三国志百話

 蒼田 参漢 兵法講義 
<勝利の方程式>


景気悪化がすすみ、実力主義の弱肉強食が予想されるこれからの時代。
生きるためにはあらゆる勝負に勝つことが必要である!
ここでは私 蒼田 参漢が現代でも活用できる兵法を「三国志」を使ってわかりやすく講義します。
楽しみながら兵法を学び、かしこい大人になりましょう。

兵法の極意は「戦いとは所詮騙しあいである。」
「戦わずに勝つことが最上の勝利である。」というものである。
ナポレオンも宮本武蔵もブルース・リーも兵法を愛し、同じことを述べている。
つまり兵法とは時代を超えた人類共通の哲学なのである。
どうかあなたもこの人類の知恵の宝庫を体験して強い人間になって欲しい。

兵法三十六計 
01.『やると見せかけてやらない』 「天を欺いて海を渡る」の計→太史慈の脱出
02.『元をたたいて遠くを助ける』 「魏を囲って趙を救う」の計→呉と蜀の関係
03.『嫌な仕事は他人にやらせろ』 「借刀殺人」の計→呂布と曹操
04.『敵をじらせて疲れを待つ』 「逸をもって労を待つ」の計→陸遜の夷陵の戦い
05.『一瞬の弱みを逃すな』 「火につけこみおしこみを働く」の計→孫堅の死
06.『Aと見せかけBを討つ』 「声東撃西」の計→官渡の曹操
07.『虚勢を張って敵を脅せ』 「無の中に有を生ず」の計→徐盛の防衛戦
08.『スキに乗じて進軍しろ』 「暗渡陳倉」の計→ケ艾の蜀攻め
09.『派閥争いは放っておけ』 「岸を隔てて火を観る」の計→曹操と袁紹一族
10.『笑顔で敵を油断させろ』 「笑裏蔵刀」の計→陸遜と関羽
11.『一を捨てて十を生み出せ』 「李を捨てて桃に変える」の計→姜維の登用
12.『取りたいものは取れるうちに取れ』 「順手牽羊」の計→南郡争奪戦
13.『敵の中にいる味方を探せ』 「草を打って蛇を出す」の計→呂蒙の計略
14.『弱いが利用価値のあるものは利用しろ』 「死体を借りて魂返す」の計→献帝
15.『相手のテリトリーから誘い出せ』 「調虎離山」の計→曹洪の失敗
16.『味方にしたい者は追い詰めすぎるな』 「捕らるために放つ」の計→孔明と孟獲
17.『餌で人を操れ』 「煉瓦を投げて玉を引く」の計→文醜の最期
18.『勢力を倒すにはトップを倒せ』 「禽族禽王」の計→王允の計略
19.『どんな強敵にも弱点はある』 「釜の底より薪を抜く」の計→烏巣襲撃
20.『敵勢力を内部争いさせろ』 「水をかき混ぜ魚を探る」の計→司馬懿の失脚
21.『ハッタリをかまして逃げろ』 「金蝉脱殻」の計→長坂坡の張飛
22.『勝利が確信したら妥協するな』 「門を閉ざして族を捕らえる」の計→公孫淵討伐
23.『遠くと結び、近くを攻めろ』 「遠交近攻」の計→袁紹と劉表、袁術と公孫賛
24.『助ける名目で乗っ取りを計る』 「道を借りて虎を討つ」の計→袁紹の冀州併呑
25.『人事すり替えで相手を弱体化させろ』 「梁を盗んで柱を換える」の計→蔡瑁の失脚
26.『説教は直接せずに間接的に』 「桑を指して塊を罵る」の計→賈窒フ独り言
27.『馬鹿を演じて油断させろ』 「痴を偽るも馬鹿にはならず」の計→司馬懿のクーデター
28.『わざと弱点を作り出せ』 「屋根に上げて梯子を外す」の計→賈窒ニ曹操
29.『敵に嘘の優勢を見せつける』 「樹の上に花を咲かす」の計→孔明のカマド戦略
30.『外部の人間がいつしかトップに』 「反客為主」の計→劉備の乗っ取り作戦
31.『女で敵を骨抜きにしろ』 「美人」の計→董卓と呂布
32.『無防備を装い逆に警戒させろ』 「空城」の計→孔明の空城の計
33.『スパイを利用しろ』 「反間」の計→赤壁の戦いの
34.『自分を苦しめてまで相手を欺け』 「苦肉」の計→赤壁の戦いの黄蓋
35.『幾人もの思惑を繋ぎ合わせて弱体化させる』 「連環」の計→連合軍の最期
36.『チャンスが来るまで逃げ続けろ』 「逃げるを上となす」の計→逃げの劉備
※以上、見たい項目をクリックして下さい。 

最後に二人の兵法家の言葉を据える。

「兵を形するは無形なり、形が形たれば遂には敗れん。」
(兵法とは型にはまっては死んでしまうものである。)孫子

「有法をもって法とせず 無法をもって法となす。」
(形の決まっているものを形と思うな、形の定まらないものを形とせよ。)ブルース・リー

ここで述べた兵法をそのままマニュアルとして使ってはならない。
これを時、場所、状況に合わせ、自分流にアレンジして活用することこそ
兵法が生きる道なのである。
つまり暗記能力などよりも、実戦と応用能力が兵法家には必要なのである。

兵は国の大事、死生の地、存亡の道なり

※このページを書くにあたり、守屋 洋 先生の一連の著書を参考にさせていただきました。
ここに尊敬と感謝の意を表します。 蒼田 参漢