エポス文学館 改め 

 マリネコ文学館

サロン及び翻訳城

今月の言葉

<正直に言おうではないか。陶酔することのない芸術家などいるだろうか。彼らはみな、なにがしかの毒を食らってはいないだろうか。茶、煙草、珈琲、ビール、その他なんであれ。芸術作品を作るためには、精神が<毒される>必要がないだろうか。その毒が肉体を通してであろうと、その他の仕方で摂取されようとも。
 それには多くの仕方があるのであるから。
 芸術は自然とは正反対である。身体的、精神的にまったく節制して生きており、その祖先もまた何代にもわたって、同じく節制して生きてきたような人は、われわれ皆の場合のように、その血がとっくに<毒され>ていないのであるから、けっして芸術家になることはあるまい。もっとも神の恩寵でもあって、陶酔を目覚めさせるような別の感覚が、生命にさずかれば、芸術家になれもしようが。とはいえ、それもまた精神を<毒する>ことなのだが。自然と芸術とは最悪の敵なのだ。一方が支配するところでは、他方は存在しえない。
 狭い意味で、かつ最良の意味での芸術家とは、なにものであるか。無意識という新世界における、文化の開拓者である。
 この聖なる意味において、この誇らしい名称に値するものたちは、いかにわずかであるか。テオドール・アマデウス・ホフマン、ジャン・パウル、ヴィリエ・ド・リラダン、シャルル・ボドレールなどがその名に値する。そして、もちろんのことエドガー・アラン・ポーもだ。グリスウォールド[最初の誹謗的伝記作者で全集編集者]どもでさえ、それをこの詩人に認めざるをえなかった。彼はその物語の多くで、彼以前にはだれひとり、わずかな予感さえいだかなかった、学問においては皆目知られていない、魂の秘密の領域に踏み入ったのである。>

 ――ハンス・ハインツ・エーヴァース:「エドガー・アラン・ポー論」より

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欧米文学/ 

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翻訳城




翻訳城便
自然とのコミュニオン
リチャード・ジェフリーズ:わが心の物語(1,2章)
         : わが心の物語 (3,4
         : わが心の物語 (5章)

E・A・ポオ妖精の島

都会の孤独
E・A・ポオ群集の人

夢と人生
L・ハーン狂える浪漫主義者(ジェラール・ド・ネルヴァル)
L・ハーン:悪魔のざくろ石・万聖節の夜・他(「ファンタスティクス」より)
ヴァン・ホディスハッケル博士の最期・詩抄

愛と死

ダウテンダイ粟津の晴嵐

放浪伝説
L・ハーンロマの血
R・L・スティーヴンソン砂丘の冒険[臨海楼綺譚](第1,2章)
     砂丘の冒険(第3,4章)
     砂丘の冒険(第5・6章)
      
:砂丘の冒険(第7章)
     :
砂丘の冒険(第8・9章)

ドイツ・メルヘンの世界

レアンダー:童話集1老婆の粉ひき場ほか
  :童話集2  こぶのある少女;こがねっこ
  :
童話集3 見えない王国
 
:童話集4 沼に落ちたハイノ
  :童話集5 
泉になった墓;小鳥
 
:童話集6 黒い子と金色の王女
グリム兄弟よたものたち;こわがりを学びに出たわかもの
W・ハウフ若いイギリス人 
シャミッソーペーター・シュレミール――影をなくした人――(1)

西洋詩の世界
レーナウ:詩抄憂愁の旅人
E・A・ポオ
詩抄<夢幻郷>
ロングフェロー他メランコリック詩集「雨の日」

西洋怪談の世界 
アムブローズ・ビアス:様々な幽霊―「相部屋」「幽霊屋敷」ほか
ヨナス・リー海魔
ヴィルヘルム・ハウフ幽霊船

夜の幻影
アムブローズ・ビアス妖夢―夜の幻影― 
ナサニエル・ホーソーン夜半の幻―心の幽霊―
ナサニエル・ホーソーン夜のスケッチ―雨傘の下から―
ラフカディオ・ハーン夢中飛行
ラフカディオ・ハーン夢魔の感触
ラフカディオ・ハーンヴェスペルチーナ・コグニチオ(黄昏考)  
 ビブリオテク・ウラニボリ
     電子書籍

 Amazon Kindle本
見えない王国・フォルクマン=レアンダー童話集(「見えない王国」他・全6篇)
沼に落ちたハイノ・フォルクマン=レアンダー童話集2
(「沼に落ちたハイノ」他・全4篇)
砂丘の冒険 R・L・スティーヴンソン作


サロン・ウラノボルグ

メタ文学サロン)
サロン・ウラノボルグ
 
サロン・ウラノボルグ 開幕
 夜男爵の鏡のバラッド
 カイメラ氏の英雄詩講座その1<ギルガメシュ叙事詩>
 アフララ作<仙人>
 ナタニエル作虹を追う少年  
 ブルフローラ口寄せムーン・ファーム
 モーグルズ・フェイブルズ
 コスミッシェス・インテルメツォー:夜男爵の言葉の終末
 カイメラ氏の英雄詩講座その4エッダ
 
10デカンションへの旅(1)
 11
デカンションへの旅(2)第1章・第2章>
 12. 
<デカンションへの旅(3)断章1・2>
 13デカンションへの旅(4)断章3彼方へ>

カイメラ氏の英雄詩講座
 第1回:サロン3<ギルガメシュ叙事詩>
 第回:<ホメロス>
 第<ベオウルフ>
 第4回:サロン9<エッダ>
 第5回<ユーカラ瞥見>
 第6回 <ロランの歌>

英雄詩講座ノート

   @ 歌謡と叙事詩

夜男爵詩集<ネロポリス> 
       <ネロポリスU夜男爵の部屋より
       <Anschauungen―散文詩集夜男爵の部屋より

夜男爵の部屋 (純文学の貯蔵所)第17夜<過去からの招待状・夢文学についての対談付き>羽和戸玄人作
Amazon Kindle本
最短詩集「七里靴」「海のイデア 羽和戸玄人作
                                                                           

エッセイ・雑録・その他

    ねころぐrenewal<エッセイ・雑録>
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   言葉の玉手箱PartT(「今月の言葉」の集成)

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   四世界の理論:第一部 「各論・四つの世界と四つの現実」

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 管理人の部屋(「キャラクター紹介」「幻影館の人生」「四世界の理論」)

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特別掲載 「新☆夢十夜」――指月紀美子

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くるえるストーリーズ 夢遊星人作(「ヨナ」他、全12篇の小説)
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翻訳城:2020.4.12L・ハーン「ヴェスペルチーナ・コグニチオ(黄昏考)」
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サロン・ウラノボルグ:
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英雄詩講座:2019.7.25<ロランの歌>
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夜男爵の部屋:2021.5.20<過去からの招待状>羽和戸玄人作
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    2019.5.23<最短詩集・七里靴>羽和戸玄人作
特別掲載:2024.6.7「新☆夢十夜}(指月紀美子)
    
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ねころぐ:
2025.2.1最新記事<Aphorismen 12><冬の星座><Aphorismen 11><城ヶ島ウォーク><孤独者のマニュアル><自由と金銭><運命について><人生のユートピア><Aphorismen]><陸奥alone><自己保存と死><自己保存について><快苦の彼岸―人間離れについて><Anaxagorasの宇宙観><自由ということ>
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