2014年8月時点でのラ米十九ヵ国の大統領(キューバは国家評議会議長)を、政権発足順に下表に纏める。政治姿勢は私の独断。
表1
国名
|
大統領名
|
確定任期
|
年齢
|
政治姿勢
|
ボリビア
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モラレス
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2006.1-15.1
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46〜55歳
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左派
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ニカラグア
|
オルテガ
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2007.1-17.1
|
61〜71
|
同上
|
エクアドル
|
コレア
|
2007.1-17.5
|
43〜54
|
同上
|
アルゼンチン
|
フェルナンデス
|
2007.12-15.12
|
54〜62
|
中道左派
|
キューバ
|
ラウル・カストロ
|
2008.1-18.2
|
76〜86
|
左派
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ウルグアイ
|
ムヒカ
|
2010.3-15.3
|
74〜79
|
中道左派
|
コロンビア
|
サントス
|
2010.8-18.8
|
58〜66
|
右派
|
ブラジル
|
ルセフ
|
2011.1-15.1
|
63〜67
|
中道左派
|
ペルー
|
ウマラ
|
2011.7-16.7
|
48〜53
|
同上
|
グァテマラ
|
ペレスモリーナ
|
2012.1-16.1
|
61〜65
|
右派
|
ドミニカ共和国
|
メディーナ
|
2012.8-16.8
|
60〜64
|
中道
|
メキシコ
|
ペーニャニエト
|
2012.12-18.12
|
46〜52
|
中道右派
|
ベネズエラ
|
マドゥーロ
|
2013.3-19.1
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50〜56
|
左派
|
パラグアイ
|
カルテス
|
2013.8-18.8
|
56〜61
|
右派
|
ホンジュラス
|
エルナンデス
|
2014.1-18.1
|
45〜49
|
同上
|
チリ
|
バチェレ
|
2014.3-18.3
|
66〜70
|
中道左派
|
コスタリカ
|
ソリス
|
2014.5-18.5
|
56〜60
|
中道右派
|
エルサルバドル
|
サンチェスセレン
|
2014.6-18.6
|
69〜74
|
中道左派
|
パナマ
|
バレラ
|
2014.9-19.9
|
53〜58
|
右派
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上表を政権の成り立ちをもとに下表の通りに色分けする。
表2
政権の成り立ち
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大統領名
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国名
|
政治姿勢
|
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1)
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民選での連続再選による5名
(1名が下欄と重複)
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モラレス
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ボリビア
|
左派
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オルテガ
|
*ニカラグア
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|
コレア
|
エクアドル
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サントス
|
コロンビア
|
右派
|
|
フェルナンデス
|
アルゼンチン
|
中道左派
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2)
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現政権党で前任者から引き継いだ7名
(1名が上欄と重複)
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ムヒカ
|
ウルグアイ
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|
ルセフ
|
ブラジル
|
|
サンチェスセレン
|
エルサルバドル
|
|
マドゥーロ
|
ベネズエラ
|
左派
|
|
メディーナ
|
ドミニカ共和国
|
中道
|
|
エルナンデス
|
ホンジュラス
|
右派
|
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3)
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現政権は民選による与野党交代の7名
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ペレスモリーナ
|
グァテマラ
|
|
カルテス
|
パラグアイ
|
|
バレラ
|
パナマ
|
|
ペーニャニエト
|
メキシコ
|
中道右派
|
|
ソリス
|
コスタリカ
|
|
ウマラ
|
ペルー
|
中道左派
|
|
バチェレ
|
チリ
|
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次項の選挙制度との関連で、下記を指摘しておきたい。
(1)(連続再選)及び(2)(与野党交代無し)計11ヵ国:
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左派政権4カ国全て、中道左派6カ国中4カ国で政権党は継続状態
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(3)(政権交代で発足)7ヵ国:
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再選そのものが不可の4ヵ国は(2)のホンジュラスを除き政権交代
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最高指導者の初就任時の年齢を若い順に下表に一覧する。
表3
国名
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大統領名
|
年齢
|
政治姿勢
|
備考
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ニカラグア
|
オルテガ
|
39歳
|
左派
|
革命後初の1985年当選
|
エクアドル
|
コレア
|
43
|
自ら政党創設
|
ホンジュラス
|
エルナンデス
|
45
|
右派
|
与党は1902年創設
|
メキシコ
|
ペーニャニエト
|
46
|
中道右派
|
12年ぶりにPRI政権復活
|
ボリビア
|
モラレス
|
46
|
左派
|
自ら政党創設。初出馬、第二位は2002年。43歳
|
ペルー
|
ウマラ
|
48
|
中道左派
|
同上。2006年。43歳
|
ベネズエラ
|
マドゥーロ
|
50
|
左派
|
チャベス(2013年3月死去)の後継者を自認
|
パナマ
|
バレラ
|
53
|
右派
|
前政権時代の副大統領
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アルゼンチン
|
フェルナンデス
|
54
|
中道左派
|
夫が前任。政権党第二代
|
チリ
|
バチェレ
|
54
|
一期で本人復帰
|
パラグアイ
|
カルテス
|
56
|
右派
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5年ぶりにコロラド党が政権復帰
|
コスタリカ
|
ルイス・ソリス
|
56
|
中道右派
|
与党としては初政権
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コロンビア
|
サントス
|
58
|
右派
|
与党第二代。前任者に続いて連続再選
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ドミニカ共和国
|
メディーナ
|
60
|
中道
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2000年初出馬で第二位
|
グァテマラ
|
ペレスモリーナ
|
61
|
右派
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2007年、同上。57歳
|
ブラジル
|
ルセフ
|
63
|
中道左派
|
与党第二代
|
エルサルバドル
|
サンチェスセレン
|
69
|
元左翼ゲリラ。同上
|
ウルグアイ
|
ムヒカ
|
74
|
元左翼ゲリラ。同上
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キューバ
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ラウル・カストロ
|
76
|
左派
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革命以来のナンバー2
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- 左派の若さが目立つ。キューバを除く4名中、3名が40代までに大統領となる。且つ、いずれも連続再選で。
- 返り咲きはオルテガ(ニカラグア)及びバチェレ(チリ)のみ。前者の政権は、1979年に33歳で就任した革命政府首班時代を含め、20年半が確定。
- 右派5名中4名が、50,60代で大統領になった。
- 軍人出身2名。ウマラ(ペルー。2000年10月、37歳でフジモリ政権への反乱を指揮し台頭、42歳で政党結成)及びペレスモリーナ(グァテマラ。1996年の内戦終結に功績あり、49歳で退役、50歳で政党結成)
- 左翼ゲリラ出身4名。上記オルテガとムヒカ(ウルグアイ)、サンチェスセレン(エルサルバドル)、及びキューバ革命を成立させたラウル・カストロ(キューバ) 。ルセフ(ブラジル)もゲリラ組織に所属した経歴有り
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