で止まって、またゆっくりスタートして、コーヒーショップでバイクを眺めながら一服する。ただそれだけのことが、楽しくて楽しくて仕方がなかったです。相棒がしびこだからでしょうね。

 なんか今回はバイクのろけみたいな日記になってしまいましたが、ちゃんととんでもない目にも遭いましたよ。まあまたそれはいつかお話ししますね。では皆さん、今年もよろしくお願いいたします!!

 
     
 
   
 

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