改め
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今月の言葉 <正直に言おうではないか。陶酔することのない芸術家などいるだろうか。彼らはみな、なにがしかの毒を食らってはいないだろうか。茶、煙草、珈琲、ビール、その他なんであれ。芸術作品を作るためには、精神が<毒される>必要がないだろうか。その毒が肉体を通してであろうと、その他の仕方で摂取されようとも。 それには多くの仕方があるのであるから。 芸術は自然とは正反対である。身体的、精神的にまったく節制して生きており、その祖先もまた何代にもわたって、同じく節制して生きてきたような人は、われわれ皆の場合のように、その血がとっくに<毒され>ていないのであるから、けっして芸術家になることはあるまい。もっとも神の恩寵でもあって、陶酔を目覚めさせるような別の感覚が、生命にさずかれば、芸術家になれもしようが。とはいえ、それもまた精神を<毒する>ことなのだが。自然と芸術とは最悪の敵なのだ。一方が支配するところでは、他方は存在しえない。 狭い意味で、かつ最良の意味での芸術家とは、なにものであるか。無意識という新世界における、文化の開拓者である。 この聖なる意味において、この誇らしい名称に値するものたちは、いかにわずかであるか。テオドール・アマデウス・ホフマン、ジャン・パウル、ヴィリエ・ド・リラダン、シャルル・ボドレールなどがその名に値する。そして、もちろんのことエドガー・アラン・ポーもだ。グリスウォールド[最初の誹謗的伝記作者で全集編集者]どもでさえ、それをこの詩人に認めざるをえなかった。彼はその物語の多くで、彼以前にはだれひとり、わずかな予感さえいだかなかった、学問においては皆目知られていない、魂の秘密の領域に踏み入ったのである。> ――ハンス・ハインツ・エーヴァース:「エドガー・アラン・ポー論」より |
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